目次

  1. バンド・ヒストリー
  2. 結成
  3. 活動初期(1969年~1975年)
  4. フィル・コリンズの時代
  5. フィル・コリンズの引退と解散
  6. フィルの復帰と再度の引退、そしてグループ活動の停止
  7. メンバー
  8. 主なメンバー
  9. トニー・バンクス(Anthony George "Tony" Banks)
  10. マイク・ラザフォード(Michael John Cloete Crawford "Mike" Rutherford)
  11. フィル・コリンズ(Philip David Charles "Phil" Collins)
  12. 準メンバー
  13. チェスター・トンプソン(Chester Cortez Thompson)
  14. ダリル・スティーマー(Daryl Mark Stuermer)
  15. ディスコグラフィ―
  16. From Genesis to Revelation(邦題:創世記)
  17. Trespass(邦題:侵入)
  18. Nursery Cryme(邦題:怪奇骨董音楽箱)
  19. Foxtrot
  20. Selling England by The Pound(邦題:月影の騎士)
  21. The Lamb Lies Down on Broadway(邦題:眩惑のブロードウェイ)
  22. A Trick of The Tail
  23. Wind and Wuthering(邦題:静寂の嵐)
  24. …And Then There Were Three…
  25. Duke
  26. Abacab
  27. Genesis
  28. Invisible Touch
  29. We Can’t Dance
  30. Calling All Stations
  31. 代表曲
  32. The Musical Box
  33. Supper’s Ready
  34. Dancing With The Moonlit Knight
  35. I Know What I Like
  36. Firth of Fifth
  37. Cinema Show
  38. The Lamb Lies Down on Broadway
  39. Dance on a Volcano
  40. Los Endos
  41. Afterglow
  42. Follow You, Follow Me
  43. Behind The Lines
  44. Turn It on Again
  45. Abacab
  46. Mama
  47. That's All
  48. Invisible Touch
  49. Tonight Tonight Tonight
  50. Land of Confusion
  51. In to Deep
  52. Throwing It All Away
  53. エピソード
  54. ゲイブリエルの舞台衣装
  55. リード・ボーカルとしてのフィル
  56. バリライト(VALI LITE)
  57. ツイン・ドラムス・セッション
  58. ラザフォードの12弦ギター
  59. 現段階でのグループ活動状況

バンド・ヒストリー

結成

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1967年、英国サリー州のパブリックスクール「チャーターハウス・スクール」の同級生、ピーター・ゲイブリエル(ヴォーカル)、アンソニー・フィリップス(ギター)、トニー・バンクス(キーボード)、マイク・ラザフォード(ベース)、クリス・スチュアート(ドラムス)が、在学中にバンドを結成。結成以前から、メンバーそれぞれがセミプロなどで音楽活動などを経験していた。ゲイブリエルは校内バンド「The Anon」と言うグループに参加しており、そこに同じく参加していたマイク・ラザフォードと親しくなる。トニー・バンクスはゲイブリエルと仲が良く、またラザフォードは仲の良かったアンソニー・フィリップスと、互いの自宅で作曲やデモテープの作成を行っており、それが切っ掛けで、5人がバンドを結成する事に繋がった。

活動初期(1969年~1975年)

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1969年、初のアルバム「From Genesis to Revelation」(邦題:創世記)をリリースするが、当時無名だった彼らと同名のグループがアメリカで活動しており、積極的なプロデュースが出来なかった事や、プロデューサーの顔色を窺って作った内容が、思いっきりアコースティックな方向に振られており、「ビージーズの二番煎じ」とまで言われ、まったく芳しくない評価を得た。
また、アルバム作成中からメンバーそれぞれが自分自身の将来設計を検討していた時期と重なり、クリス・スチュアートは録音時に脱退。代わりにドラムスを担当したジョン・シルバーも、収録を終えると同時に大学に進学し脱退するといった感じで、メンバーの結束もまとまりがない状態だった。
その後、残ったメンバー4人で今後の音楽活動をどうするか検討。フィリップスとラザフォードがフルタイムの音楽活動を決意し、それにゲイブリエルとバンクスが同意、ドラムスにジョン・メイヒューを迎え、ここに、プロフェッショナル・バンドとしてのGenesisが誕生した。
1970年、セカンドアルバム「Trespass」(邦題:侵入)を発表。1stアルバムに比べて、より複雑な構成で、各楽曲の演奏時間も長くなり、プログレッシブ・ロック的なアプローチがなされている。しかし、結束を固めたかに見えたグループメンバーから、脱退者が出る。グループ創設者の一人、アンソニー・フィリップスが、音楽性の違いを理由にメンバーを脱退。後任として、「Quiet World」で活躍していたスティーヴ・ハケットがメンバーに加わった。また、ドラムスとしての腕前にメンバーから不満が上がっていたメイヒューは解雇され、代わりに「Flaming Youth」のメンバーだったフィル・コリンズが後釜を埋める。ここに、Genesisの第一黄金期のメンバーがラインナップされた。
グループは1971年、3作目のアルバム「Nursery Crime」(邦題:怪奇骨董音楽箱)を発表。よりプログレッシブな方向に振られた楽曲は、イギリスの幻想文学に繋がりを感じさせる内容と併せて、グループの音楽性の方向を特徴付ける結果となる。
その後も、毎年のようにアルバムを発表し続け、1974年のアルバム「The Lamb Lies Down on Broadway」(邦題:魅惑のブロードウェイ)で全米40位にランクインされるなど、プログレッシブ・ロックバンドとしての名声を確立する。また、ピーター・ゲイブリエルの幻想的なライブ・パフォーマンスも相まって、特にヨーロッパ各国での人気を確立していく。
しかし、以前より他メンバーとの音楽性の違いに悩まされていたゲイブリエルは、結婚や出産などのプライベートでの出来事も重なった事もあり、1975年、グループからの脱退を決意。ソロとして活動していく事になる。

フィル・コリンズの時代

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ゲイブリエル脱退後、ドラマーだったフィル・コリンズがリード・ボーカルも担当する事になる。1976年、アルバム「A Trick of The Tail」を発表。よりリズム感を強調した、新しいサウンドに変化している。尚、この時期に一時的に、バンドにはビル・ブルーフォードが参加している。これは、フィルがライブでリード・ボーカルをとる時、代わりにドラマーを担当していたためである。その後すぐに、フランク・ザッパの元でドラマーを担当していたチェスター・トンプソンがセッション・ミュージシャンとしてグループに加入。以後、準レギュラーとして居続ける事になる。
1977年、ライブアルバム「Second Out」作成中に、ギタリストのスティーヴ・ハケットがグループを脱退。1978年発表の「…And Then There Were Three…」(邦題:そして3人が残った)より、後期のGenesisのメンバーが確立する。マイク・ラザフォードがベースとギターを兼任し、ライブでは、準メンバーとなったダリル・スティーマーと曲によって交代で、ベースとギターを担当する事になる。
グループの楽曲性は、「…And Then….」よりフィル・コリンズの影響を強く受けた、ポップ性の強い物に変化していく事になる。事実、このアルバムは全英チャートで最高3位、全米ビルボード14位を獲得、全米での人気を確立する事になる。シングルカットされた「Follow You Follow Me」は全英チャート7位と、初めて全英トップ10にランクインした。
その後も続々とアルバムを発表、よりポップ路線を強めていくグループは、1986年に発表した「Invisible Touch」で頂点を収める。全英アルバムチャート1位、全米ビルボードのアルバムチャートで3位を収め、シングル「Invisible Touch」は、全米・全英共に1位を記録。名実ともに、世界的な人気ロックバンドとなった。

フィル・コリンズの引退と解散

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「Invisible Touch」を発表した頃のフィル・コリンズは、既にソロとしての人気も確立しており、前年発表のソロ3作目のアルバム「No Jacket Required」(邦題:フィル・コリンズⅢ)は、全英・全米共にアルバムチャート1位を記録。また、当時行われたライブ・エイド参加、ドラマや映画の撮影、エリック・クラプトンなどと言った他アーティストとのコラボレート・セッションなど、非常に多忙を極めており、「世界一忙しい男」と呼ばれ、全盛期を極めていた。
1991年、アルバム「We Can’t Dance」を発表。世界中でベストセラーとなり、改めてGenesisの世界的スーパーグループを見せつける結果となる。
しかし、華やかな表舞台とは裏腹に、フィルは私生活で多くの問題を抱えていたと言われる。1996年に二人目の妻、ジルと離婚の際、彼のプライバシーについて多くのマスコミからバッシングを受け、これを切っ掛けに音楽活動からの引退を表明。
フィルが脱退した後の1997年、ボーカルにレイ・ウィルソンを迎えたアルバム「Calling All Stations」を発表するが、世界的にみても評価は芳しくなく、翌年、バンドも解散する事になる。

フィルの復帰と再度の引退、そしてグループ活動の停止

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一端音楽活動を停止し、事実上の引退宣言をしたフィル・コリンズだが、1999年のディズニー映画「ターザン」の音楽を担当するなど、少しずつ活動を再開していた。2006年、フィル・コリンズ、トニー・バンクス、マイク・ラザフォードでのグループ活動再開を発表。2007年に「Turn It On Again」ツアーが実施された。
しかし、翌2008年、フィルが再び引退を表明。以前行った脊髄移植手術の後遺症で、手の感覚が一時的にマヒする事が在る事、また左耳の突発性難聴もある事などから、音楽の表舞台から引退する事を宣言。黄金期のメンバーでの活動は、事実上終了した。

メンバー

主なメンバー

トニー・バンクス(Anthony George "Tony" Banks)

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1950年5月27日生まれ 担当:キーボード
イギリス・イーストサセックス州イーストホースリー出身。幼少期より、クラッシックのピアノとギターの手ほどきを受ける。パブリックスクール「チャーターハウス・スクール」でピーター・ゲイブリエルと出会い、バンド活動を開始。その後、マイク・ラザフォードとクリス・スチュアートの4人でGenesisを結成する。
バンドの音楽性の支柱を成していると言われている。ステージでは、ゲイブリエルやフィルの派手なパフォーマンスとは対照的に、殆どポーカーフェイスで淡々と演奏する姿が特徴的。彼の重層的な音の積み重ねやコード展開は、クラッシック音楽を思わせる。Genesisをプログレッシブ・ロックバンドと知らしめたのは彼の音楽性だが、その為、ゲイブリエルやスティーブ・ハケットとぶつかる事になり、彼らの脱退の一因となった。
現行メンバーの中で、マイクと共に結成時からのメンバーのうちの一人。
プログレッシブ・ロック・アワーズ2015で、プログの神(Prog God)を受賞。

マイク・ラザフォード(Michael John Cloete Crawford "Mike" Rutherford)

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1950年10月2日生まれ 担当:ベース、ギター
イギリス・サリー州ギルフォード出身。8歳の時にギターを与えられて、9歳の時に「The Chesters」と言うバンドで、初めて人前でギターを演奏する。
チャーターハウス・スクールでアンソニー・フィリップスと出会い、「The Garden」を結成。同じく学内バンドとして活動していたゲイブリエルとバンクスの「Anon」と合併し、Genesisが誕生する事になる。
バンドのクレジット上ではベースを担当するが、曲によってはギターも演奏する。学生時代は、フィリップスと12弦ギターについて探求していた事もあり、ステージでは、12弦ギターと4弦ベースのダブルネックを使用する姿が見られる。
ギターとベースの腕前は、特に派手さはないが、コードに捕らわれない複雑な演奏を行う事が特徴。また、ベーシストとしても、ベースを前面に出すようなプレイは無く、あくまでも曲に装飾を施すようなプレイスタイルだが、グルーヴはストイックに低音を弾き出すタイプではなく、ゴムボールの様に曲中を跳ね回るようなスタイルである。また、フレージングについても同様で、通常のベーシストの様なフレージングは行わず、ギターライクなフレージングを奏でる。
ソロ活動としては、Mike + The Mechanics(邦名:マイク&ザ・メカニックス)を結成し、1989年に発表したシングル「The Living Years」は全米チャート1位を獲得するなど、成功を収めている。
現在二人残っているオリジナルメンバーの内の一人。