『棺姫のチャイカ』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

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榊一郎によるライトノベル作品を原作としたアニメ作品。この作品は禁断皇帝ガズ皇帝の娘チャイカが父の遺体を回収するために旅をする物語である。約300年もの間長きに渡って続いた戦争が終結したフェルビスト大陸を舞台にしている。2014年4月から6月まで1期が、2014年10月から12月まで2期が放送された。
アニメーション制作はエウレカセブンや、鋼の錬金術師などを作ったボンズである。

概要

2014年4月から6月、10月から12月まで全22話が放送されたアニメ作品。
この作品は、禁断皇帝ガズの娘チャイカ・トラバントがサバター兄弟のトールアキュラとアカリ・アキュラ、ドラグーンのフレドリカとともに、父ガズの遺体集めを目的として旅に出るバトルファンタジー系の物語。
ガズ皇帝が治めていたガズ帝国の長い戦争が終結してしばらく経った後のフェルビスト大陸が舞台となる。
派生作品として、マンガ「学園チャイカ」が連載されている。

あらすじ

1期

戦乱が続いていたフェルビスト大陸に多大な影響を与えていたガズ帝国。
そのガズ帝国を治めていた皇帝アルトゥ―ル・ガズは「禁断皇帝」の異名を持ち、ガズ帝国を何百年も治めていた。
フェルビスト大陸にあった6各国は、ガズ帝国を「諸悪の根源」と見做し、帝国への進行を開始した。
進行の先陣を切った8人の男女は、ガズ皇帝を討伐し、彼の遺体を分割して持ち帰った。
皇帝討伐により、8人の男女は後に「八英雄」と呼ばれるようになる。
こうして、フェルビスト大陸の戦乱が終わり、徐々に平穏を取り戻していった。
ガズ皇帝討伐で同盟を結んだ6各国は、ガズ帝国の領土を分割した。

戦乱が終わって年月が経ったフェルビスト大陸のデルソラントで、トールアキュラ、アカリアキュラという元サバターの兄弟が暮らしていた。
サバターは戦場で活躍する兵士で、傭兵として国家に雇われる形で働いていた。
戦争時には貴重な戦力として活躍するが、平和な時には不必要とされてしまう運命であった。
トールは戦国時代にサバターとして訓練されていたが、初出陣前に戦争が終わったために生きる目的を失ってしまい、働きもせずごろごろとしていた。
妹のアカリはトール同様サバターとして訓練されていた少女で、働きもしない兄と違って大黒柱であった。
そんなある日、トールはデルソラント付近の山の奥でチャイカ・トラバント(白チャイカ)という白い服を着た少女に出会う。
チャイカは禁断皇帝ガズ皇帝の娘チャイカ・ガズを自称しており、ガズ皇帝の遺体を集め、彼を弔う目的でデルソラントを彷徨っていた。
彼女は、ガンドという時間はかかるが発動すれば強い威力を発揮できる魔法道具を所持するウィザードの一人であった。
チャイカの事情を知ったトールとアカリは彼女の用心棒として彼女の旅についていくことになる。
トールはチャイカにつけば、世界を再び自分の必要とする戦乱の世にひっくり返せる力のひとつになれると信じていたのである。
チャイカ、トール、アカリの3人はフレドリカという少女に化けたドラグーン(魔法を使える獣)も加え、遺体集めの旅をつづけた。
フレドリカは大雑把な性格をしており、トールに興味を持ち彼を殺すために旅に同行したのである。
一方で、戦後復興推進機関に属するジレット隊や他のチャイカたちも遺体集めを目的に探索していた。
実はチャイカはフェルビスト大陸に複数存在しており、彼女らもガズ皇帝の娘を自称していた。
赤色の服を着た少女で、ガズ皇帝の遺体を探していたチャイカ・ボフダーン(赤チャイカ)も、そのチャイカの一人であった。
ジレット隊は、リーダーで貴族出身のアルベリック・ジレット、ジレットの従者で針を武器として利用しているアサシンヴィヴィ・ホロパネイン、同じくジレットの従者でウィザードでもあるズィータ・ブルザスコなどの複数の構成メンバーからなっていた。
彼らは上層部からチャイカの拘束と遺体集めの命令を受け、トールたちを追跡していた。
ジレット隊やボフダーンたちは、トールたちとは敵対しており、時には共闘する複雑な関係であった。

遺体回収の旅を続けてたトールたちは皇帝の遺体を所有しているガヴァ―ニ公爵の領土に入った。
ガヴァ―ニ公爵は魔法思念料を搾り取るために、若い女や化石思念料を徴収していた。
魔法思念料は、魔法が使用できる知的生物の遺体の記憶であり、ガンドで魔法を使う際の魔力の元だった。
特にガズ皇帝の遺体は、膨大な魔法思念料が蓄積されており、伝説級の魔法素材として知られていた。
ここでは航天要塞ソアラが城として使われており、そこにはガヴァ―ニ公爵の息子であるリカルド・ガヴァ―ニや、ウィザードでガヴァ―ニ家の家令であるグラート・ランシア、チャイカの一人でリカルドに協力していたレイラ(青チャイカ)が乗っていた。
さらにガズ皇帝の遺体の左腕部分を所有していた。
リカルドは人を殺すことに天性がある少年で、ガヴァ―ニ公爵を含め自身の家族を殺害していた。
つまり、若い女や化石思念料を徴収していたのはガヴァ―ニ公爵ではなく、紛れもないリカルド自身だったのである。
彼はグラード、レイラとともに航天要塞ソアラを使って、6各国の一つであるヴィーマック王国の首都を攻撃し、世界を再び戦乱の世に戻そうとしていた。
そのため、6各国側の司令官はガヴァ―ニ公爵が反乱したと見做し、航天要塞ストラトスを使って討伐しようとしていた。
一方、トールたちはソアラにある遺体を集めるためにソアラに乗り込んだ。
しかし、潜伏途中でチャイカはレイラの手によって捕らわれてしまう。
レイラに連行されたチャイカは彼女の口から「チャイカがガズ皇帝の遺体を回収するためだけに作られた道具で、ガズ皇帝の娘である記憶もねつ造された」という真実を知った。
レイラはかつてチャイカとして遺体集めをしていたが、自分が道具であることを知って以来、自分に遺体を集めさせるように仕組んだものに対して復讐をしようとした。
リカルドらと手を組んだのもそのためだった。
戦いの中、ソアラはストラトスによって砲撃の照準が壊れてしまい、ヴィーマック王国の首都に行って自爆して乱世の引き金を作ろうとする作戦に変更した。
しかし、6各国側の司令官もソアラに特攻し、共に自決しようとした。
その混乱に応じてチャイカはトールたちと合流し、リカルドとレイラを倒し、遺体の左腕部分を回収した。
一方、アカリは自分に洗脳した仕返しとしてランシアを倒した。
ソアラもストラトスの特攻によって航空不能となり、湖の底に沈んでしまった。
野望が潰えたことを悟ったレイラたちはソアラと運命を共にした。
ソアラから脱出した後、トールは「誰かの意志によって遺体集めをしているならこれからどうする?」とチャイカに聞いた。
トールに問われたチャイカは「遺体を集める以外他にない」と言い、遺体集めの旅を続けることになった。

2期

旅を続けていたトールたちは八英雄の一人で遺体を所有しているクローディア・ダッジと出会い、遺体を回収するために彼女と魔法勝負をする。
クローディアは戦後、ブドウ園を経営しており、居場所がなくなった兵士たちに働き口を提供していた。
勝負の果てにクローディアに勝利し、遺体を譲り受け、ガズ皇帝の「遺産」が島にある話をした。
彼女はガズ皇帝討伐後に遺体を所有していており、魔法思念料としては使っていないため、不要の長物であった。
クローディアからガズ皇帝の「遺産」の話を聞いたトールたちは、その遺産がある島へと向かうことになる。
一方、遺産の噂を聞いたボフダーンたちもその島に向かうことになった。
島ではヴィクトル・イズマッシュという男がその「遺産」であるニーヴァ・ラーダというガンドを大切に守っていた。
ニーヴァは外見はツインテールの少女の姿をしているが、自律神経や強大な力を持った「神器」であった。
そして戦闘の際には自分の骨格を魔法杖として機能することができた。
イズマッシュはガズ皇帝の命令を受け、その島でニーヴァを密かに開発させ、皇帝の成しえなかった夢を果たそうとしていた。
トールたちとボフダーンたちはその島に潜入しようとするが、その途中でイズマッシュにとらえられてしまう。
イズマッシュはチャイカとボフダーンを自分のところへ連れて行き、「ガズ皇帝には本当の娘はおらず、孤児の少女たちに魔法によってガズ皇帝の娘という記憶を植え付けた」という事実を突きつける。
チャイカの方はその事実を聞いて、レイラの言葉の意味を実感した。
その後、敵の警備を潜り抜けたボフダーンとチャイカはニーヴァを連れて、仲間たちと合流し、島を脱出するために共闘することになる。
やっとの思いで完成させたニーヴァを奪われたイズマッシュは、トールたちを始末しようとするが、ニーヴァの力を借りたチャイカの攻撃で倒されてしまった。
その後、トールたちはボフダーンたちと再び敵になる形で別れた。

トールたちの次の目的は八英雄の一人でハルトゲン公国の王であるシュテファン・ハルトゲンが所有している遺体を集めることであった。
ハルトゲンは八英雄のリーダー格で、優勝したものには賞品として遺体を渡す武芸大会を開いていた。
しかしその大会の実態は命を懸けた殺し合いで殺伐した有様であった。
ハルトゲンはガズ皇帝討伐以来、戦乱の世を求めるようになり、武芸大会にすべてをつぎこんだ。
そのハルトゲンを裏で操っていたのがチャイカ・ハルトゲンであった。
彼女はいわゆる「黒のチャイカ」で、アリーナやイリーナといったチャイカを魔法による精神操作で部下にしていた。
チャイカたちを働き蜂のごとく操り自分のところに遺体を集めさせ、ガズ皇帝を復活を願っていた。
トールたちはその遺体を手に入れるために武芸大会の予選に出場し、見事通過した。
予選を通過した夜、ギイという未知なる人が黒チャイカの元にニーヴァを連れていってしまった。
ギイはトールたちに遺体のありかを教える謎の存在で、遺体をチャイカに集めさせて皇帝を復活させようとしていた。
彼曰く、遺産であるニーヴァをこれから復活するガズ皇帝のところに連れてくるのもチャイカの任務の一つだった。
翌朝、トールたちは武芸大会に参加することになった。
しかし、大会の途中で黒チャイカによってチャイカを人質に取られてしまう。
チャイカを人質を取られたトールは、今まで集めたすべての遺体を黒チャイカに渡した。
黒チャイカは秘術を使ってついに禁断皇帝ガズを復活させた。
ガズ皇帝は手始めに皇帝復活に歓喜したハルトゲンを始末した。
その後、ガズ皇帝はチャイカに「名前も覚えていない少女を元に作られた只の道具」である真実を突きつけた。
チャイカはガズを父と呼び遺体を集めていたが、その本人にとって「道具」に過ぎなかったことは、彼女にとっては悲しい真実だった。
ガズ皇帝は恨みなどの濃密な思念を得るためにわざと八英雄に討たれ、復活するという選択肢をとったのである。
自分の遺体をバラバラにしてチャイカたちに遺体を集めさせたのも、その思念を効率よく集めるためだった。
彼はその濃密な思念によって、究極の魔法使いであり続けようとした。
真実を話した後ニーヴァを使い、宇宙に隠してあった城である航天要塞を地上に引き上げ、世界をまた戦乱の時代に取り戻すべく行動した。
トールはフレドリカとともにガズを倒すために城に乗り込むが、ガズの強大な力の前に劣勢に立たされてしまう。
一方、アカリたちはガズ皇帝を復活させた黒チャイカと対峙し、戦いの末に彼女を打ち破った。
余裕を見せたガズはチャイカを始末しようとするが、ニーヴァがチャイカのところに寝返ってしまう。
ニーヴァはトールたちと旅をしている間にチャイカとの間に絆が生まれたため、始末することはできなかった。
ガズ皇帝はニーヴァを味方にしたチャイカに敗れてしまう。
チャイカは戦いの中で魔法思念料が切れてしまったために自分の記憶を使うことになった。
こうしてガズ皇帝との戦いは無事に終結した。
その後、トールたちは一度記憶をリセットしたことで別人として生まれ変わったチャイカと共に新たな人生をスタートさせた。

登場人物

チャイカ・トラバント(白チャイカ)(CV:安済知佳)

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ガンドが入った棺を持つ銀髪の少女。
禁断皇帝ガズの娘を自称しており、ガズを弔うために遺体を集めている。
ガンドを使って戦うウィザードでもある。
旅の途中で出会ったトールの「チャイカについていくなら戦国時代に飛び込んでもかまわない」という意思を聞き、トールとアカリを雇う形で仲間になった。
帝国語で使われたラーケ語を使用しているため、大陸公用語になると片言になってしまう。

トール・アキュラ(CV:間島淳司 幼少期:寺崎裕香)

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国家に属せず、暗殺や偵察を仕事とするサバターで、アカリの兄である。と言ってもアカリとの間には血のつながりはない。
アキュラの里で将来のサバターとして訓練していたが、戦争が終わってしまったために生きがいを失い、怠惰な毎日を送る。
ある日、チャイカと出会い、彼女についていけばもう一度戦いに飛び込めると生きがいを見いだし、彼女の仲間になった。
戦いのときは、小型の剣であるコンブレイドを愛用している。

アカリ・アキュラ(CV:原優子)

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トールの妹で破壊工作や暗殺を仕事とするサバターである。
17歳であるが、「可愛いというより美しい」という言葉がしっくりくる少女。
幼少期はトールと共にアキュラの里でサバターの訓練をしていたが、戦争が終わってしまったため、里を出ることに。
トールを「兄様」として敬愛しているが、血のつながりはない。
短いタイトスカートを着用しており、ウォーハンマーを武器として愛用している。

フレドリカ(CV:斎藤千和)

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魔法が使える獣であるフェイラの一種「ドラグーン」で、少女や猫に姿を変えられる。
言ってみれば、かなり大雑把でマイペースな性格の持ち主。
ガズ皇帝を討ち取った八英雄の一人ドミニカ・スコダと契約をしていたが、彼女が亡くなってからドミニカの姿を模して暮らしていた。
トールたちと出会い、彼らと戦ううちに正体が暴かれてしまう。
その戦いで自分に勝ったトールに興味を持ち、彼の命を狙うことを目標にトールたちについていくことになる。

アルべリック・ジレット(CV:細谷佳正)

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戦後復興推進機関に属している騎士で、貴族の出でもある。
上層部の命令でヴィヴィらとともにチャイカの追跡や遺体の回収を行っている。
幼いころから騎士として育てられたため、戦闘能力はジレット隊の中で一番高い。
かなりの人格者でもある。

ヴィヴィ・ホロパネイン(CV:野水伊織)

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