賭博堕天録カイジ(とばくだてんろくカイジ)とは

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2004年から「週刊ヤングマガジン」にて連載されている福本伸行によるギャンブル漫画。保証人としてかつてのバイト仲間の借金を肩代わりさせられたことをきっかけにギャンブルの世界へのめりこんでいく様が描かれた「賭博黙示録カイジ」、そして膨れ上がった借金の代償として地下労働を強いられ、そこから地上へと戻ってくるまでが描かれた「賭博破壊録カイジ」の続編として、再びカイジが勝負の世界で奮闘する模様が描かれる。

概要

賭博堕天録カイジ(とばくだてんろくカイジ)とは、2004年から「週刊ヤングマガジン」にて連載されている福本伸行によるギャンブル漫画のことである。保証人としてかつてのバイト仲間の借金を肩代わりさせられたことをきっかけにギャンブルの世界へのめりこんでいく様が描かれた「賭博黙示録カイジ」、そして膨れ上がった借金の代償として地下労働を強いられ、そこから地上へと戻ってくるまでが描かれた「賭博破壊録カイジ」の続編として、再びカイジが勝負の世界で奮闘する模様が描かれる。
なお、2009年からは「賭博堕天録カイジ 和也編」2013年からは「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」として、タイトルを変えて刊行されている。

ストーリー

前々作「賭博黙示録カイジ」

自堕落でどうしようもない毎日を送っていたカイジは、かつてのバイト仲間の借金を保証人として肩代わりさせられたことをきっかけに、巨大企業「帝愛」が運営するギャンブル船「エスポワール」に乗り込むことになる。船内で行われたギャンブル「限定ジャンケン」を何とか生き残るも借金はさらに膨れ上がり、次なる勝負を余儀なくされる。日を改めて行われた「超高層鉄骨渡り」をクリアし、宿敵利根川との「Eカード」対決を制したことで一時は2000万円もの大金を得るが、カイジはその賞金をかけて行われた黒幕である帝愛グループ総帥兵藤との「ティッシュ箱くじ引き」対決に惨敗し、4本の指を失うとともに多額の負債を抱えることになったのだった。

前作「賭博破壊録カイジ」

借金を約1000万円にまで増やしたカイジは、帝愛グループの地下施設で約15年に渡る強制労働を強いられることになる。劣悪な労働環境の中、カイジは早急に脱出することを決意。地下で開帳されていたギャンブル「地下チンチロリン」で、イカサマを駆使して荒稼ぎしていた大槻との勝負を「45組」の仲間たちとの共闘により制し、期間限定で地上に出ることに成功する。自身と45組の借金合計約6000万円の返済を狙い、目をつけたのは帝愛グループの裏カジノに置かれた1玉4,000円のパチンコ台「沼」。坂崎、遠藤との共闘により「沼」攻略に成功したカイジたちは7億円余りを得るが、遠藤の裏切りによりカイジの収入はほぼゼロになってしまうのだった。

「賭博堕天録カイジ」

「沼」をめぐる激闘の末、無一文ながらも負債は全て消えたカイジ。しかし目標を失ったことで生来の自堕落な性向が戻ってきてしまい、「沼」で共闘した坂崎の家に居候しながら特に何をするでもなくだらけきった日々を送っていた。そんなカイジは、ついに見かねた坂崎から手切れ金300万円とともに絶縁を言い渡されてしまう。
家を追い出されたカイジは、再会した地下45組の仲間、三好、前田から彼らが地上に出てから勤め始めた裏カジノの社長村岡からギャンブルで巻き上げられた給料を取り返して欲しいと頼まれる。坂崎から受け取った300万円をタネ銭として、村岡との勝負に挑むことになる。種目は変則二人麻雀「地雷ゲーム」。全自動麻雀卓で詰まれた山のうち、自身の目の前のツモ山1列分(34牌)から満貫以上のテンパイの手牌を一組作り、先手後手、ドラを決めてスタート。手牌として使わなかった残りの21枚の牌を先手の者から1枚ずつ順に切っていき、どちらかが和了るか17巡終えて流局するまでを1ゲームとするものである。
敵方内部の人間である三好らからの通し(サイン)により、当初は勝ちが約束されていたはずだったが、勝負が進んだところで仲間たちの裏切りが明らかになる。「沼」攻略で獲得した金を遠藤に騙し取られた経緯を知らない三好たちがその金を狙ってカイジに話を持ちかけていたのだった。
一転して不利な状況に追い込まれるカイジ。勝負はもつれるうちについに最低でも1億6000万円が動く超高レートに突入。持ち金わずか300万円のカイジは、偶然その場に居合わせ勝負に立ち会っていた兵藤の息子である和也に身体を担保に金を借り勝負を続行することになる。迎えた13回戦目。トイレに行くとカイジが席を離れるやいなや、千載一遇のチャンスとばかりにすぐさま卓上の牌を盗み見る村岡。卓上に残っている伏せ牌全てを裏返しデジカメ撮影することで、カイジが持っていった手牌を逆算であぶりだす。勝負再開後、普通であればまず切ることのできないはずのドラの「白」を悠然と切り出す村岡にカイジのロンの声。村岡の盗み見を予見していたカイジは、本来であれば使用されない左右の山の1牌に紙片を貼り付け「白」を偽装することで、自身の手牌にある「白」を「4索」と誤認させていたのだった。この一手で三倍満を和了ったカイジは村岡との勝負を制し、4億8千万円もの大金を得ることになる。

「賭博堕天録カイジ 和也編」

村岡との決着後和也に勝負を申し込まれ承諾したカイジは、夜な夜な非人道的なショーを開催する帝愛グループ傘下の会員制レストランに案内され、そこで小説家として評価されたいという和也の目標を聞かされる。和也が描き出そうとするテーマは、生き死にの間際にあらわれる裏切りや自己中心性といった人間の本性、断末魔に宿るリアリティであり、その「取材」のためにたびたび危険なギャンブルを企画し多くの人間を葬り去ってきたという。しかしそんな和也の所業をカイジは全否定する。そこから始まった口論をきっかけに、友情確認ゲーム「救出」による人間性の実験が始まった。
ルールは縦一列の階段状の席に固定され、特殊なヘルメットをかぶせられた三人の中からラウンドごとにランダムで選ばれた救出者が30秒~1分の間に「解放ボタン」を押せれば成功、押せなければ失敗で、賞金はラウンドを重ねるごとに増えていき連続16回成功した時点で1億円の賞金に到達するというものである。失敗した際は救出者以外の二人にかぶせられたヘルメットが頭蓋骨を押しつぶすまで圧迫し、救出者に生き残りとしてこれまで積みあがった賞金が渡るというもの。ゲームの趣旨は、選ばれた救出者がエゴイズムに負けず仲間を救出し続けるか否か、という点にある。
参加するのはある会社経営者の光山と、そこで働く外国人労働者マリオとチャン。B型肝炎により多額の借金を返すめどが立たなくなった光山が地下労働施設へと送られそうになっていたところ、光山に恩義のある二人が借金返済のため自身の臓器提供を申し出るも、それを光山がとめるという絆の強さを見せたことに目をつけた和也が買い取った三人である。
あの手この手で疑心暗鬼を誘導し絆を崩壊させようとする和也の思惑に反し、ゲームは終盤に突入。そして迎えた15ラウンド目、仲間への疑念と自己愛から来る保身の考えに抗え切れなくなった光山が表面上懺悔しながらもついに制限時間内に「解放ボタン」を押さずゲームは終了。和也の主張する「人間の本性」があらわれた格好となる。敗者となったマリオとチャンのヘルメットが徐々に頭蓋骨を圧迫する中、今度はその執行を必死に止めるカイジに和也の疑念の矛先が向けられる。その反応、偽善的なパフォーマンスではないのか?そうでないなら二人を救うため、これまでのゲームで積み重なった賞金約7000万円を払えるはず。カイジはその提案の理不尽さに異を唱えながらも結局二人を救命する。こうしたカイジの振る舞いを和也は似非の友情とし激怒、カイジらを潰すため提案した新たなギャンブル「ワン・ポーカー」での二人の対決へと突入する。

「賭博堕天録カイジ ワンポーカー編」

帝愛所有の倉庫内にあるタワーに移動し、「ワン・ポーカー」のルールを説明する和也。使用されるのはジョーカーを抜いた3セットのトランプから任意で抜き取られた数十枚のカード。プレイヤーはその中から配される2枚のカードの内一枚を選択し、カードの強弱(2を最弱としAを最強とするが、Aにのみ2が勝つことができる)を競う。プレイヤーは互いの持ち札の構成を「Down」(2~7)/「Up」(8~A)という形で認識することができ、手持ちカードの構成と相手の気配、表情などからコール/レイズ/ドロップを選択するという2人用のポーカーゲームである。サラリーマンの生涯賃金2億円を単位とした「1ライフ」をチップとするミニマムベット2億円のギャンブルがスタートする。
1回戦、手持ちのカードは最悪のカイジだったが、「2」で「A」を殺したことをきっかけに流れをつかみ5連勝。しかし6回戦、その先のゲームプランを優先し強カードを温存したカイジに和也がレイズをかぶせる。強気の押しにドロップを選択するカイジだったが、和也のカードは「3」。続く7回戦では勝利を手にするも手持ち最強のカード「K」を「3」で喰われ、立て続けに和也のブラフに引っかかった格好となる。流れは変わり、開戦当初に積み上げたチップを全て吐き出すカイジ。迎えた12回戦、待望の強カード「K」を頼りに和也のレイズに応じるも「A」の前に撃沈、手持ちのチップ全てを失ってしまう。さらにカイジは倉庫内のタワーからの「転落」をチップに換え勝負を続行するが、和也の強運2連続の「A」の前にあえなく敗北。しかし死刑執行間際で先のゲームで命を救われたマリオとチャンが自らの命をチップに換えカイジに提供したことで転落を回避。死の淵から舞い戻って迎えた14回戦、カイジはマリオとチャンを巻き込んだ渾身のブラフで和也のドロップを勝ち取る。この一勝で流れは変わり、その後引き分けを挟んで6連勝。最悪の流れの中ついにチップをひっくり返され、これまで黙認していたはずのマリオとチャンの応援を唐突に「うざい」と後ろに追いやる和也。直後の23回戦、途端に強気にレイズをかぶせる。カイジはすんでのところでの直感でドロップを選択すると、開かれたカードは「A」。直前の不自然な左手のしぐさや流れに反した強カードからイカサマを疑ったカイジは、台に仕込まれた「A」3枚が収められたイカサマボックスを発見する。カイジが隠しボックスを発見したことを和也も認識し、暗黙うちにイカサマ込みの24回戦を迎える(単行本12巻まで)。

用語

地雷ゲーム 「17歩」

カイジと村岡の勝負で行われた変則二人麻雀。
先手後手を決め、全自動麻雀卓で詰まれた山のうち向かい合ったプレイヤーの左右の山からドラ表示牌をめくってスタート。3分の制限時間内に自身の目の前のツモ山1列分(34牌)から満貫以上のテンパイの手牌を一組作り、手牌として使わなかった残りの21枚の牌を先手の者から1枚ずつ順に切っていき、どちらかが和了るか17巡終えて流局するまでを1ゲームとするものである。
ベットする金額は開局前に決め、満貫を1とした倍率に基づき、跳満なら1.5倍、倍満なら2倍、三倍満なら3倍、役満なら4倍、ダブル役満なら8倍の支払いとなる。流局の場合賭け金を倍にして次戦に持ち越す。
また、便宜上、親(東家)と子(西家)という扱いにはなるが、親の利点である和了点1.5倍は存在しない。

友情確認ゲーム 「救出」

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和也が考案した参加者の友情を確認するための命がけのゲーム。
挑戦者は、音楽が流れ音声によるコミュニケーションが取れなくなっている特殊な構造のヘルメットを装着して、縦一列の階段状の席に固定される。席の構造上、1番上の席はその下の二人の様子が分かり、2番目の席は一番下のみが分かり、下の席は誰の様子も分からない状態で、三人の中からランダムで「人質」2人と「救出者」1人が選ばれる。救出者は装着されたヘルメットのランプが点灯することで判別可能だがそのことを自身で確認することはできない。周囲の様子から自力でそのことに気付き、スタートから30秒~1分1秒の間に「人質解放ボタン」を押すことができればクリア。クリアするごとに賭け金が倍々に増えていき、1億円を突破した時点で挑戦者たちの勝利となる。ただし、30秒未満のうちに救出者が人質解放ボタンを押した場合は失格。全員命は助かるが、賭け金は没収される。また、救出者が人質解放ボタンを押さないまま1分1秒経ったり、人質が人質解放ボタンを押したりした場合は失敗。人質2人のヘルメットが時間をかけて頭蓋骨や脳を圧迫、粉砕する。救出失敗の場合は生き残った救出者を勝者とみなし、ゲームそのものはそこで終了し、そこまで積み上がった賞金は救出者が独り占めすることになる。そのため、「人質2人を見殺しにすれば、賞金を独り占めできる」という誘惑と、「早く人質を見殺しにして賞金を独り占めしないと逆に見殺しにされる」という恐怖によって参加者三人の絆の強さを確認することができるゲームとなっている。

ワン・ポーカー

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和也とカイジの勝負の際行われた、1枚のカードを使って勝負する2人用ポーカーゲーム。
ジョーカーを抜いたトランプ3セットから任意に抜き取った数十枚のカードを、ゲームを取り仕切るワン・ポーカー専用マシーン「マザー・ソフィー」へと設置することからスタートする。以後、カードのディールや勝敗の判別、後述する死刑執行までゲーム進行に関わるほとんどがこの装置により行われる。
勝敗は配られた2枚のカードの内プレイヤーが選択した一枚のカードの強弱(2を最弱としAを最強とするが、Aにのみ2が勝つことができる)により決定する。互いの持ち札の構成を「Down」(2~7)/「Up」(8~A)という形で認識することができる状態で、コール/レイズ/ドロップを選択し勝敗を決する。使用されたカードはその時点で捨てられ1ゲームごとに1枚ずつ手札を補充する形で進行し、どちらかの手持ちチップが尽きた時点で決着となる。その際、本人が希望すれば自身の生命をチップに換えてゲームを続行することもできるが、これを失った場合「マザー・ソフィー」が「敗者処刑システム」を起動。椅子ごと逆さまにし、タワーからの落下を敢行する。

主な登場人物

伊藤 カイジ(いとう かいじ)

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