目次

  1. 概要
  2. 世界観
  3. ミスト
  4. 破魔石
  5. オキューリア
  6. ジャッジ・ジャッジマスター
  7. ストーリー
  8. ダルマスカ戦役
  9. ダルマスカ王都ラバナスタにて
  10. 隠されていた真実、そして再会
  11. 帝国の混乱
  12. ドクター・シドの野望
  13. 不滅なるものオキューリア
  14. 最終決戦
  15. エンディング
  16. 登場人物
  17. ヴァン(CV:武田航平)
  18. パンネロ(CV:三国由奈)
  19. アーシェ・バナルガン・ダルマスカ (CV:園崎未恵)
  20. バルフレア (CV:平田広明)
  21. フラン (CV:深見梨加)
  22. バッシュ・フォン・ローゼンバーグ (CV:小山力也)
  23. ラーサー・ファルナス・ソリドール (CV:今井由香)
  24. ジャッジ・ガブラス (CV:大塚明夫)
  25. シドルファス・デム・ブナンザ (CV:大塚周夫)
  26. ヴェーネス (CV:津野田なるみ)
  27. ヴェイン・カルダス・ソリドール (CV:飛田展男)
  28. システム
  29. アクティブディメンションシステム
  30. ガンビットシステム
  31. ライセンスとミストナック
  32. FF12 レヴァナントウィング
  33. 裏話

概要

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歴史を追っていく大河ドラマのようなストーリー展開。

2006年に発売されたFFシリーズの12作目。
プロデューサー・シナリオを担当したのはファイナルファンタジータクティクス(FFT)を手掛けた松野泰己。
FF12の舞台となる世界観もFFTと同じイヴァリースを舞台に、物語の中のいたるところにFFTを含めたFFの過去作のエッセンスが盛り込まれている。
FF12はオフラインゲームではあるが、システム面やイベントはオンラインゲームであるFF11に近い。
FF11同様の、通常フィールド上での戦闘を行うシームレスタイプのバトルシステム、戦闘メンバーの操作を自動化できるガンビットシステムを新たに搭載した。
倒した敵はお金ではなくアイテム(お宝)を落とし、それを売却してギルを入手することになる。
特定のお宝を手に入れて売ると店に交易品が入荷されるというシステム。
交易品は強力な効果を持つものが多い。
また、特定のエリアで条件を満たすとレアモンスターが出現したりと、これまでのFFシリーズにはない新たなシステムを多数搭載している。
その他ミニゲームやモブ討伐など、やり込み要素が満載である。

2007年8月に海外版にシステム面での変更を加えた「ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム」が発売され、同年にはニンテンドーDSで派生タイトルの「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」が発売された。
2017年7月13日にはHDリマスター版「ファイナルファンタジー12ゾディアックエイジ」が発売を予定されている。

イヴァリースと呼ばれるこの世界では、帝国アルケイディアと、その敵対国ロザリア帝国の2大国が勢力争いをしていた。
その2大国の間にある中立国ダルマスカ王国の王女アーシェは2年前のダルマスカ戦役により、新婚の夫と家族を失う。
アルケイディア帝国に占領されたダルマスカの首都ラバナスタで空賊になる夢を持つ少年ヴァンは、赴任してきた帝国の執政官に一泡吹かせるべく、国宝を盗み出すために王宮に忍び込む。
そこで鉢合わせした空賊のバルフレアとフラン、そして反逆の汚名を着せられたダルマスカの将軍バッシュ、王女アーシェらと共に故国を取り戻すために帝国と戦うことになる。

世界観

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美しい背景もFF12の魅力のひとつ。

ミスト

ミストとは普通の霧ではなく、空気中を流れる微量の魔法エネルギーのことを指し、生活エネルギーとして重要な役割を果たしている。
FF12の劇中では「魔霧」と表記される。普段は目に見えないが、濃度が高くなると色がついて可視化する。
ミストを圧縮したエネルギーを利用して飛空艇を飛ばすことが出来る。
ミストが高濃度の場所では飛空艇の飛行は不可能であり、魔物も狂暴化することがある。
魔石という鉱石にもミストは多く含まれており、魔石はクリスタルとも呼ばれる。
魔石には普段の生活にも使用される「魔法石」、物を浮かせる力を持つ「飛空石」、物事を記録することが出来る「記憶石」などがある。

破魔石

破魔石は、莫大なミストの力を秘めた魔石のことで、普通の魔石と違い、ミストを放出するだけではなく、吸収もできる。
一代でイヴァリースを平定した覇王レイスウォールが使用したとされる、3つの「神授の破魔石」の伝説が語り継がれており、伝説の宝物とされている。
「暁の断片」「黄昏の破片」「夜光の砕片」の3つの神授の破魔石が存在し、2つは覇王の子孫に受け継がれ、1つは覇王の墓に封じられている。
レイスウォール王家に伝わる「覇王の剣」は破魔石を砕くことができるとされ、破魔石に対抗できる唯一の力として伝えられている。
破魔石は「天陽の繭」から「覇王の剣」のような「契約の剣」によって切り出されたものといわれている。

オキューリア

オキューリア族 とは、人類が栄える前の「神の時代」から文明を築き上げてきた種族で、自他ともに「神」と称される存在。
強いミストの影響により、正確な場所は不明とされてきた古代都市ギルヴェガンに住む。
召喚獣を創造したのもこの種族である。
その力は自ら発明した「天陽の繭」から切り出した破魔石によるもので、この破魔石を利用して直接全生物を支配してきた。
だが、イヴァリースに戦争が起こった時、オキューリアが選んだ人間に「神の代行者」として破魔石を与え、破魔石の力を使ってイヴァリースを平定させた。
この時オキューリアが人間に与えた破魔石を神授の破魔石と言う。
オキューリアは自分たちが選んだ人間に破魔石を与えることで、間接的にイヴァリースを支配している。

ある時、オキューリア族のヴェーネスが、ギルヴェガンを訪れたシドに破魔石の秘密と覇王の遺産が伝説の破魔石であることを教える。
その破魔石を手に入れるためシドは、帝国皇帝の息子であるヴェインと手を組み、ナブラディア王国とダルマスカ王国を侵略したのだった。

ジャッジ・ジャッジマスター

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ジャッジマスターたちは全身黒づくめの鎧を身に着けている。

法の番人と言われるアルケイディア帝国の法務庁下の特殊騎士団。
正式名称は公安総局と言い、全18局からなる。
18人の局長は「ジャッジマスター」と呼ばれ、総勢2500人の局員を「ジャッジ」と呼ぶ。
ジャッジは軍の監査・指揮権限を持ち、広大な領地をもつアルケイディア帝国においては、警察、検事、裁判官、処刑人の役割もこなしている。
皇帝一族であるソリドール家の武装親衛隊であり、ジャッジマスターは帝国軍部の実質的な指揮官である。
劇中では18人のジャッジマスターのうち6人のみが登場する。

ストーリー

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アーシェとラスラの結婚式。

ダルマスカ戦役

物語の舞台となるイヴァリースは、剣や魔法、飛空挺が飛び交う、魔力と科学力が共存する世界である。

そこに君臨する2大帝国、アルケイディアとロザリア。
2つの帝国領土のちょうど狭間に位置する砂漠の独立国・ダルマスカ王国は、王女アーシェの結婚による祝賀ムードに沸いていた。
王女の相手は、同じ独立国であり、隣国でもあるナブラディア王国の王子ラスラ。
政略結婚ではあったが、2人は愛し合っていた。

そんな中、アルケイディア帝国はラスラ王子の故郷、ナブラディア王国を侵略しはじめる。
祖国の危機を知ったラスラは、新婚の妻を置いてダルマスカの将軍バッシュと共に戦火のナブラディア王国へと向かう。
しかし、ラスラは戦闘中、帝国兵の凶弾に倒れる。
アーシェ王女は新婚の夫・ラスラの死という悲劇に見舞われてしまう。

ナブラディアはアルケイディア帝国に占領され、続いてダルマスカもまた帝国の強大な兵力の前に屈し、和平とは名ばかりの、事実上の降伏をすることになる。

ダルマスカのナルビナ要塞で帝国とダルマスカの和平条約の調印がなされようとした時、反帝国組織と称する一団が乱入してくる。
「国王は帝国に祖国を売る売国奴だ」というバッシュ将軍の手により、ラミナス国王は暗殺され、和平条約は白紙撤回となる。

国王暗殺の大罪で、バッシュ将軍は処刑され、傷心のアーシェ王女は自害し、ダルマスカ王家は断絶したと伝えられた。
これを受けて中立を保って来た空中都市ビュエルバの支配者オンドール侯爵は、帝国に抵抗を続けるダルマスカ国民へ向けて停戦を呼びかけた。
指導者を失ったダルマスカの民はこれを受け入れ、帝国に占領されることになった。
これを「ダルマスカ戦役」と呼ぶ。

ダルマスカ王都ラバナスタにて

2年後。
ダルマスカの首都ラバナスタは、帝国の占領下、戦争孤児たちがたくましく生き、さまざまな種族で賑わう街となっていた。
ある日、ダルマスカの総統として、帝国皇帝の息子ヴェインが着任することになる。
戦争の天才と呼ばれる野心家の彼は、次期皇帝と目されていた。
彼は野望のためには兄弟さえも平気で手にかけるような冷酷な人間であった。
そんなヴェインであったが、就任演説ではダルマスカ国民を前にして、体裁を繕い、共にダルマスカ復興のために歩んでいくと宣言する。

ダルマスカの戦争孤児の少年ヴァンは、飛空挺を駆り、大空を駆ける空賊になることを夢見ていた。
ヴァンは帝国兵相手にスリなどをしながら、ガールフレンドのパンネロとともにダウンタウンの孤児の面倒を見て日々を過ごしていた。
病で両親を亡くして以来、唯一の肉親であった兄は、国王暗殺犯バッシュ将軍の一味として汚名を背負ったまま拷問を受けて精神を害し、失意のまま死亡した。
彼にとってバッシュと帝国は憎き仇であった。

ヴァンはヴェインの就任セレモニーの裏で王宮に忍び込み、国宝を盗んで帝国に一泡吹かせようと企んだ。
ヴァンが盗もうとした国宝「黄昏の砕片」は、強大な力を持つ破魔石だった。

破魔石とは、イヴァリース世界を創世記より導いてきた神のような存在、「不滅のオキューリア」によって生み出されたという、強大な力を持つ魔石のことで、かつてイヴァリースを統一統治していたという覇王レイスウォールにオキューリアが与えたものである。
伝承によれば、レイスウォールは神々から「神授の破魔石」を賜り、その石の力でイヴァリースを平定したという。
その後、破魔石は覇王の血統を引く王家に受け継がれた。
「夜光の砕片」は旧ナブラディア王家に、ヴァンが盗みにいった「黄昏の破片」はダルマスカ王家に、「暁の断片」は覇王の霊廟に保管されたという。

王宮に忍び込んだヴァンは「黄昏の砕片」を盗むことに成功するが、同じくその国宝を狙う空賊の男バルフレアとその相棒でヴィエラ族の女性・フランと鉢合わせし、奪い合いになる。
さらにそこへ反帝国組織である解放軍が襲撃してくる。
そこでヴァンは解放軍の女性アマリアと出会う。
解放軍とそれを迎え撃つ帝国兵たちとで王宮は大混乱となる。

どさくさに紛れて逃亡しようとしていたヴァンとバルフレア、フランは、帝国に捕らえられ、ナルビナ城塞の地下牢に投獄されてしまう。
彼らはなんとかナルビナ城塞の牢獄を抜け出すことに成功する。

隠されていた真実、そして再会

ヴァンたちは牢獄から脱出する途中の地下独房で、処刑されたと伝えられていたバッシュ将軍と出会う。
兄を死なせた原因でもあるバッシュを見てヴァンは激高するが、実はバッシュは国王暗殺の濡れ衣を着せられており、実際に国王を手にかけたのは、バッシュの双子の弟であり帝国の執行官であるジャッジ・ガブラスだったという。
そして、ラミナス国王暗殺はヴェインの策略だった。

真実を知ったヴァンはバッシュを救出し、共に旅をすることになる。
ラバナスタへ戻ったヴァン・バルフレア・フラン・バッシュの4人は、バッシュのかつての同僚ウォースラと再会する。
ウォースラは解放軍の女性アマリアが帝国に捕まっており、彼女の救出をしようとしていた。

ちょうどその頃、パンネロがバルフレアを付け狙う賞金稼ぎのバッガモナン一味に誘拐され、空中都市ビュエルバヘ連れ去られるという事件が起こる。
ヴァンたちはパンネロ救出のためビュエルバへ向かおうとするが、バッシュもまた、なぜ自分が処刑されたと虚偽の発表がなされたのか事情を知るはずのビュエルバ領主オンドール侯爵に話を聞くため同行する。

ヴァンたちはビュエルバでバッガモナン一味を追い払う。
一方、自力で逃げ出したパンネロは皇帝の息子でヴェインの弟であるラーサーに保護されていた。

バッシュはオンドール侯爵と面会し、バッシュの処刑とアーシェ王女の自害などの発表はすべて帝国のヴェインの提案であったことを知る。
解放軍のアマリアは帝国戦艦リヴァイアサン内に捕らわれていることがわかり、侯爵はバッシュらを帝国に引き渡すとみせかけてリヴァイアサン内へと彼らを送り込む。
リヴァイアサンでアマリアと無事再会を果たすバッシュたち。
アマリアの正体は、自害したはずのアーシェ王女であった。
アーシェはウォースラに保護され、正体を隠してレジスタンス活動に身を投じていたのだった。

パンネロとラーサーも合流し、ラーサーは自分の知らない帝国の裏事情を知りたいと言い、ヴァンやパンネロたちのリヴァイアサンからの脱出の手引きをする。
しかし脱出の際、ヴァンが盗んだ「黄昏の砕片」は帝国に奪われてしまう。

ダルマスカ王家再興のための力を手に入れるため、アーシェはバルフレアの飛空艇シュトラールでもうひとつの王家の国宝「暁の断片」が眠る古代の覇王レイスウォールの霊廟へと飛ぶ。
「暁の断片」を手に入れて王墓を出ると、そこには帝国のリヴァイアサン艦隊が待ち受けていた。

再び捕らわれたアーシェたちはジャッジマスター・ギースに「暁の断片」の引き渡しを要求される。
ウォースラがアーシェに無断でジャッジマスター・ギースと取引をし、「暁の断片」とダルマスカ王家復活の交換を約束していたのだった。
ウォースラの思わぬ裏切りにアーシェは愕然とする。

「暁の断片」を手に入れたギースはさっそく艦内の魔力測定器にかけるが、破魔石に蓄えられたミストはその膨大な量を制御できず、暴走して大爆発を起こし、ギースやウォースラと共にリヴァイアサン艦隊は消滅してしまう。
アーシェたちは爆発前に脱出し、途中でミストを放出し尽して力を失った「暁の断片」を回収する。
しかし「暁の断片」がもとの力を取り戻すには数百年かかるという。

帝国の混乱

主力艦隊であるリヴァイアサンを失った帝国軍部は混乱していた。
この隙をついて反帝国勢力の解放軍やロザリア帝国が攻撃してくる可能性をラーサーは考えていた。
もしそうなれば、ラバナスタは戦場となり多くの人が死ぬだろう。
ラーサーは、神都ブルオミシェイスの大僧正にアーシェがダルマスカの女王として即位することを認めてもらおうと提案する。
そしてダルマスカの女王として、アルケイディア帝国と解放軍を仲裁して欲しいと言う。

アーシェたちはブルオミシェイスに向かい、慣習に従って王家の証「覇王の剣」を手に入れる。
だがアルケイディア帝国は神都ブルオミシェイスをも襲撃し、大僧正アナスタシスは殺害されてしまう。
これでアーシェの即位による戦争回避は難しくなってしまった。

その頃、ダルマスカの総統ヴェインは帝都アルケイディスに戻っていた。
皇帝の諮問機関である元老院は、リヴァイアサン艦隊の消滅をヴェインのせいにし、処罰せよとグラミス皇帝にせまっていたのだった。
ヴェインは父親である皇帝グラミスを手にかけ、その罪を元老院に着せようと企む。
自ら新皇帝を名乗ったヴェインは、グラミスは元老院に暗殺されたとして、元老たちを粛清し、元老院の権限を停止させ軍全体を掌握したのだった。

皇帝を守る立場にいたジャッジ・ガブラスは、これを黙認するしかなかったが、グラミス皇帝から重用されていた同僚のジャッジ・ドレイスは、ヴェインを疑い、剣を向ける。
ガブラスは新たな皇帝となったヴェインの命令に背けず、ジャッジ・ドレイスを反逆者としてやむをえず殺害してしまう。
ドレイスとガブラスは、今は亡きグラミス皇帝とラーサーを守ろうと誓った仲間であった。
ドレイスはその死に際してガブラスに、ラーサーを守るようにと頼む。
そのためガブラスはヴェインに従いながらも、ラーサーを守ることを密かに誓った。