亜人ちゃんは語りたい(デミちゃん)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『亜人ちゃんは語りたい』とは、ペトスによる漫画及びA-1 Pictures制作のアニメーション作品。人間とは少し違う体質を持った「亜人」と人間が共存する世界の日常物語。主人公で高校教師の「高橋鉄男」は亜人に対して興味を持っていたが、人生でまだ一度も亜人と出会ったことが無かった。しかし新学期が始まると「小鳥遊ひかり」「町京子」「日下部雪」「佐藤早紀絵」の4人の亜人に出会った。

雪への悪口を言い返すひかり

雪の悪口を言う木村と井森の居る女子トイレへ乗り込んでいくひかり。
木村と井森に雪に限らず他人の悪口を言うのを止めるように言いう。
木村と井森は何も悪口を言っているのは自分達だけでは無いと反論するが、ひかりは悪口を聞いたら全員に止めるように注意すると二人に宣言する。
そして自分は一切人の悪口を言わない、何故なら悪口を言われて嬉しい人は居ない、その結果悪口を言われる側になってしまっても後ろめたい行動はしたくないと、涙ながらに訴えた。
初めは反論していた木村と井森であるが、ひかり気圧され「何故そこまで?」と聞くと、ひかりは「妹と約束したから」と答えた。
その話をトイレの入り口で聞いていた雪は、ひかりが出て行った後に木村と井森の元へ行く。
人と接するのを避けていたが、その結果嫌な思いをさせたならごめんなさいと雪は2人に謝った。
ひかりに感化されたのか、木村と井森は「こっちこそごめん」と謝り和解した。

将来の事を考える京子

京子はデュラハンの生態について自分とは違う立場の人の意見を聞くために、鉄男と一緒に大学へ行く。
そして、鉄男の学生時代の友人で物理学専攻の研究者「相馬」に会う。
相馬は表情が1種類しかない少し変わった人間であるが、鉄男の友人であるだけに良い人であった。
相馬の思うデュラハンの見解は専門的な内容で、デュラハンの頭と体が高次元空間のトンネル(ワームホール)で繋がっているのではないかという。
京子は胃カメラを飲んだ時は首の部分が見えたことや、頭側の首の部分と体側の首の部分両方とも皮膚で覆われていることなどを話す。
相馬は京子の首の部分(緑の炎みたいなのがある部分)を見るが、京子にとってはその部分を覗き込まれるのは恥ずかしいし触られるのも嫌なのだと鉄男が止める。
亜人(特にデュラハン)の研究は人権や倫理感もあり研究が難しいのであった。
しかしデュラハンは物理の可能性そのものであると語り、京子はその話を興味深げに聞き、楽しかったと感想を述べた。
そして京子は、これまでの様にただ漠然と勉強をするだけではなく、その先にある物を見たいと思う。
デュラハンの研究が倫理的に難しいのであれば、デュラハンである自分が研究するのも良いなと口にした。

どんどん露骨になっていく早紀絵

ひかりが鉄男の頬にキスしたと聞いて、人知れず「いいな~~!!」と思う早紀絵。

鉄男が催淫に掛からないと思い込んだ早紀絵は、鉄男を男として意識し出す。
同じく鉄男に想いを寄せる京子と話をした際には、恋愛経験豊富なフリをするが実際は恋愛経験が全くない。
京子に「高橋先生の事が好きなんです」と打ち明けられると、鬼気迫る顔をしながら心の中で「私も好き」と答える。
京子が鉄男の逞しい腕が良いと言うと心の中で同意し、京子が鉄男から髪型が同じだと言われた事が嬉しかったと聞くと羨ましい!と足をジタバタさせた。
このシーン辺りから早紀絵の内面(心の声)が入ってくるようになり、取り繕っている表側とありのままの裏側のギャップが露骨になる。
亜人ちゃん達が鉄男にハグを求めるシーンでは、「では私も」と言いだし「いや、それはさすがに」と断られる。
家では熊のぬいぐるみを鉄男に見立て、酔った勢いで一人二役で話をしていることもある。
最終話のプールのシーンでは鉄男にわざと水着姿を見せ催淫を試みたり、鉄男が水着になると京子と一緒に大興奮していた。

実は下ネタやギャグ漫画が好きな雪

雪は隠しているが実はギャグ漫画が好きで、早紀絵とは漫画を貸し借りしている。
そのためか要所要所でひかりたちの会話を聞いて雪が笑いを堪えているシーンがある。
早紀絵が学生の頃ヤンキーに絡まれるも、柔道技で撃退したついでに催淫してしまいヤンキーがマゾに目覚めた話を雪にすると、顔を歪めながら必死に笑いを耐えていた。
またひかりが赤点を取った時に「バンパイアだからって答案まで真っ赤にしなくてもいい」と鉄男が言ったのを聞き、ひかりの後ろで密かに笑っているシーンもある。
下ネタもいけるようで、ひかりが鉄男の腕を噛めるかどうか試した時に「噛んだ時に毛が絡まりそう」と言い、鉄男が「お前絶対それ外で言うなよ?」というやり取りをしているシーンでもやはり一人で笑いを耐えている。
登場シーンや悩みの内容の印象で、か弱く大人しい印象のある雪であるが段々それとは違う面が見えてくる。

亜人ちゃん達について考える一般生徒達

鉄男が教頭先生に亜人に関わり過ぎだと釘を刺された事を聞いていた「佐竹」は、友人の「太田」と雪とひと悶着あった「木村」と「井森」の4人で亜人について考える。
亜人ちゃんたちは鉄男にばかり悩みを相談していて、佐竹達一般生徒に相談した事が無いのであった。
では何故相談しないのか?と話していると、井森がそもそも亜人を「同じ人間」だと思ってもいいのかと問う。
佐竹たちはそれは差別に当たると怒るが、井森は「ほとんど変わらない」というのは「違うところがある」という意味であり、そういった面を無視して同じ人間だと人括りにする事こそが差別なのではないかと持論を述べる。
一般生徒と鉄男との違いはそこを理解しているかどうかで、亜人ちゃんたちもそこを理解してない相手に亜人特有の悩みは話せないだろうと井森は言う。
井森が意外と考えていた事に一同は驚きつつ、ならば鉄男の方には悩みはないのだろうかと考えを巡らせる。
木村は「しっかりしすぎてこじらせていることもあるんじゃない?」と言うのであった。
そしてそれはまさにその通りなのであった。

亜人ちゃん達に励まされる高橋先生

鉄男は自分が亜人ちゃん達と関わり過ぎて、亜人ちゃんたちは自分だけを頼りにし、悩みを相談出来る相手を減らしてしまっているのではないかと思い悩む。
亜人の力になる方法は関わっていくことだけではない、学者として距離を取るのも良いかもしれないとまで思い至り、一人浜辺でたそがれていた。
すると鉄男のスマホにひかりから動画が送られてきて、そこには亜人ちゃんたちからの日頃のメッセージが入っていた。
雪は録画に照れてあたふたしながらも、先生が居たからこそひかり達と仲良くなれたのだと言う。
京子は落ち着いた様子で、デュラハンの話がいっぱい出来て嬉しい事や自分を叱ってくれたくれたことへの感謝を語る。
早紀絵は自分も録画に参加するのかと吃驚しながらも、鉄男へ悩みがあったら聞くと言い、ついでにここぞとばかりに飲みに誘う。
動画はそこで終わり、鉄男が一人涙ぐんでいると後ろからひかりが現れる。
そして、皆の言葉に励まされたがそれでもやっぱり出すぎた真似をしてしまったと言う鉄男に、ひかりは「『頑張る』にやりすぎなんてない」と語る。
ひかりは海へ向かって「センセー!いつも頑張ってくれてありがとう!」と叫び、その言葉に泣いてしまった鉄男の頭を撫でた。

放送直前お正月特番『亜人ちゃんは祝いたい』

1話放送直前にお正月特番「亜人ちゃんは祝いたい」が放送された。
キャラクターの声優陣の諏訪部順一、本渡楓、篠田みなみ、夏川椎菜、日笠陽子、Lynnが和装で登場した。
鉄男と同じく皆をリードするMCの諏訪部順一と、生徒キャラを演じる若手声優陣、中間の日笠陽子という声優陣たちの立ち回りがキャラクターイメージそのままの配役であった。
赤チーム(日笠陽子、Lynn、本渡楓)と白チーム(諏訪部順一、篠田みなみ、夏川椎菜)に別れ、福笑い対決をした。
三連勝すると豪華景品が貰えるという。
一回戦はLynnと篠田みなみ、二回戦は本渡楓と夏川椎菜、そして最後は諏訪部順一と日笠陽子が戦った。
諏訪部さんと日笠さんの福笑いの完成度が非常に高くドローになり、白組が負け、豪華景品は視聴者プレゼントになった。
そして罰ゲームとして白組は自分の作った福笑いのお面をつけて番宣をした。
番組放送前の声優陣によるスペシャル放送はよくあるが、この「亜人ちゃんは祝いたい」は本当に1話の直前放送で、特番放送直後に1話が放送された。

『亜人ちゃんは語りたい』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):TrySail「オリジナル。」

hiroyuki1111u6
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@hiroyuki1111u6

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