目次

  1. ストーリー
  2. 登場人物
  3. 安楽岡 花火(やすらおか はなび)
  4. 粟屋 麦(あわや むぎ)
  5. 鐘井 鳴海(かない なるみ)
  6. 皆川 茜(みながわ あかね)
  7. 絵鳩早苗(えばと さなえ)
  8. 鴎端のり子(かもめばた のりこ)
  9. 名言
  10. 「大切にされてること、嬉しかった。たとえ恋じゃなくても。」
  11. 「まだすごく好きだから。……でもがんばるから。…………がんばって忘れるから」
  12. 「どうしてそんなに、私なんかのこと好きなの?」
  13. 「私たちは本物を探している。そのために生きていく。」
  14. 関連商品

ストーリー

高校二年生の安楽岡花火(やすらおか はなび)と粟屋麦(あわや むぎ)は付き合っている。見た目は理想的なカップルの二人だが、裏では誰にも言えない秘密を抱えていた。花火は幼馴染でクラス担任教諭の鐘井鳴海(かない なるみ)に、麦は元家庭教師であり、同じ学校の教師である皆川茜(みながわ あかね)に片想いをしていたのである。
同じ教師として距離を縮めていく鳴海と茜を見た二人は、互いの苦しさを和らげるため、とある契約を結ぶ。

お互いを好きにならない
どちらかの恋がもし成就したら関係は終わり
お互いの身体的欲求はどんな時でも受け入れること

以上のルールを決め、二人は仮の付き合いをすることになる。
周囲が羨むお似合いの二人は、実はお互いを好きな人の代わりにしていたのだった。

そんな仮の関係を続ける中、花火は友人だと思っていた絵鳩早苗(えばとさなえ)にキスをされる。花火をずっと見ていたがゆえに麦と花火の関係に疑問を抱く早苗に、花火は麦と本当の関係を伝えるが、早苗は「私でも慰められるかもよ」と提案する。
その後早苗と気まずくなる花火だったが、変わらず麦とは付き合っていた。そんなある日、麦と花火が深夜のファミレスに居ると、偶然にも茜に遭遇する。茜の隣には、大学生くらいの男がいた。麦は落ち込んだものの、次の日にはおそらくただの元生徒だと立ち直る。しかし、花火は疑問を感じ、校内で直接茜に男との関係を聞いた。だが、茜には「友達です」とはぐらかされてしまうのだった。

実は、茜は相当の男好きで、さらに女性からの嫉妬は大好物という女性だった。タクヤとも友だちなどではなく、身体の関係を持っていたのである。ある日、鳴海から告白のため呼び出された茜は、花火の傷ついた顔が見たいがために、わざとその場面を花火に見せつけてほくそ笑む。鳴海の告白に傷ついた花火は、その場から逃げだした。その後、帰り道で会った早苗の言葉に心動かされ、ついに花火と早苗は体の関係を持ってしまうのだった。
そして、早苗と麦と関係を続ける花火だったが、ある日廊下ですれ違った茜に「昨日鐘井先生としちゃった」と囁かれる。その言葉に怒りと嫌悪を感じた花火は、茜の周りの男を盗ってやろうと決意。まずはファミレスで会った大学生の男・タクヤに目を付けた。

夏休みに入ると、花火はタクヤを茜から奪ってやろうと接触するが、上手くいかず、結局タクヤは離れていってしまう。
一方で麦は、幼馴染で麦を好いている鴎端のり子(かもめばた のりこ/通称・モカ)とデートをしてみる。モカの一途な想いに心揺れ動く麦だったが、結局モカとは関係を持つ気にはなれず、モカの事を拒み傷つけてしまう。

その後他人とうまくいかなかった花火と麦は、夏休み中に本命に告白することを決めるのだった。
そして、花火と麦は同じ日に本命に告白し、夜に公園に集まることを約束する。鐘井に告白して振られた花火は、公園で麦を待つが、その日麦は公園には来なかった。麦は茜を諦め、花火のもとに行くつもりだったが、自分を見て「好き」と笑う茜を拒めなかったのである。茜が男好きであると知りながらも、その計算高ささえ魅力に感じる麦は、結局茜のもとに行ってしまった。
その後、麦にも振られた花火は早苗と旅行に行く。旅行先で早苗は花火を諦める決意をし、花火から離れようとした。しかし、花火は早苗に友だちに戻ってほしいと懇願する。その願いを拒む早苗だったが、「いつまでも待つ」と泣く花火に心動き、友達に戻ることを約束するのだった。

夏休みが明け、花火は学校で一人で過ごしていた。一方、麦は茜と付き合ってはいたが、鳴海とも関係を続けている茜に振り回されるばかりだった。茜は麦との付き合いは楽しんでいたが、デートしていても最初の一度しか手を出してこない鳴海には苛立ちを募らせ、ついにある日のデート中に別れを告げる。「男好きなんで」と冷たく鳴海に言い放ち、その場を立ち去る茜だったが、「(男遊びを)止めなくていい」と鳴海に引き留められ、驚きで付き合いを続けることを了承してしまう。その後鳴海の真意を探るため、鳴海と茜は熱海に旅行に行くことにした。旅行先で鳴海の純粋な想いを知った茜は心を打たれ、再び鳴海と身体を繋ぐ。翌日鳴海からプロポーズされた茜は、了承の返事を返すのだった。
その翌週、麦は茜とデートに出かけ、その最中に結婚することを告げられる。愕然とする麦だったが、以前と変わった茜を見て、自分が好きだったのは変わる前の茜であることを思い出し、別れを受け入れた。

そして時は流れ秋になり、文化祭がやってくる。鐘井から茜と結婚することを告げられた花火は、まだ痛む心を引きずりながら、文化祭実行委員として働いていた。文化祭中、実行委員として動いて疲れた花火は、用具室の中で寝てしまう。花火が目を覚ますと、麦も用具室にいて、同じ場所で休んでいたことに気が付く。花火と麦は久々にその場で話し合い、ある「決意」をした。

季節が変わり春になった。桜の花が散る中、花火は校門で麦を見かける。しかし互いに言葉を交わすことなく、花火は麦の横を通り過ぎる。あの用具室の中で、二人は互いにさよならを告げたからだ。花火がした決意は、嘘の関係をやめ、本物を探すことだった。孤独を埋めあう関係に終わりをつげ、花火は前に進んでいく。花火は桜の中を涙を流しながら、それでも上を向いて歩いていくのだった。

登場人物

安楽岡 花火(やすらおか はなび)

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CV:安済知佳

本作の女主人公。高校2年生。表面上は麦の彼女。成績優秀で、容姿端麗なために男子生徒からの人気が高い。幼馴染の鐘井鳴海のことを「お兄ちゃん」と呼び、小さなころから好意を抱いている。料理が得意で家庭的。子供の頃は気が強く敵に容赦をしない性格だったが、現在は特進クラスに通い大人しい優等生を演じている。しかし今でも一部の人間には本性を出す。意外と泣き虫な一面もあり。

粟屋 麦(あわや むぎ)

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CV:島崎信長

本作の男主人公。高校二年生。表面上は花火の彼氏。元家庭教師の皆川茜に恋をしており、茜を「茜さん」と呼んでいる。特進クラスに通っており、見た目は好青年。異性からの人気が高い。クズな女性が好きという一面があり、そのために自分にまっすぐぶつかってくるモカのことを恋愛対象としては見れない。花火とは当初は友人だったが、報われない恋をする同志として互いを慰めあうようになった。

鐘井 鳴海(かない なるみ)

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CV:野島健児

花火のクラス担任。担当教科は国語。花火とは幼馴染であり、妹のように考えている。幼いころに母を亡くしていため、花火の家に行ってご飯を食べることもあり、花火の母親とも仲が良い。告白されるまで花火の好意にまったく気づいていなかったという鈍感な一面がある。教師になったその日に、桜の下で出会った茜に一目惚れをした。茜の男好きを受け入れており、茜にプロポーズをし、春休みに結婚式をすることが決まった。

皆川 茜(みながわ あかね)

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CV:豊崎愛生

麦の元家庭教師で、現音楽教師。清楚で美しい見た目であり、男子生徒からの人気が高いが、実際は大の男好きである。さらに異性から向けられる嫉妬の視線は男よりも好きで、最初は花火を傷つけるために鳴海と関係を持った。その後は鳴海の想いを知り、心打たれたことで、鳴海からのプロポーズを受ける。何よりも退屈を嫌い、自由を望む。

絵鳩早苗(えばと さなえ)

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CV:戸松遥

花火の友人。高校受験の日に痴漢にあい、花火に助けてもらったことで恋に落ちる。想いをひたむきに隠していたが、ある日に抑えきれず花火に告白してしまう。その後何度か花火と関係を持つが、結局花火が振り向くことはなかったため、花火のことを諦めた。少しの間だけ花火とは距離を置くが、最終話にて髪をバッサリ切って登場。花火と和解し、再び友人に戻った。

鴎端のり子(かもめばた のりこ)

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CV:井澤詩織

通称モカ。麦の幼馴染。本名が嫌いで、呼ばれると怒る。幼稚園の頃、「麦と一緒にいるとお姫様のよう」と先生に評されたことがきっかけで、お姫様にあこがれる。麦のことは王子様と認識しており、いつか結ばれると信じていた。男子生徒から人気があるが、自らを「モカ」(最も可愛いの略)と呼ぶことや、告白してくれた男子生徒に「王子様がいるから」と断ることで、少し距離を置かれがちである。花火とは小学校が一緒であり、その頃から仲が悪い。

名言

「大切にされてること、嬉しかった。たとえ恋じゃなくても。」

Hanabi