『SCOOP!』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

Scoop

2016年公開。監督・大根仁、主演・福山雅治の映画。以前は写真週刊誌SCOOP!のエースカメラマンとして数々のスクープ写真を撮っていた都城静だったが、今はうらぶれたフリーランスのパパラッチとして生活していた。静はSCOOP!編集部へ移動してきた新人記者・行川野火と組む事になる。最初は衝突しあうも数々のスクープを撮り二人は次第に惹かれあうが、静にかかってきた1本の電話が悲劇をもたらす事となる。

あらすじ

以前はSCOOP!編集部のエースカメラマンだった都城静だが、今はうらぶれた中年パパラッチ。
今夜もメシのタネを探しにバーに潜り込み、ターゲットにフォーカスを合わせる都城静。
そこへ、それを遮るようにSCOOP!編集部に配属された新人記者の行川野火がターゲットに取材を始めてしまう。ネタを潰された静はSCOOP!編集部に野火を連れて乗り込み、同僚だった次期編集長候補の横川定子にクレームをつけるが、撮った写真は高値で買い取るから野火とコンビを組むよう強要されてしまう。

イヤイヤながらも静の車に野火を同乗させ、街を流しながらネタを探す。
そして、ターゲットを見つけ車の中から張り込む二人の前に、静とは腐れ縁の元プロボクサーで今は静の情報屋であるチャラ源が現れる。「店長に話は通してあるから」と静に伝えると、静は野火の財布から謝礼を奪い、謝礼をチャラ源に渡すと野火を連れターゲットが入った店に潜入する。
静は隠し撮りをするも、納得がいく写真が撮れずにいる状況の中、野火にスマホを出せと言い、一通り撮影方法をレクチャーをした後「初打席がんばって」と言い残し車へと戻ってしまう。
困惑しながらも撮影する野火だがターゲットにバレてしまい大慌てで静の待つ車へと逃げ込む。
野火が撮った写真を車の中で確認する静であったが、掲載できるような写真はほとんどなく激怒する。

しかしながら、二人の初仕事は掲載されSCOOP!の売上は微増する。
そして、次期総理大臣候補と噂される若手代議士・小田部新造のスキャンダルネタを仕入れた定子は、静に写真を撮りに行くよう指示を出す。
ホテルのロビーで待ち伏せする静と野火の前にSPを連れた小田部が現れエレベーターに乗り込むところ、野火もエレベーターに乗り小田部が泊まるフロアを確認する。
ロビーに戻り、小田部の相手が来たところで静と野火は隣接するビルの屋上から小田部の部屋を確認し、野火に花火を打ち上げさせ窓越しのスクープショットを狙う。
花火に気づいた小田部たちは窓際に立ち、花火を見上げた所を激写するも小田部とSPに気づかれ、またもや逃げ惑うハメとなる。
SPとカーチェイスを繰り広げる中、SPの車に残った花火を打って追跡を阻止するよう野火に指示を出す静。
野火は何度も花火を打つが追跡の手は緩められず、慌てた野火は袋に入った残りの花火に引火させてしまい、それをSPの車に投げだすと大量の花火が炸裂し、なんとか逃げる事に成功した。
車の中で撮った写真を確認する中、最初は「最悪ですね、この仕事!」と言っていた野火が「本当、最高ですね。この仕事」と口走ってしまう。

野火と別れた静は、チャラ源が営む雀荘にふらりと立ち寄る。
覚醒剤を打っていたチャラ源は慌てて取り繕うも、静はとがめる事なく昔話や近況を話し二人の穏やかな時間が過ぎ、静はチャラ源に「ほどほどにしとけよ」とやさしく言ってその場を去ってゆく。
チャラ源からの情報もあり、静と野火のコンビは数々のスクープを撮り続ける。そのうちに二人の息も合い、売上部数も上がり続け30万部の目標を掲げる編集部は盛り上がってゆく。
そんな中、静は出世した元上司と社内で偶然会い、次に手掛ける文芸誌の写真のカメラマンとして誘いを受ける。静にとって再び返り咲ける話にも関わらず断ると「じゃあ元気でな、中年パパラッチ」と言われ立ちすくんでしまう。

売上部数も伸び、事件班も兼任するようになった定子は静をもう一度エースカメラマンとして返り咲かせたい思いを伝えるが、この話にも興味を示さず芸能人のスキャンダルで十分だと言う。
そして編集会議でレイプ犯の現場検証のスクープを狙う定子と、グラビア担当であるもう1人の次期編集長候補の副編集長・馬場が衝突する。その場の空気を変えるかのように編集部のスタッフは各々の武勇伝を話し始めるが、馬場は雑誌が反体制やジャーナリズムを背負っていた時代は終わり、読者は総合娯楽誌を求めていると両断する。そんな中、ジャーナリズムとかよくわからないが、自分と同い年の女の子がレイプされ刺殺された事を許せない野火は被害者の無念を晴らすべくこの件を扱うべきだと馬場に主張する。
編集会議が終わりミーティングルームを出る野火を定子が呼び止め、この件を任せると伝える。

その夜、別の案件のターゲットを車の中で待ち構える静にレイプ刺殺事件を扱ってみたいと言う野火。静は「記者がやりたいと言ったらカメラマンは…」と言うが、野火が扱うにはまだ早いと断る。そして、待ち構えていたターゲットが現れ、その取り巻きを見るや危険と判断した静はこの場を去ろうととするも、野火は静の言葉を聞かずカメラを持ち単独で潜入してしまう。静はひとり、バッティングセンターで物思いに耽ってスイングしていると携帯が鳴る。それはターゲットに捕まった野火からの電話だった。野火を救出すべくバットを片手に乗り込む静であったが、取り巻きのパンチを一発浴びて倒れてしまう。そこへチャラ源が現れ、取り巻き達とターゲットを殴り倒し静と野火を救出する。
その後、静とチャラ源の二人は家路を歩く中、チャラ源が「かみさんが娘に会わせてくれなくってさ…」「静ちゃんもいつまでも俺に関わっていなくてもいいからね」と言って静と別れる。その様子を後ろからついてきていた野火がカメラにおさめる。

家に着き、ベッドに横たわる静の元へカメラを返しにきた野火。
そこで静は野火にレイプ刺殺事件のネタをやりたいのか意思を確認し、「記者に撮れって言われたら、カメラマンはノーって言えない」と言い、この件を扱う事を許諾する。
後日、静と野火の他、2名のスタッフを加えて取材当日に向けてミーティングをするが、人員が足りないと感じた静はある人物に協力を要請する。
取材当日、そこへ現れたのは馬場であった。実を言うと馬場は新人記者時代に静と組んでいた経緯もあり、静に要請されていたのだ。
そして、静と野火はカメラを2台設置し他社のカメラマンがいないガレキの中、現場検証に立ち会う犯人を待ち構えるも鉄壁のガードにより犯人の顔が確認できない。
すると、その場をかく乱するかのように馬場が走り込んできた。馬場に気を取られガードが崩れる中、犯人にフォーカスを合わせる静と野火。
それでもなかなか犯人の顔が見えずにいると、静はカメラを持ち混乱する現場に飛び出してゆく。その隙に野火は犯人の顔を撮る事に成功し記事が掲載される事となった。
売上目標も大幅に超え、盛り上がる編集部はその夜、行きつけの店で打ち上げをする事となる。
スタッフの輪の中でカラオケを歌う野火、ひとりカウンターで飲む静。そしてカラオケを歌い終えた野火が静を見つめると、静もまた野火を見つめていた。そして二人は静の部屋で結ばれる。
翌朝、野火の寝顔を初めて買ったフィルム用のカメラで撮影する静。穏やかなひとときを過ごしていた二人だったが、薬物症状が悪化したチャラ源から静に連絡が入った。

娘に会いに行ったチャラ源だったが、会う事を妻に拒絶されたところに見知らぬ男が出てきて、その男を射殺したと言うのだ。
そしてチャラ源は「俺のカッコイイ写真を撮ってくれよ」と言う。静はいつもの撮影ようのカメラではなく、野火を撮ったフィルム用のカメラを持ちチャラ源のところへ駆けつける。そして野火も車に乗り込み同行する。
チャラ源は娘を連れ、部屋を出ると出くわした警官をも射殺。そこへ静が到着しチャラ源をなだめる様に撮影場所を探すふりをしながら時間を稼ぐ。
その間、車の中で待機していた野火だったが静の撮影用のカメラを片手に静とチャラ源の姿を見つける。警察も駆けつけ静たちの様子を見守る中、静はチャラ源に警戒されないよう対応するが、シビレを切らしたチャラ源は静にもっと写真を撮るよう要求し、いつ発砲してもおかしくない状態となっていた。
チャラ源をなだめる静のカメラを見たチャラ源はいつもの撮影用のカメラではない事に気づき、静に絡み始める。その様子を撮影すべく野火が少し離れていた所でカメラを構えていたが、チャラ源に気づかれてしまいチャラ源は狂乱する。チャラ源を制止しながらも、撃たれる事を覚悟した静は心の声で「野火、撮れ」と言う。
その声が届いたかのように野火は二人にフォーカスを合わせると、遂にチャラ源は静に銃を向け発砲してしまった。そして野火は静が撃たれる瞬間を撮影する。複数の警官がチャラ源を取り押さえ「静ちゃーん、静ちゃんーーーん」とチャラ源の虚しい声が響き渡る中、凶弾に倒れた静の元へ歩み寄り、静が握り締めいたカメラを野火が手から外した。

野火が撮ったこの事件の掲載をめぐり、編集長を交え、定子と馬場の意見が対立する。
この写真は静の尊厳を犯しているという馬場に対し、定子は「カメラしかなかった男の尊厳はどうなる」と言う。
意見が対立する中、編集長が次期編集長は定子である旨をその場で馬場に言い、判断を定子に委ねる事となった。
野火が撮った写真を眺める定子の元へ、野火が静が持っていたフィルム用カメラを持ってくると、この記事を書けるかと野火に尋ねる。
しかし、野火はそれを断り定子に「静の最後の写真が使えそうなら」とカメラを渡す。定子は野火とフィルムの現像を始めるとピンボケだらけのチャラ源の姿が何枚も写し出された。
チャラ源に対する静のやさしさを感じながら最後の1枚を現像した定子は再度、野火がこの記事を書くべきだとやさしく伝える。その最後の1枚は野火が穏やかに眠る姿が写っていた。「最後に愛した女に書いてほしいんじゃない?」野火は涙を堪えながら、この記事を書き最後に撮影:都城静と入力する。
時が経ち編集長となった定子、そして新人カメラマンを連れ静が残した車の中で待機する野火。
野火が持っているカメラが気になった新人カメラマンに「お守りみたいなもの」と答え、静の形見となったカメラを持ち取材現場へと向かうのである。

登場人物

都城静(演:福山雅治)

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以前はSCOOP!編集部のエースカメラマンだったが、今はうらぶれたフリーの中年パパラッチ。
突然現れたSCOOP!編集部の新人記者、行川野火に仕事を邪魔されSCOOP!編集部に怒鳴り込むが野火とコンビを組むハメとなる。
培った経験とカメラマンとしての確かな腕で野火と数々のスクープを撮るうちに野火に惹かれてゆく。
SCOOP!の売上もあがり仕事も順調だった静は野火と一夜を共にする。しかし1本の電話が静を悲劇へと導き始める。

行川野火(演:二階堂ふみ)

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SCOOP!編集部に配属された新人記者。静との偶然の出会いからコンビを組む事になり、無茶苦茶な方法で芸能人のゴシップ写真を撮る静に、最初は「この仕事、最悪ですね」と非難するも、静と共に数々の現場を経験していくうちに「この仕事、最高ですね」と口走ってしまう。
そして少しづつ静に惹かれてゆく野火は静と結ばれる。しかし、チャラ源からの呼び出しを受けた静に同行した野火は衝撃の瞬間を撮る事になってしまう。

横川定子(演:吉田羊)

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SCOOP!編集部で芸能・事件を扱う副編集長。記者時代は静とコンビを組んでおり、静の元彼女でうらぶれた静を再び一線で活躍させたいと思っている。掲載内容や取材について度々馬場と議論する。そしてある日、野火が撮ったある写真が定子と馬場、各々が抱く「尊厳」を元に激しく衝突させる事となる。

馬場(演:滝藤賢一)

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SCOOP!編集部でグラビア班を仕切る副編集長。
静とコンビを組む事になった野火に対し「貧乏くじを引いたな」と言うものの静から要請には協力する。
そこには新人時代に静とコンビを組んでいた時の義理と情があった。

チャラ源(演:リリー・フランキー)

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静とはつきあいの古い元ボクサーで、いまはヤク中の情報屋。
静に対し落ちぶれてゆく自分から距離を置くように伝えるが、薬物症状が悪化しある事件を起こし静に電話をする。
それがきっかけとなり静とは二度と会えなくなってしまう。

主題歌 /「無情の海に」TOKYO No.1 SOUL SET feat.福山雅治 on guitar

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名言

じゃあ文春にでも持っていくかな

立ち飲み屋で静が呑んでいるところへ、定子がやってきて撮った写真がボツになったと知らされた事に対し静が言ったセリフ。
実在する「週刊文春」が立て続けにスクープを発表していた時期だったため、わかりやすく風刺を取り入れている。

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