ダークナイト ライジング(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。
ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。
バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。

ルーシャス・フォックス 出演:モーガン・フリーマン(劇場版吹替:池田勝)

ウェイン・エンタープライズCEO。
かつて応用科学部にいた技術を活かし、バットマンが使う様々な特殊装備を開発し、密かにサポートしてきた。
しかし、ウェイン産業がベインに乗っ取られたことで、特殊装備のほとんどを奪われてしまう。

ミランダ・テイト/タリア・アル・グール 出演:マリオン・コティヤール(劇場版吹替:五十嵐麗)

ウェイン・エンタープライズ役員。
ブルースからの信頼も厚く、会長職を退いた彼から新たな会長に任命される。
しかしその正体は、かつてゴッサムを壊滅させようとしたラーズ・アル・グールの遺児であり、彼女もまたその遺志を継いでいる。

『ダークナイト ライジング』の概要

原作コミックス

アメリカの出版社DCコミックスから出版されているヒーローコミック『バットマン』シリーズを原作としている。
同シリーズからは数多くのコミックが刊行されているが、『ダークナイト ライジング』制作にあたっては、『Batman: Knightfall』(1993-1994年)、『Batman: The Dark Knight Returns』(1986年)、『Batman::No man's Land』(1999年)などが参考にされている。

「ダークナイト・トリロジー」第三弾

2005年公開の『バットマン ビギンズ』、そして2008年公開の『ダークナイト』の続編であり、監督は引き続き、クリストファー・ノーランである。
『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』の三作を総称して「ダークナイト・トリロジー」と呼び、『ダークナイト ライジング』はその三作目であり最終章である。
『バットマン』を実写映画化した作品としては累計で七作目にあたる。

興行収入

アメリカとカナダではオープニング興収1億6,090万ドルを記録し、初登場1位。これは前作『ダークナイト』のオープニングを超え、『アベンジャーズ』『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に次ぐ歴代3位であった。
2D映画としては歴代最高の記録となる。
最終的なアメリカ・カナダでの興行成績は4億4800万ドルで、前作の5億3300万ドルを越えられなかったものの、全世界興行成績は前作の10億400万ドルを超える10億8000万ドルを記録した。
日本ではオープニング2日間で興収3億7,202万円を稼ぎ、初登場2位。シリーズ最高のオープニング成績を記録し、累計興行成績は前作を超える19億円となった。

受賞歴

第39回サターン賞:助演女優賞
アメリカ映画協会賞:作品賞
セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:助演女優賞
ティーン・チョイス・アワード映画部門:アクション映画女優賞
ゴールデン・トレーラー・アワード:「最も優れた夏の大作トレーラー賞」
BMI賞:映画音楽賞

ベイン概要

彼は数あるバットマンの敵の中でも、“Broken the Bat(コウモリを破壊)”した唯一の男として知られている。
チューブの伸びたマスクを装着しているのが特徴。隆々とした筋肉に目が行きがちだが、数か国語を操ったり、推理だけでバットマンの正体を見破るなど、卓越した頭脳を持つ。
原作に初めて登場したのは、『Batman:Vengeance of Bane #1 』(1993年)。
そのキャラクターのモデルとなったのは、ケネス・ロブスン著の冒険小説のヒーロー、ドック・サヴェジである。

ベイン/誕生秘話

ベインはカリブ海にある架空の島国サンタ・プリスカの革命家エドモント・ドーランツの息子として登場する。
父親は国外へ逃亡。母親は逮捕され、獄中でベインを出産する。
政府はベインに、父親の代わりとして終身刑を言い渡す。そのためベインは、幼少期から成人期までを獄中で過ごすことになる。

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