『Charlotte』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

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「Angel Beats!」に続く、Keyにより制作されたオリジナルアニメ作品。
主人公「乙坂 有宇」の成長と人間模様に焦点があてられており、思春期の真っただ中にいる「完全ではない特殊能力」を持つ仲間とともに、彼らの前に立ちふさがる残酷な運命に対して抗っていく物語である。
2015年に全13話が放送され、翌年にOVAがリリースされた。

あらすじ

乗っ取り

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思春期の少年少女のごく一部に発症する不完全な「特殊能力」。
主人公「乙坂 有宇(おとさか ゆう)」は、「任意の対象の体を5秒間のみ乗っ取る」という能力を人知れず悪用し、エセ優等生生活を送っていた。
そしてその能力を駆使したことで、名門高校に見事合格した。

進学先の高校でも順風満帆な生活を送ろうとしていた矢先、「友利 奈緒(ともり なお)」という少女が現れ、有宇は特殊能力を使用する現場を目撃されてしまう。

彼女もまた特殊能力を持つもので、特殊能力を持つ、あるいはその可能性を秘めた少年少女が集められた「星ノ海学園」の生徒会会長だった。
そして、特殊能力は思春期の病のようなもので、やがては消えることを告げた。

有宇は彼女により、強制的に星ノ海学園へ転入することになった。
さらに生徒会にも入らせれ、力を悪用する能力者に警告する活動に協力することになる。

友利

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転入初日、有宇は友利から、彼女の兄について、生徒会の責務についての話を聞かされた。
彼女の兄も特別な能力を持っていたが、脳科学者のモルモットにされて捕まってしまい、人生が終わってしまった。
そのこともあり、ある人物が特殊能力を持つ、あるいはその可能性を秘めた少年少女を星ノ海学園で保護するという、今のシステムを作りだし、活動をしていた。
そして生徒会の責務は、有宇のように野放しになっている能力者を先に確保して守るか、力を使わないように脅すというものだった。

生徒会には協力者がいた。
「熊耳(くまがみ)」という名前の「特殊能力者発見」の能力を持つ生徒。
彼の能力により「南羽高校」に「念写」の能力を持つものがいることが分かり、生徒会一行は南羽高校に向かった。

南羽高校では、弓道部の有働という男子生徒が、念写の力を使い撮影をした下着姿の女性の写真を売りさばいていた。
生徒会一行は特殊能力を使い彼を脅し、科学者に解剖される恐れがあることを明かし、警告をして去った。

翌日、有宇は友利の兄に会いに行くことになった。
兄の病院に向かう道中、友利は自身の過去を明かした。

彼女が受験で国立付属の中学に受かった時、兄は特殊能力に目醒めてしまった。
音楽をやっていた兄は、レコード会社と契約する予定だったが、母からのお願いで2人は全寮制の学校に入ることになった。
そこでは、友利は兄に会えず、兄は科学者により実験台にされていた。

兄の能力は自由に空気を振動させられる能力。
科学者はその能力を利用して通信をジャミングして電波ジャックに使えると考えていた。

1年後、兄に再会できた彼女であったが、兄はかつての姿では無くなっていた。
誰も信じられなくなった彼女は、その学校から逃げ出した。
そして、唯一信頼できるある人物と出会い、現在に至っていた。

病院についた有宇が目にしたのは、異様な光景だった。
ベッドの上で、布団をひきちぎり唸り続ける友利の兄。
彼女によると、これはギターを弾いて作曲をしているらしく、研究のせいで兄は精神が壊れてしまっていた。

このとき、有宇は特殊能力を持つ者に待つ、過酷な運命を痛感するのであった。

能力者

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有宇たち生徒会の活動は続いていた。
「口寄せ」と「発火」、「念動力」、「空中浮揚」を持つ能力者と出会う。

その中で、「口寄せ」と「発火」の能力を持つ少女「西森 柚咲(にしもり ゆさ)」は、人気アイドルであったがテレビ局プロデューサーのスマホを拾い、悪事を働いたメールをみたことで追われる身となっていた。
彼女の身柄を保護するため、有宇と同じように星ノ海学園へ転入させ、生徒会に迎え入れた。

崩壊

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熊耳から「崩壊」の能力を持つ能力者の情報が入った。
なんと居場所は、有宇の妹「歩未(あゆみ)」が風邪で休む自宅のマンションだった。

お見舞いのため、乙坂家にやってきた友利と有宇に対し、歩未は怖い夢を見たことを話す。
友利は歩未が話した怖い夢が「崩壊」能力の手がかりになると考え、夢の内容を詳しく聞きだすことと、大事をとって明日も欠席させるよう有宇に指示をした。

しかし、翌日熱の下がった歩未は勝手に登校してしまった。
そのことを耳にした生徒会は急いで中等部に向かった。

その頃、歩未はしつこくデートに誘うクラスメイトの及川を振り切ったあと、同じくクラスメイトで殺気立った小西に追いつめられていた。
及川に思いを寄せる小西は、嫉妬心から歩未にカッターナイフを振り下ろすが、その途端に「崩壊」能力が発動し、共に校舎の一角が崩れ落ちてしまった。
「崩壊」の能力を持っていたのは歩未であり、校舎が崩れた際に歩未は死んでしまった。
歩未を亡くした有宇は心を閉ざし家にひきこもっていた。
生徒会のメンバーが見舞いに来てもドアを開けず、テレビの前でカップラーメンばかりすする日々。
そして、食料が尽きた有宇は外出して預金を引き出すと、熊耳の能力で見つからないように電車で見知らぬ街へ逃亡した。

ネットカフェで寝泊りし、食事はピザとみたらしだんご、ゲームセンターに入りびたり、不良グループを特殊能力で叩きのめすといった荒れた生活を送っていた。
しかし、不良から取り上げたドラッグを吸引しようとした瞬間、友利に蹴り上げられる。
友利は特殊能力により、姿を隠しずっと彼を見守っていた。

留守中の生徒会メンバー「高城(たかじょう)」の実家にあがりこんだ友利は、オムライスを作ってみせるが、それは死んだ歩未が作っていたのと同じ味だった。
彼女は、有宇の母が残していたレシピノートを乙坂家から持ち出していた。
それをみた有宇は、泣きながらオムライスを完食し、学園に戻ることを決心した。

略奪

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歩未の死を受け入れつつある有宇は久々に学校に登校し、以前と変わらぬ学校生活に安堵を覚える。
友利は、友利兄妹がファンであるポストロックバンド「ZHIEND(ジエンド)」のライブチケット2枚を入手し、有宇と二人でライブに行く約束をする。
その日の下校中、有宇は白杖を持った外国人風の女性に出会う。

彼女はZHIENDのボーカルを務める「サラ・シェーン」。
有宇は彼女に頼まれて、お好み焼き屋に連れて行った。
さっそく友利に連絡するが、友利は歌が好きなだけで本人には興味ないとそっけない態度をとった。

そこで、有宇はZHIENDのファンだという友利の兄に会わせることを思いついた。
病室で奇声をあげる彼にあわせてサラは歌ってみせ、彼は落ち着きわずかであるが会話することができるようになった。
帰路、有宇は入れ違いに病院にかけつけた友利から電話で礼を言われた。

ZHIENDのライブ当日、ライブが始まり会場がヒートアップする中、有宇は知らないはずの曲に聞き覚えがあった。
そして初披露の新曲を聴いた途端、彼は強烈な既視感を覚えて倒れてしまい夢をみた。

その夢の中では、有宇は歩未と共に能力者が収容された研究施設におり、ZHIENDの新曲を聴いていた。
有宇は同じ収容者の熊耳らと密かに脱出計画を練っていた。
だが、無理やり能力を引き出された歩未が崩壊の能力を発動し、施設を半壊させたことで処分されることを、科学者の堤内から聞いた有宇は脱走をする。

有宇の本当の特殊能力「略奪」だった。
身体を乗っ取った能力者から能力を奪うことが出来る能力。

有宇は、協力する能力者の能力を略奪しながら、有宇の兄「隼翼(しゅんすけ)」の元へ辿り着いた。
手枷と目隠しをさせられていたため、能力を使えなかった隼翼であったが、有宇のおかげで隼翼は能力「タイムリープ」を発動させることが出来た。

そこで目覚めた有宇は、病院のベッドにいた。
奇妙な夢に混乱していた有宇だったが、すぐにそれは自身の過去であると悟った。
その瞬間、病室に現れた熊耳から「思い出したか」と問われると、それは確信に変わった。
そして、熊耳は隼翼の元へ連れて行くといった。
彼は実験で精神が壊れてしまった友利の兄と、誰も信じられなくなった彼女を救った恩人であり、唯一信頼できる存在であった。

山中深く作られた秘密の研究施設で、有宇は特殊能力により視力を失った兄・隼翼と対面した。そして隼翼はこれまでの事情を話しはじめた。

タイムリープ

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有宇のおかげで施設からのタイムリープが成功した。
5年前に戻った隼翼は、施設で熊耳たちの仲間になることから始め、共に能力者を集めた。
しかし、何度繰り返しても科学者に捕らえられる運命になってしまっていた。

方針を変えて、隼翼は未来を知っていることから、宝くじなどで資金を集め、科学者が手を出せない組織を作る計画を立てた。
だが、タイムリープを繰り返すうちに隼翼の視力は徐々に落ちていった。
目が見えなくなれば能力は使えなくなる。

隼翼は視力をなくす最後のタイムリープで、ある学校を買収して能力者を保護する星ノ海学園を設立した。
そして、隼翼は自身が自由に活動出来るようにするために、「記憶消去」の能力者「前泊(まえどまり)」に頼んで、有宇と歩未から自分の記憶だけを消した。
隼翼は有宇に「特殊能力の略奪」能力を使って歩未を救えと言う。
友利と高城は有宇がその能力者だと知った上で能力者から能力を奪うのに利用していた。

有宇は隼翼からタイムリープ能力を奪うと、歩未が風邪を引いた日に戻り、歩未の崩壊能力を奪った。
翌日、生徒会は中等部に潜入し、歩未にカッターナイフをつきつけた小西を、特殊能力で脅しつけた。

帰路、有宇と歩未は熊耳の案内で隼翼の研究施設に向かった。
そしてそこで、科学者の堤内と再会した。

堤内は能力発症の原因は75年に1度地球に接近する「シャーロット彗星」から降り注ぐ未知なる粒子であると語る。
隼翼は堤内に発症を防ぐワクチンの開発製造を急がせていた。
危険な能力を持った有宇は、能力が消えるまでの間、学園には戻らずに、歩未とともに施設にとどまることになる。

そんな中、熊耳は新しい能力者を感知し、運転手の古木の車で学園に向かった。
だが古木は能力者を狙う「外国人組織」から家族を人質に脅されていたことを打ち明け、熊耳を廃工場で待つ組織に引き渡してしまう。

熊耳はそこで組織からひどい拷問にかけられ自白剤を打たれてしまう。
そして組織は友利を誘拐して、最強の能力者となった有宇との交換を要求してきた。

隼翼から失敗したらタイムリープで戻ってこいと言われた有宇。
友利のことを想う有宇、歩未のときのように失ってから大切だと気付いていては遅いと思い、友利を救う決意をし、廃工場に向かった。

しかし、組織の少女にナイフで片目をつぶされ、タイムリープが使えなくなってしまった。
抵抗する有宇は、更に少女にナイフで刺されたことで、崩壊の能力が発動してしまい、廃工場は崩れ落ちた。

駆けつけた隼翼たちは崩れ落ちた廃工場から有宇を救出した。
しかし、熊耳は友利をかばい、息絶えてしまっていた。

化け物

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片目を失ったものの、一命を取りとめた有宇。
入院している彼のお見舞いに、訪れる生徒会の仲間たちや歩未。

ようやく歩けるようになった有宇は、隼翼の元へ向かった。
盟友の熊耳を亡くしたショックから立ち直れずにいた隼翼は、再び海外テロ組織の陰謀に巻き込まれる不安を口にした。

病院に戻った有宇は、先に退院することになった友利に隼翼の悩みを話した。
すると彼女は、有宇が全世界の能力者の能力を奪えば、すべて終わると言う。
しかし、それは有宇が全ての能力を使える「化け物」のような存在になりえる危険な提案だった。

有宇は、友利を海外テロ組織の陰謀に巻き込みたくなく、彼女を守るため実行に移すことを決意。
友利に理由をきかれて、「お前が好きだから」と告白をした。

そして、友利は全ての能力者を救ったあと恋人同士になろうと約束した。

有宇は全世界の能力者から能力を奪う目的のため、友利、高城と柚咲から能力を奪った。
出発の夜、友利は有宇に手作りの会話帳(単語帳)を渡し、有宇は以前もらっていたZHIENDの音楽プレーヤーを預けて旅立った。

異国の地に降り立った有宇は、友利の単語帳のカタコトの英語で能力者を探し当てる。
地図で能力者を探す能力、翻訳する能力、発症前の能力を奪う能力などを身につけ、能力を次々に回収してゆく有宇は「隻眼の死神」と恐れられるようになっていた。

しかし、徐々に日本での記憶が薄れていき、能力のコントロールを失うため、眠ることもできなくなっていた。
次第には能力者を救うという当初の目的も忘れいき、ただ能力を奪っていくだけの存在になっていた。
それでも単語帳だけは、なにか大事なものだと感じており持ち歩いていた。

ついに北京で最後の能力者の能力を奪うが、賞金首となった有宇はボウガンを撃たれて倒れてしまう。
そこに、隼翼のヘリコプターがやってきて、無事に救出された。
しかし、ベッドで目覚めた有宇は過去の記憶を全て失っていて、目の前にいる友利のこともわからなくなっていた。

友利は「あなたの恋人です」と名乗り、有宇が肌身離さず持ち歩いていた単語帳を見た瞬間、涙を流した。
友利は有宇と周りに集まった高城、柚咲、歩未にビデオカメラを向けながら「幸せな思い出をたくさん残していきましょう」と語りかけたのだった。

主な登場人物

乙坂 有宇(おとさか ゆう)

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