目次

  1. 概要
  2. ストーリー
  3. 登場人物
  4. セシル・ハーヴィ
  5. ローザ・ファレル
  6. カイン・ハイウインド
  7. リディア
  8. テラ
  9. ギルバート・クリス・フォン・ミューア
  10. ヤン・ファン・ライデン
  11. パロムとポロム
  12. シド・ポレンディーナ
  13. エドワード・ジェラルダイン(エッジ)
  14. フースーヤ
  15. ゴルベーザ
  16. 戦闘システム
  17. 利き腕
  18. アクティブ・タイム・バトル(ATB)
  19. ネミングウェイ
  20. 音楽
  21. イージータイプ
  22. ジ・アフター 月の帰還
  23. リメイク作品
  24. 裏話
  25. ロゴとパッケージついて
  26. FFIV欠番事件
  27. 開発室

概要

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リメイク版ではロゴマークが違うものもある。

FF4は、1991年7月19日に発売されたFFシリーズ第4作。発売元のスクウェア(現:スクウェア・エニックス)のスーパーファミコン(SFC)参入第1弾ソフトでもあった。
また同年10月には初心者向けの別バージョン「イージータイプ」が発売されている。

本作は、対応機種がファミコン(FC)からSFCになったことにより、ハード特性である拡大縮小機能を活かしたグラフィック表現で、演出効果が飛躍的に向上した。

戦闘シーンは前作までのターン制ではなく、リアルタイムで時間が経過する「アクティブ・タイム・バトル(ATB)システム」が新たに採用された。
このシステムは本作が初登場で、後のシリーズなどにも引き継がれることになる。
また、メニュー画面にコンフィグというシステムを初めて搭載し、ウィンドウのカラーを変更できるなど、スタッフの遊び心も感じられた。

FF4は、ストーリーを重要視したため自由度には乏しいが、個性的な登場人物が悩みながら成長していく物語は高く評価され、シリーズの中でも特にファンが多い作品となった。

物語は、バロン王国の飛空艇団「赤い翼」の隊長セシルが、ミシディアの村から「水のクリスタル」を奪うという任務を達成し、帰還するところから始まる。
その任務に疑問を抱いたセシルは王に問うが、反逆の疑いを持たれてしまい、隊長の任を解かれてしまう。
そして今度はミストへ幻獣退治に赴くことを命じられる。
セシルは疑念を抱きながらも、親友である竜騎士カインと共にバロンを旅立つのだった。

ストーリー

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物語の裏側にセシル・カイン・ローザの三角関係がある。

軍事大国バロン王国飛空挺団、通称「赤い翼」。
暗黒騎士であるセシルは、赤い翼の隊長だった。
セシルは魔導士の村ミシディアでの任務を終え、王都に帰還しようとしていた。
セシルの心には無抵抗の魔導師たちからクリスタルを略奪したという罪悪感だけがあった。
ミシディアのクリスタルは水を守るもので、村が守ってきた秩序の象徴でもあった。

バロンに戻ったセシルは、近衛隊長ベイガンにミシディアの人々がまるで無抵抗だったことを告げた。
ベイガンは、バロン王に「セシルが王に不信を抱いている」と告げ口する。
セシルは王に謁見し、セシルは優しく聡明な国王の命令が腑に落ちず、王の真意を問いただそうとする。
だが、王は逆に、セシルの飛空挺部隊長の任を解き、召喚士の村ミストに「ボムの指輪」を届けるよう命じた。

その夜、セシルは恋人である白魔導師ローザに明日旅立つことを告げる。セシルは自分が暗黒騎士であり、ローザとは釣り合わないと悩んでいた。
翌朝、親友の竜騎士カインと共に旅立つ。
ミストの谷では霧の幻獣「ミストドラゴン」を倒し、ミストの村に入ると、突然ボムの指輪が輝きだし、村中を炎が包み込む。
絶叫するセシル。王の目的は村を滅ぼすことだったのだ。
どこからか、子供の泣き声が響いてくる。
そこには死んだ母親にすがりつく少女の姿があった。
先ほどセシルたちが倒したミストドラゴンは、村を守るために少女の母親が召喚していたものだったのだ。
召喚獣が倒されると召喚士も命を落とすのだという。
村を焼きつくそうとする炎から、少女を助けようとするが、少女は力を暴走させてしまい、幻獣タイタンを召喚し、タイタンが起こした大地震に、セシルたちは巻き込まれてしまう。

セシルが意識を取り戻した時、カインの姿はなく、先ほどの少女が倒れていた。
セシルは少女を休ませるため、オアシスの村カイポへ向かう。
少女はセシルに心を開こうとはしなかった。

その夜、ミストの生き残りである少女の命を狙って、バロン兵が襲ってくる。
少女を守ることを決意していたセシルは、命令に背き、バロン兵を退ける。
それを見ていた少女は、ようやくセシルに、自分の名がリディアであることを告げるのだった。

そのカイポの村で、セシルは病に倒れて寝込んでいる恋人のローザを見つける。
彼女はセシルの身を案じ、単身カイポまで追ってきていた。
ローザは「高熱病」にかかり、命の危険にさらされていた。
ローザを看病してくれている家の持ち主から、高熱病を治すための唯一の方法である「砂漠の光」を取りに行くため、セシル達は、ダムシアン王国へと向かう。

ダムシアンへ向かう途中、賢者テラと出会う。
テラは娘アンナが吟遊詩人に連れ去られたといい、ダムシアンへ一緒に向かうが、彼らの目の前で、バロン飛空挺団「赤い翼」がダムシアンを襲う。
廃墟となったダムシアンには、テラの娘アンナが吟遊詩人ギルバートを庇って倒れていた。
ギルバートは実はダムシアンの王子だった。
ゴルベーザと名乗る男がバロン飛空挺団を率いてダムシアンを襲ったのだとギルバートは言う。
ゴルベーザは、ギルバートの両親を殺し、クリスタルを奪って行った。
アンナは父と恋人に別れを告げて死んでしまう。
テラは1人でゴルベーザを倒しに行ってしまい、残されたセシルたちはギルバートを説得して「砂漠の光」を手に入れる。

「砂漠の光」でローザは意識を取り戻した。
そして彼女は次に狙われるのは風のクリスタルがあるファブールだと言う。
ファブールへ行く途中のホブス山で魔物に襲われていたファブールのモンク僧長ヤンと出会い、行動を共にする。
ファブールで、セシルの前に現れたのは行方不明の親友のカインだった。
彼はゴルベーザに命じられるままクリスタルとローザを奪っていってしまう。

セシルはバロン王国に乗り込むため、船で向かおうとしたが、途中でリヴァイアサンに襲われ、仲間とはぐれてしまう。
セシル1人がたどり着いたのは自分が滅ぼしたミシディア。
村の長老から試練の山に行けと言われ、双子の魔導士ポロムとパロムと共に向かう。
セシルはそこで伝説の魔法「メテオ」を求めてやってきた賢者テラと再会する。
謎の声に導かれるまま、セシルは伝説の剣を受け取り聖騎士の力を手にした。
さらに試練の山での最後の試練に打ち勝ち、謎の光はテラに最強魔法メテオを与え、セシルをパラディンへと変えたのだった。

ミシディアの長老のおかげでバロンに戻れたセシルたちは、そこでヤンと再会するが、ヤンは記憶喪失になっていてセシルたちに襲い掛かってくる。
正気を取り戻したヤンを仲間にし、セシルたちは城に囚われている飛空技師シドを助け出そうと計画する。
城に乗り込むと、実はバロン王は偽物で、本物のバロン王を殺し、偽物が成りすましていたことを知る。
すべてはゴルベーザの仕業だった。
近衛隊長ベイガンもまた魔物と化し、セシルたちはそれを退けた。
続いて偽バロン王だったゴルベーザの四天王、水のカイナッツォを倒すと、自力で脱出してきたシドと合流する。
だが城には罠があり、迫る壁に押しつぶされそうになった彼らを救ったのはパロムとポロムだった。
彼らは迫る壁を止めるため自らの意思で石になる魔法を唱えたために、二度と元に戻れないのだった。
双子との悲しい別れのあと、シドの飛空艇エンタープライズで旅立つ一行は、ローザを救うためトロイア国へ向かう。
途中で出会ったカインがローザと引き換えにトロイア国にある土のクリスタルを渡せと告げたのだ。

トロイアでは、土のクリスタルがダークエルフに奪われていた。
そこで再会したギルバートの力を得てクリスタルを奪還する。
セシルたちはゾットの塔に向かい、ゴルベーザと対峙する。
テラは魔法メテオを使い、命を落とすが、ゴルベーザは強く、倒すことはできなかった。
ゴルベーザはなぜかセシルにとどめを刺さず、クリスタルを奪い去って行く。
カインはゴルベーザの術が解け、正気を取り戻す。彼は自分がローザを好きだった気持ちをゴルベーザに利用されたのだという。
セシルに詫びると仲間になり、ローザを救出する。

ゴルベーザの手に渡った4つのクリスタルと対をなす闇のクリスタルを手に入れるため、ドワーフのいる地底世界へ向かう。
そこではドワーフたちとゴルベーザの部下たちが戦っていた。
飛空艇を改造するというシドと別れ、地底世界でドワーフと共に戦うが、ゴルベーザの召喚した黒竜にセシルたちは倒されてしまう。
その危機を救ったのは、なんと大人になったリディアだった。
リディアはリヴァイアサンに幻獣世界へと連れていかれ、そこで修業をしていたのだという。
幻界とこの世界では時間の流れが違う為、大人になっていたのだった。

セシルたちはバブイルの塔へクリスタル奪還のため潜入する。
そこにはゴルベーザの部下、ルゲイエ博士が罠をしかけて待ち受けていた。ここで仲間を助けるためヤンが犠牲となり、さらに追っ手を食い止めるため、シドも飛空艇から爆弾を抱えて飛び降りてしまう。
仲間を失いながらも、地上からバブイルの塔へ行くため、セシルたちはエブラーナの洞窟へと向かう。
エブラーナはゴルベーザに滅ぼされた忍者の国。そこで1人ゴルベーザの部下と戦うエブラーナの王子エッジを仲間に加え、再びバブイルの塔へと潜入するが、敵の罠にはまりクリスタル奪還はならず、代わりに飛空艇ファルコンを手に入れる。

ドワーフの城へと戻った一行は、そこで助けられていたシドの助けを借りて、最後のクリスタルを手に入れるため、封印の洞窟を目指す。
セシルたちは、様々な罠をくぐり抜け、ついに最後のクリスタルを手にする。
しかし、再び操られたカインにより、全てのクリスタルがゴルベーザの手に落ちてしまう。

地上の土・水・火・風を司る4つのクリスタルと、地底にあった4つの闇のクリスタル、すべてのクリスタルを集めることで月と地上を繋ぐことができるのだった。
ゴルベーザは、クリスタルの力で封印を解き、月への道を開いたのだ。

一行は魔導船の伝説を知り、ミシディアへ向かう。
そこで地球と月を行き来できる魔導船を手に入れ、セシル達は魔導船に乗って月へと向かった。
セシル達は最初に向かった月の民の館で、フースーヤと名乗る老人と出会う。
フースーヤは、 月の民について語る。
火星と木星の間にあった星が滅亡の危機に瀕し、生き残った者は地球へと脱出した。

だが地球がまだ進化の過程にあったことで、彼らは直接地球には住まずにもう1つの月を作り、地球と月にクリスタルを8つずつ置くことによって月と地球に道を開き、行き来できるようにしていた。
しかし結局、彼らは地球で暮らす人々に介入をせず月での平安を選び、永い眠りにつくことにした。
それが、月の民である。

しかし、地球を焼き払って住めばいいと考えた民もいて、フースーヤはその者と、地上のクリスタルを各地へ封印し、月と地上の道を閉ざした。
たが、封印されてもその者の邪悪な思念は地球へと流れ、思念を受けた者を悪しき者へと変えてクリスタルを集めさせ、再び月と地球の道をつなげようとしていた。
その者の名はゼムス。
ゴルベーザもまたゼムスによって操られていたのだった。

セシルたちが乗ってきた魔導船は、フースーヤの弟クルーヤのものだった。
月の民が月で眠ることになった後、ようやく地球の人々が、対等な進化を遂げようとしていたのを見て、クルーヤは1人地球に降り、地球の人々に魔法や技術を伝えたのだという。
月の民は地球人よりはるかに長命な一族なのだ。
クルーヤはその後、地球で人間の娘と恋に落ち、2人の子供を授かる。
その子供がセシル、そしてゴルベーザだった。そう、セシルとゴルベーザは兄弟だったのだ。
そして試練の山での謎の声はセシルの父の思念だった。
また、邪悪な思念の持ち主ゼムスがゴルベーザを自分の傀儡に選んだのは、月の民の血を引く者だからであった。

ゼムスに操られているゴルベーザは月にあった破壊兵器「バブイルの巨人」を地球に出現させようとしていた。
フースーヤを仲間にし、セシルたちは地球へ向かう。
地上に降りると、すでにバブイルの巨人と戦っている一団があった。
ドワーフの戦車隊とシドの飛空艇団だった。
そしてそこには、失ったはずの仲間、ヤン、パロム、ポロム、ギルバートの姿もあった。彼らは周囲の人々に救われ無事だったようだ。

セシルたちは仲間の力を借りてバブイルの巨人の中に潜入し、巨人を倒す。
その中でゴルベーザもまた真実を知る。自分が本当はセシルの兄・セオドールであるということも。
フースーヤと共にゴルベーザは決着をつけるといい、去って行った。
セシルたちは再び仲間となったカインとともに月へと向かう。

月の地下渓谷ではすでにゼムスとゴルベーザ、フースーヤが戦っていた。
2人が唱えたメテオにより、ゼムスは倒される。
しかし、ゼムスの憎しみは増大し、強大な「ゼロムス」となって現れた。
ゼロムスにより、セシルたちは倒されてしまう。
それでもセシルはゼロムスに立ち向かおうとする。そんな彼らに力を与えたのは仲間たちだった。
パロム、ポロム、ヤン、ギルバート、シド、そしてテラ。彼らの祈りがセシルたちに力を与え、ゼロムスに勝利する。

今までしてきたことを悔い、月で再び眠りにつくというフースーヤと、共に行くというゴルベーザ。
セシルはそんな兄を見送る。

世界に平和が訪れた。
仲間たちもそれぞれの故郷で暮らしている。
そんなある日、突然月が地球を離れ、宇宙のかなたへと旅立っていった。
セシルは兄の言葉を聞いた。さよなら、と。

そして、セシルとローザは新たなバロン王と王妃になることになり、かつての仲間たちが次々に訪れ、祝いの言葉を述べてゆくのだった。
ただ1人、カインだけはその資格はないと、彼らの元を離れて、遠くから2人を見守るのであった。

登場人物

セシル・ハーヴィ

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最初は暗黒騎士だったセシル。試練を経てパラディンになる。

主人公で暗黒騎士。
元は孤児だったが、バロン国王が後見となり、カインと共に士官学校で学ぶ。
飛空艇団「赤い翼」の隊長となるが、国王の命令に不審を抱き、隊長の任を解かれた後、幻獣討伐の命令でミストの村に悲劇をもたらしたことで祖国と決別し、ミストで保護したリディアとともに国を追われる。
後に試練を受け、暗黒騎士から聖騎士(パラディン)になる。
実は月の民の子孫であり、ゴルベーザとは兄弟であることを知る。
ローザとは恋人同士。

ローザ・ファレル

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ローザ。バロンでは名門の出で、美女として名高い。

本作のヒロインで、白魔導士。
バロン国の白魔導士団に所属する白魔導士であり、セシルとは恋仲である。彼女の母親は貴族出身のため、孤児であるセシルとの仲を良く思っていない。また、セシル自身も身分が違うと悩んでいる。
彼女は心配のあまりセシルを追って城を飛び出し、病に倒れてしまう。
セシルと再会するがゴルベーザに操られたカインによってさらわれてしまう。
その後、セシルたちに助け出され、最後までセシルと行動を共にする。
カインとは幼馴染であり、彼からも好意を寄せられているのだが、ローザにはセシルしか目に入っておらず、カインのことは単なる幼馴染としか思っていなかった。
このことがカインの心に影を落とし、ゴルベーザに操られる結果となったのだが、ローザはそれに気付かないままであった。

カイン・ハイウインド

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エンディングでは兜を脱いでいる。

バロン王国の竜騎士団隊長。セシルの親友である。
幼少時に両親を亡くしており、同じく幼少時に父を亡くしているローザとは幼馴染でもあった。

ローザに片想いしており、その秘めた思いをセシルへの嫉妬心として利用され、ゴルベーザに操られることとなる。
その結果、ローザを誘拐してセシルたちの前に敵として立ちはだかる。
エンディングではそんな弱い心を持つ己を鍛え直すため、ただ1人試練の山へ旅立つ。

FF2以来、ハイウインドの名は竜騎士として受け継がれている。

リディア

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リディア。幻獣たちのいる幻界で大人になって帰ってきた。

ミストの村に住む召喚士の少女。偽のバロン王の命令で故郷を焼き滅ぼされ、母を失った。
そのため、当初は実行犯であるセシルのことを憎んでいたが、徐々に心を開くようになった。
リヴァイアサンに襲われた際、人間界よりも時の流れが速い幻界に連れていかれ、わずかな期間で大人に成長した。
大人になったリディアはエッジが惚れ込む程の美しさであった。
幻界で黒魔法と召喚魔法の腕前を高め、セシルたちの危機を救う。

テラ

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高齢のため、魔法を思い出しながら戦う。

高名な賢者であるが、セシルたちと出会ったときには、高齢のため魔法のほとんどを忘れてしまっていた。
娘であるアンナが、ダムシアン王国の王子ギルバートと駆け落ちし、娘の後を追うためセシルたちと行動を共にする。
だが、ゴルベーザの襲撃によって、娘を失う。
その後はゴルベーザへの復讐のため、試練の山でメテオを習得する。
ゾッドの塔でゴルベーザと戦い、命をかけてメテオを使うが倒すには至らず、命を落とす。

ギルバート・クリス・フォン・ミューア

Mig

FFシリーズ屈指の弱いキャラ。立ち位置的には支援専用キャラ。