ヲタクに恋は難しい(ヲタ恋)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヲタクに恋は難しい』とは、作者のふじたがイラストサービスのpixivにて投稿を開始した漫画である。
2014年4月にウェブコミックとしてpixivに1作目が投稿され、2015年4月にはpixivで公開されている作品と描き下ろしを含めた単行本が一迅社より発行されている。略称は「ヲタ恋」。主人公桃瀬成美はオタクだが周囲に隠している。転職先で幼馴染で見た目はいいが重度のゲームオタクの二藤宏嵩と再会し、成り行きから付き合うことになる。

『ヲタクに恋は難しい』の概要

ふじたによるオリジナル漫画作品。2014年にpixivに一作目が投稿され、それがpixiv内のオリジナル漫画ブックマーク数1位となり注目を集める。また2014年の【次にくるマンガ大賞】の「本にして欲しいWebマンガ大賞」で1位を獲得し、2015年には実際に一迅社よりpixivに投稿された作品と描き下ろしを含めた単行本が発売された。その他にも「このマンガがすごい!2016 オンナ編」で1位を獲得している。
現在はpixivと並行し、一迅社とpixivの共同運営による配信サイト「comic POOL」で配信されている。基本的には1話完結に近い形となっている。

『ヲタクに恋は難しい』のあらすじ・ストーリー

二人の出会い篇(桃瀬成海と二藤宏嵩の場合)

主人公の桃瀬成海が物語となる会社に転職したことから始まる。一見綺麗で仕事も出来るOLの桃瀬が上司の小柳花子に会社を案内してもらっている最中に幼馴染である二藤宏嵩と廊下ですれ違う。この時桃瀬がオタクなのを隠していることを知らない宏嵩はコミケと呼ばれる同人即売会の話題を出す。
オタクのこと隠していきたい桃瀬は口封じをしなければいけないと考え、二人は飲みに行くことになったのだ。そこで桃瀬が前の彼氏に自分がオタクであることがバレて振られたことを知る。その結果昔から桃瀬の事が好きだった宏嵩は自ら勇気を振り絞り告白し、付き合うことなった。

しかし桃瀬が今まで付き合って来た人はオタクではない一般人の上に、宏嵩は自分の幼馴染である上にオタクでため、カップルはどう接するべきかなど戸惑ってしまい、で恋人としても友達としても接することが出来なくなってしまう。その結果桃瀬だけでなく、宏嵩も戸惑ってしまい仕事にまで影響するようになり、それぞれの上司の小柳・樺倉太郎が仲直りするように二人に言います。
話しあったところによると宏嵩は桃瀬との距離間が分からなくなってしまい、桃瀬は宏嵩が怒っているのだと勘違いしていただけと認識したのだ。その後は日常のように仕事後ゲームセンターに向かったのだ。

もう一組のカップル(小柳花子と樺倉太郎の場合)

桃瀬と宏嵩の話と同時進行で、本作のもう一組のカップルが分かる。それは小柳と樺倉である。この二人は高校の先輩後輩関係で、職場では上司と部下の関係である。この二人もオタクであるが、会社の同僚にはそのことを隠している。しかし桃瀬と宏嵩は二人が口論しているのを見てしまいオタクであることを知り、仲良くなっていく。
小柳と樺倉は犬猿の仲であると会社の中では認識されていたので、桃瀬も二人は仲が悪いと思っていた。桃瀬たちが喧嘩をしている時に、小柳と樺倉が仲裁しようとしたが、途中で小柳と樺倉口論となった。そのまま喧嘩が続くように見えたが、樺倉が小柳の事を下の名前で呼んだことにより、喧嘩は終わった。そして桃瀬は二人が付き合っていることを認識する。

二組のカップルと飲み会

上司部下の関係ではあったが、お互いの趣味などを知ったため、桃瀬・宏嵩・小柳・樺倉の4人で行動する事が増えていく。小柳はオタクの活動などしてコスプレをし、桃瀬は同人作家として活動をしているのでコミケに別々にいくも自然と集まる回。また今まで友達が殆どいなかった宏嵩が初めて友達と呼べる人を自宅に呼び、皆でお酒を飲みながらゲームをしていくようになる。

その流れである日の仕事終わり飲みにいくことになった。しかしお酒の弱い小柳は一口呑んだだけで酔ってしまいダルがらみを桃瀬・宏嵩にするようになる。それを見た樺倉はこのままでは良くないと判断し、静止しようとするが案の定二人は言い争いを始めてしまったのだ。その結果小柳は泣きながら「私じゃあんたの好きなランカにはなれないわよ」と樺倉の好みの人と比べるような一言を言って走りさってしまうのだ。それを見た桃瀬は慌てて小柳を追いかける。そこで小柳はいつも喧嘩越しになってしまうことなどから、このままでは愛想つかされてしまうと、泣きながら弱さを見せたのだ。
それ影から見ていた、樺倉は桃瀬と代わるように言って出てくる。しかし小柳はまた素直になれず悪態をついてしまうが、樺倉は全部受け止めてくれたのだった。
そして二人は元に戻り、また4人で飲み直したのだった。

その帰り道桃瀬と宏嵩は二人で帰るも、桃瀬は小柳がふと零した「ヲタク趣味だと一般人と付き合うの難しいから、ヲタク同士で楽だから付き合ってるのかな」という言葉が自分たちもそうなのではないかと悩んでいたのです。様子がおかしいと気づいた宏嵩は桃瀬に問いかけた結果、桃瀬は「宏嵩も本当は普通の女の子のがよかったのかなって…」とちょっと拗ねつつ照れながら答えたのだ。それを聴いた宏嵩は「好きなことしてるときの成海が大好きなので」とさっらと桃瀬の悩みを解決したのだ。

ライバル登場

生活していく中で甘いものが好きな成海は、仕事の休憩中に一人で喫茶店で新作の甘いドリンクを飲みに行く。そこで働いていた男性はなんとも可愛いらしく、人懐っこそうな男性でしたがその人は顔見知りだった。
それをたまたま見ていた小柳と樺倉は動揺してしまうのであった。何故ならばその会話している時に互いの事を下の名前やあだ名で親密そうに呼び距離も近かったのです。ほっとけない樺倉は話を聴きにいこうとしますが、小柳が止めます。しかし小柳もほっとけは出来なかったので、こそっと宏嵩に連絡を取り呼び出した。
そして成瀬の様子を見た瞬間無言でそっちに歩いていったのです。その結果謎の男性は宏嵩の7つ下の弟である二藤尚哉だった。

オタク禁止のデート

桃瀬と宏嵩は付き合っていく中で、オタクぽくないデートをした事が無い事に気が付く。それを気にした宏嵩が「オタク発言禁止デート」をテーマパークで行うのを提案した。
桃瀬は服装はTPOに合わせて、いつもより大人ぽかったですが発言はどうしてもオタクになってしまっていた。それを見た宏嵩は前の彼氏でもそうだったのかと問うと、今までは隠していたので切り替えていたことや、今は油断してしまっていると言ったのだ。それを聴いた宏嵩、「今日はいつもより、ちょっとだけ緊張してほしい」と伝えたのだ。
その後も二人ともオタク気質が抜けない為罰金が続き、しまいには宏嵩は何を話すのが正解か分から無くなった。それに気が付いた桃瀬はフォローしたのだ。それでも他の人などと比べてしまう宏嵩は悩んでいたが、罰金制度を配信した後に楽しそうに話す桃瀬を見て、この表情が見たかったのだと気が付く。そしてお揃いのピアスを渡してもらい、宏嵩は自分に少し自信がついたのだ。

中学時代の小柳と樺倉

この二人は同じ高校でどっちもバレー部に所属し、学年は違えども二人ともキャプテンである為接点が多かった。しかしこの頃は喧嘩だらけだった。その内容は些細なものであった。しかし樺倉は2年でありながらキャプテンを行う事の責任の重さなどは考えていたのだった。一方で小柳は樺倉のプレーに尊敬し、アドバイスをもらうようになっていた。次第に樺倉の強さと弱さを知った小柳は、樺倉の最後の試合で負けてしまったのを見て泣きながら、ドリンクを差し出したのだ。
小柳は自分の想いに気が付き、樺倉の卒業式に中庭に呼び出し告白をしようとするも言えずに悪態をついて帰ろうとするが、樺倉がそれを止めて付き合いだしたのだ。

社内旅行

会社の掲示板にある日社内旅行の紙が貼られた。それを見た桃瀬は興味があったものの、宏嵩・小柳は参加を迷っていたが、幹事が樺倉と知り参加を決意した。
しかし宏嵩は誰かと旅行をした経験が少ないため何をもっていけばいいのかわからず、桃瀬に相談したのだ。そしてその中身はゲーム機だらけだったので荷物を減らすのを手伝ったのだ。その中で「宏嵩にはこれかれらたくさん、ゲーム以外の楽しいことも知ってほしいな」と桃瀬は伝えたのだ。それを聴いた宏嵩は同僚と少しは会話を行う決意をするのだ。桃瀬は宏嵩に何度か話しかけようかと思うも、邪魔はしてはいけないと思い我慢していく。それに何となく気が付いた小柳は、桃瀬にも笑顔になってもらえるようにするのだった。
そのかいもあり、宏嵩は楽しい旅行だと気が付いた。そして同僚の名前を覚えれるようになったのだった。

樺倉のプロポーズ

小柳・桃瀬と会社の女の子で仕事終わりに飲み会にいった。そこで恋愛など楽しく話した帰りに小柳は樺倉の家に泊まりに行くとお揃いのネクレッスが無くなったことに気が付く。落ち込んでいる樺倉はフォローをしようとするも、逆なでてしまった。それでも分からないなりにどうしたらいいか考えた樺倉は自分のを渡そうとするも、泣き出してしまい「アンタにとってはとるに足らない、簡単に取り替えられるものかもしれないけど」と言って走りさってしまうのだ。
その場から動けなかった樺倉は桃瀬達に捜索を頼むも見つからず、そこで二人に今回のことの流れを説明したのだった。
それを聴いた桃瀬は、物では無く、思い出が大切である事を伝えたのだ。すると樺倉は後悔と同時に、プレゼントを上げた当時の幸せそうな笑顔を思いだした。
その後、尚哉のおかげで無事小柳に会えた樺倉は指輪を渡しプロポーズをしたのだった。

『ヲタクに恋は難しい』の登場人物・キャラクター

桃瀬成海(ももせなるみ)

CV:伊達朱里沙
本作の主人公。26歳。OL。オタクであることを周囲に全力で隠している腐女子。更に同人作家として活動し、コミケでは自作の漫画を販売している。
転職先で宏嵩と再会し、付き合うことになる。過去の彼氏はオタクではなかったため、成海がオタクであることがバレて振られている。
仕事ではSNSなどに興味がいってしまうためよく残業をするが、集中すればすぐに終わらせることも出来る。

akaironoame
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