ユーリ!!! on ICE(アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ユーリ!!! on ICE』とは、久保ミツロウと山本沙代の原案による、フィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメ作品。
フィギュアスケート選手の勝生勇利は、緊張でろくに力も出せないままグランプリファイナルで惨敗し、故郷九州に帰還。そこに世界選手権5連覇のフィギュア選手ヴィクトル・ニキフォロフが突然現れ、「勇利のコーチになる」と言い出す。そのヴィクトルをロシアへ連れ戻そうと、ジュニア金メダリストのユーリ・プリセツキーが来日。2人の“ユーリ”はヴィクトルを巡って対決することになる。

『ユーリ!!! on ICE』の概要

『ユーリ!!! on ICE』とは、久保ミツロウと山本沙代の原案による、フィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメ作品。
プロの振付師の演技をアニメに落とし込んだ迫真のスケーティングシーンと、ライトで爽やかなブロマンスを取り込んだ丁寧なストーリーで好評を博し、「フィギュアスケートを扱ったアニメ」の代表作として知られる。国内ばかりか国外でも人気作となり、実際のフィギュアスケート選手の間でも本作のクオリティを評価する声は多い。

フィギュアスケート選手の勝生勇利(かつき ゆうり)は、緊張でろくに力も出せないままグランプリファイナルで惨敗し、故郷である九州の長谷津(はせつ)町に帰還。しかし余興のつもりで演じた“世界選手権5連覇のフィギュア選手ヴィクトル・ニキフォロフの演技の完全コピー”が知り合いのイタズラでネットに拡散し、これを見て触発されたヴィクトルが突然勇利を尋ねてくる。
ヴィクトルは常に新たな表現、新たな演出を模索しており、5連覇を果たして選手としてのモチベーションを失いかけていた。コピー演技を見て勇利の才能を見て取ったヴィクトルは、「自分がコーチになって、勇利を来年のグランプリファイナルで優勝させる」と言い出す。勇利がこれに驚いていると、今度はそのヴィクトルをロシアに連れ戻そうとジュニア金メダリストのユーリ・プリセツキーが来日。2人の“ユーリ”はヴィクトルを巡って対決することになる。

『ユーリ!!! on ICE』のあらすじ・ストーリー

2人の“ユーリ”とヴィクトル

フィギュアスケート選手の勝生勇利(かつき ゆうり)は、緊張でろくに力も出せないままグランプリファイナルで惨敗し、故郷である九州の長谷津(はせつ)町に帰還。しかし余興のつもりで演じた“世界選手権5連覇のフィギュア選手ヴィクトル・ニキフォロフの演技の完全コピー”が知り合いのイタズラでネットに拡散し、これを見て触発されたヴィクトルが突然勇利を尋ねてくる。
ヴィクトルは常に新たな表現、新たな演出を模索しており、5連覇を果たして選手としてのモチベーションを失いかけていた。コピー演技を見て勇利の才能を見て取ったヴィクトルは、「自分がコーチになって、勇利を来年のグランプリファイナルで優勝させる」と言い出す。勇利がこれに驚いていると、今度はジュニア金メダリストのロシア人フィギュア選手ユーリ・プリセツキーが来日。自分に先にフィギュアを教える約束だと言ってヴィクトルを連れ戻そうとする。

ヴィクトルは「2人がフィギュアで勝負して、勝った方のコーチになる」と宣言。課題として勇利とユーリに「愛について」という曲を用意する。マスコミも注目した大一番は、勇利の演技を見たユーリが得点が出される前に負けを認める形で決着。ユーリは「次は俺が勝つ」と言い残してロシアに引き返していく。
かくして“生きる伝説(リビングレジェンド)”と呼ばれる現役フィギュア選手のヴィクトルをコーチに、勇利の新たなシーズンが始まる。

トレーニングと2人の新たな関係

ヴィクトルのコーチ就任は世界的に大きな話題となり、勇利の周囲は急に騒がしくなる。勇利の演技や現在の能力を正確に把握したヴィクトルは、勇利がグランプリファイナルで勝つために何ができるようになればいいのかを逆算し、的確なトレーニングを積ませていく。
そのヴィクトルは、勇利との距離感を手っ取り早くつかむため、「自分にどのような存在であってほしいか決めてほしい」と勇利に相談。雲の上の存在だったヴィクトルにコーチングしてもらえるだけで光栄だと恐縮していた勇利は、彼の提案する「友達」や「兄弟」といった関係を次々と「それはさすがにちょっと」と否定していく。

その結果、ヴィクトルは「他のアイデアは全て断られてしまったし、そうなると“恋人”になるしかないか」と言い出し、勇利は突如としてヴィクトルとブロマンスを演じる間柄となってしまう。
一方、ロシアに帰ったユーリもまた、勇利にリベンジするために新たな振り付けの準備に取り掛かっていた。「グランプリファイナルで負けて泣いていた情けないヤツ」との印象しかなかった勇利を新たな目標として認めたユーリは、その彼を打ち負かしてヴィクトルを取り戻すべく、トレーニングに励んでいく。

グランプリファイナルを目指す日々

グランプリファイナルとは、その年のシーズンの成績優秀者5名のみを招いて開かれる、フィギュアスケートの世界大会である。フィギュアスケートのシーズンが始まるや、十分にトレーニングを積んだ勇利は、ヴィクトルと共にいくつもの大会で活躍していく。
時に華々しく1位を飾り、時に失敗をリカバリーできずに順位を落とす。それでも総合的には優秀な成績を収め、グランプリファイナルの参加条件をクリア。大一番で決着をつけることを望むユーリもまた、勇利が参加するものとは別の大会でポイントを稼ぎ、グランプリファイナルへの出場を果たす。

この頃には、献身的に自分を支えてくれるヴィクトルに、勇利も友人やコーチを超える存在として強い信頼を抱くようになっていた。しかし彼がどれほど素晴らしいフィギュア選手であるかを知る勇利は、「このまま自分1人がヴィクトルを独占していていいのだろうか」と悩んだ末に、「結果がどうあれグランプリファイナルが終わったら今の関係を終わらせよう」と彼に伝える。
ヴィクトルは「君がこんなに勝手なヤツだったとは思わなかった」と嘆くも、勇利は彼の復帰を待つ世界中のファンの気持ちも考えてほしいと訴え、グランプリファイナルの当日を迎える。

伝説の復活と3人の歩む道

ついに始まったグランプリファイナル。勇利は勝利のために難易度の高いジャンプに挑戦し、これに失敗してショートプログラムでは得点を伸ばせず下位に沈む。一方のユーリは技を全て成功させ、かつてヴィクトルがショートプログラムで記録したものを超える歴代最高得点を叩き出す。
しかしフリースケーティングでは逆に勇利が歴代最高の特点を出し、ヴィクトルが惹かれた“勇利の才能”が本物だったことを世界中に知らしめる。それでもショートプログラムで稼いだ点が影響し、勇利は2位に終わる。優勝はユーリが手にする。

それでも、3人はそれぞれに複雑な思いを抱いていた。「もし勇利がショートプログラムのジャンプを失敗していなければ自分が負けていた」と感じるユーリは素直に勝利を喜べず、「せめてグランプリファイナルで最高の結果を出すことでヴィクトルの恩に報いたかった」と肩を落とす勇利はこのままヴィクトルとの関係を清算することに迷い、ヴィクトルもまた2人の“ユーリ”が見せてくれた演技に触発されて現役復帰するか勇利のコーチを続けるかで大いに揺れる。
結果として、ヴィクトルは「現役選手として活動しつつ、勇利のコーチも続ける」という二足の草鞋を履くことを決意。ユーリはこれに呆れるも、ヴィクトルがロシアに戻ってくるなら文句はないと結論する。勇利は活動の拠点をロシアへと変えて、コーチとして選手として隣を歩み続けるヴィクトルと共に、次の大会に向けて励んでいくのだった。

『ユーリ!!! on ICE』の登場人物・キャラクター

主要人物

勝生勇利(かつきゆうり)

CV:豊永利行

23歳。本作の主人公。身長173cm。11月29日生まれ。血液型A型。
フィギュアスケート特別強化選手でシニア5年目。実家である「ゆーとぴあ かつき」名物のカツ丼大盛りが何よりも大好物だが、太りやすい体質なのでシーズン中は我慢している。生来の引っ込み思案でプレッシャーにも弱いが、それでいてかなりの負けず嫌い。体力があるので、プログラム後半に高難度な大技を持ってきてポイントを稼ぐことができる。
子供の頃からヴィクトルに憧れており、彼に影響されて自身もプードルに「ヴィクトル」と名付けて飼っていた。しかしこの愛犬は初出場したグランプリファイナル直前に実家で亡くなってしまい、調子を立て直せないまま大敗する。今後の進退について検討していた時期に突如来日したヴィクトルのコーチ就任の申し出を受け、次シーズンのグランプリファイナル優勝を目指す事となる。ヴィクトルが「恋人役」を演じると言い出した時は戸惑っていたが、その後は意外とすんなり受け入れていた。

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ヴィクトル・ニキフォロフ

CV:諏訪部順一

27歳。ロシアの選手にして世界トップ選手。身長180cm。12月25日生まれ。血液型非公開。
世界選手権5連覇を成し遂げるほどの実力の持ち主。「リビング・レジェンド(生ける伝説)」と賞賛されるほどのトップフィギュアスケート選手。勇利の子供の頃からの憧れの選手。観客を驚かせる事を大事にしている。至高の演技と容姿端麗とカリスマ性で世界中の人々から愛されている。ちなみに約束をしてもよく忘れるが、本人はさして気にしていない。
フィギュアスケートにおいては非常に厳格であり、勇利に対しても笑顔のまま欠点を指摘する。
来シーズンのショートプログラム用振り付けを考えていたのだが、自身の演技が観客に新鮮な驚きを与えにくくなっていると、モチベーションが保てなくなっていた。そんな矢先、自分の演技を滑る勇利に「雷のようなイマジネーションを受けた」らしく勇利のコーチを買って出る。ちなみにコーチ代は出世払い。「マッカチン」という名前のスタンダード・プードルを飼っていて、常に一緒にいる。

ユーリ・プリセツキー

CV:内山昂輝、古城門志帆(幼少時)

15歳。シニアデビューを控えたロシアの選手。身長163cm。3月1日生まれ。血液型B型。
本作におけるもう一人の主人公ともいえる。「ロシアの妖精」とも称されるほどの金髪の美少年。だが、リンクの外では勇利曰く「ロシアンヤンキー」。ヴィクトルを連れ戻すため日本に訪れたときには虎の絵柄のトレーナー(1,300円)を衝動買いしていた。二人のゆーりでは紛らわしいと勇利の姉である真利に「ユリオ」と一方的に名付けられた。祖父のコーリャ・プリセツキー(声 - 小林操)には子供の頃から送り迎えなどをしてもらっていて、コーリャからは「ユーラチカ」と呼ばれていた。
ジュニア時代に優勝の褒美としてヴィクトルにシニアデビュー用の振り付けをみてもらう約束をしていたが、その矢先にヴィクトルがよりによって日本の勇利のコーチ就任の報に接し激昂して来日。ヴィクトルのコーチをかけて勇利と勝負するも、ヴィクトルの指示した課題「アガペー(無償の愛)」を消化しきれず敗北を悟る。この勝負によっていままで見下していた勇利を見直しライバルとして認め、グランプリファイナルでの打倒を決める。シーズン中にてもアクシデントに見舞われる勇利を心配するなど、実はいい人。

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