ジョーカー・ゲーム(ジョカゲ・Joker Game)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジョーカー・ゲーム』とは、柳広司による日本の短編ミステリー・スパイ小説および、それを原作とした漫画、アニメ作品である。「D機関シリーズ」と呼ばれている。2016年4月から6月までAT-X、TOKYO MX他にて放送された。第二次世界大戦前の帝国陸軍内に結城中佐によって、秘密裏に設立されたスパイ養成部門「D機関」。アニメでは、そのD機関員たちが世界で暗躍する全12話のストーリーが描かれている。

主要人物

結城中佐(ゆうきちゅうさ)

CV:堀内賢雄

帝国陸軍の上級将校にして、スパイ養成部門「D機関」の設立者。冷徹無比で、時にニヒルな笑みを浮かべる人物。かつて優秀なスパイとして活躍していたとされている。白手袋と杖は敵国に潜入中、仲間の裏切りによって捕えられ拷問を受けたせいだとも噂されているが、本当のことはわからない。第2話で佐久間中尉が言及していたが、白手袋は義手のほうに目をいかせないために、杖も義足であることを悟らせないための偽装である。D機関設立の意図も、身体負傷をおった自分のかわりに外国で自らの手足となって動く「見えない者達」を育てるためでもあった。負傷のためにスパイを引退しているものの、若かりし頃は「スパイマスター」として世界各地で暗躍していた。年老いた後も簡単な変装と巧みな誘導話術によって相手を欺いて罠を仕掛け、D機関にとって有利な状況に進めさせるなど、能力や力量は未だ衰えていない。
理想のスパイ像とは「目に見えない、影のような存在である」という信条を掲げており、名誉や愛国心、人の死でさえも全ては外部によって造られた虚構の産物であり、スパイに必要なものは常に変化し続ける多様な環境の中でとっさに自分の頭で判断を下す能力だと考えている。

D機関の訓練生

三好(みよし)

CV:下野紘

D機関員。相手に対して常に冷笑的な態度をとり、上から目線で接する。若干ナルシスト気味。神永とともに機関員の仕切り役を買って出ることもある。参謀本部との連絡係として出向してきた佐久間に対して、見下した態度を隠さなかったが、ゴードン邸での一件で評価を改める。D機関の中でもとりわけ優秀で、「真木克彦」としてドイツに潜伏し、画商をしながらスパイマスターとして活躍をしていたが、列車事故に巻き込まれ不慮の死を遂げる。

神永(かみなが)

CV:木村良平

やんちゃなプレイボーイでお調子者に見えるが、プライドが高く、言ったことは必ずやり遂げ気概を持っている。三好と同じく、機関員たちの仕切り役を買って出る。「伊沢和男」として、ロンドンにある「前田倫敦写真館」店主の甥として諜報活動を行うも、正体を暴かれ英国諜報機関に囚われる。ハワード・マークス中佐の取り調べの中で結城中佐に裏切られたと言い渡され、自白剤を打たれたのちに情報を漏らすか否かの瀬戸際に立たされる。だが結城中佐に与えられた僅かなヒントを糧に脱出を果たし、任務を完遂した。

小田切(おだぎり)

CV:細谷佳正

本名は飛崎弘行という名前である。D機関員のうち彼だけ本名が明らかである。陸軍幼年学校から士官学校を経て少尉に任官した経歴を持つD機関員。一般の大学を経てきた他の機関員に比べると異色の経歴をもつ。寡黙で滅多に笑うことがなく、他の機関員との間にはどこか壁がある。陸軍の訓練中に病気の新兵を庇うために上官に楯突いたところ軍法会議にかけられそうになり、結城中佐にスカウトされる。ドイツとソ連の二重スパイであるカール・シュナイダーを見張っていたところ、目の前で安原ミヨ子に暗殺されるという失態をしてしまう。
その後は自主的にD機関を去り軍人に復帰。激戦地となる満州に配属されている。

実井(じつい)

CV:福山潤

気さくな性格で、参謀本部から送り込まれてきた佐久間がD機関と行動を共にしていた時も気にかけることが多かった。敵対する相手にはサディステックな冷酷さを見せることもある。日本が英米との関係を悪化させていく中で、英国との間にパイプを持つ元外交官・白幡樹一郎を監視するため、書生「森嶋邦雄」として白幡邸に潜入する。同時にD機関に敵対する風機関をふるい落すべく、罠を張り巡らせ、蒲生次郎および風戸中佐を出し抜く。

波多野(はたの)

CV:梶裕貴

D機関の中では1番小柄な体格をしており、機敏で体術の達人。愛嬌がある以上にプライドが高く、皮肉屋で小生意気な性格。「島野亮祐」の名で日本からの留学生としてフランスに潜伏し、対独レジスタンスの実態を把握するため、ドイツに占拠されたマルセイユに潜伏し、レジスタンス運動に従事する学生に接触する。ドイツ兵との衝突に巻き込まれて記憶喪失に陥る。しかし潜在意識とあらかじめ体に染み込ませていた技術をもって窮地を脱する。任務が完了してマルセイユに赴いた結城中佐に対し「次はもっと骨のある任務をお願いします」と言うなど強気の姿勢を見せていた。

甘利(あまり)

CV:森川智之

神永とともに機関員の中では最年長で、社交的で面倒見の良い兄貴分的な存在である。英国諜報機関員であるマクラウドの身柄を拘束すべく「内海脩」の名で豪華客船に乗り込むが、もう1人マクラウドを狙っているものがおり、拘束よりも先にマクラウドは殺されてしまったため、犯人のあぶり出しのため「ある策」を興じる。飄々とした性格ながら相手の些細な仕草や言動を細かく観察しており、そこから判じて『相手が自分にとって1番得策だと思っている方法』まで巧みに誘導させる。マクラウドを殺したシンシアの代わりに娘のエマとペットのフラテを引き取る。

福本(ふくもと)

JINJIN21873
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@JINJIN21873

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