不機嫌なモノノケ庵(ふきげんなモノノケあん)とは

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ワザワキリのマンガ作品で2016年にテレビアニメ化された。
主人公である芦屋花繪(あしやはなえ)は妖怪など全く信じていなかったが、ある日突然、妖怪に憑かれてしまう。それをきっかけに安倍春齋(あべのはるいつき)と出会い、妖怪祓いの仕事をすることに。仕方なく始めた妖怪祓いだったが、次第に妖怪への理解を深めていくのであった。

あらすじ

妖怪なんて存在しない。そう思っていたはずなのにーー
主人公「芦屋花繪(あしやはなえ)」は、高校に入学する1週間前に妖怪に憑りつかれる。妖怪を何度も離そうとするが一向に離れず、さらには、体調が悪くなり学校の校門で倒れる始末で保健室登校を余儀なくされていた。

保健室登校7日目。花繪は保健室に貼ってある「妖怪祓い」の求人広告を見つける。切羽詰まっていた花繪は、助けてもらおうと電話をかけた。電話の相手は、物怪庵(もののけあん)主の「安倍春齋(あべのはるいつき)」。妖怪を祓ってほしいという花繪に対して「先約優先。順番は守れ。早くて10日後に祓ってやる。予約をいれろ。」という安倍だったが、花繪の名字(芦屋)を聞いた瞬間に何故か、すぐに祓ってもらえることに。無事に妖怪を祓ってもらった花繪だったが、安倍にお金(隠世の通貨で100万怨)を請求される。払えない花繪は、借金返済のために物怪庵の奉公人(バイト)になった。

その後、花繪は妖怪祓いや安倍を通じて様々な妖怪と出会う。そんなある日「隠世(かくりよ)」にある「亀薬堂(きやくどう)」に行くことになる。安倍曰く、精神年齢5歳児の花繪は、「隠世」で騒動に巻き込まれることに。駆けつけた安倍。安倍が物怪庵主だと知った妖怪(花繪の騒動の相手)は「噂の二代目」と口にする。この噂というのは「主の座を得るために、二代目が初代主を殺した」(殺したというのはまったくの嘘で安倍は気にしていない)というものであった。その後、騒動を起こしたことを猛反省する花繪であったが、この騒動をきっかけにモジャ(花繪に憑りついていた妖怪)との再会を果たす。

モジャとの再会後、安倍の上司「立法(りっぽう)」と出会うが、いきなり奉公人を辞めるように言われる。さらには「君、人間でしょ?」と。実は、安倍から隠世で人間であることがバレてはいけないと言われていたため、人間であることを否定する花繪。しかし安倍は「人間だ」と答える。生命の危険を感じた(バレたら殺されると思っていた)花繪は安倍に猛抗議。言い合いになっている2人の会話に立法が反応する。「キミ、名前が芦屋なの?」と聞かれる花繪。何故聞かれたかは明らかにされていないが、安倍からも同じ反応を受けていたため、「あれ?この流れ前にもあったような」と思う花繪。この後、立法から「人間であるキミが妖怪のために身も心も尽くせるのか」と問われた花繪は「大きい括りでは想像がつかないが物怪庵を通じて出会った妖怪は手助けしたい」「物怪庵の奉公人を続けたい」と答える。最初は奉公人を辞めるように言った立法も花繪を奉公人として認め、さらにはモジャも奉公人にした。

芦屋は、その後も妖怪祓いや安倍を通じて、妖怪への理解を深めていくことになる。

伏線と考察

「芦屋」という名前

あらすじに記載した通り「芦屋(あしや)」という名前に反応した安倍と立法。一見、弱そうな芦屋には何かあるに違いないと思い、伏線を回収しながら考えてみる。
(伏線)
①芦屋に対して興味がなさそうだった安倍と立法は名字に反応。つまり、家系に何かあるのだろう。
②初めて隠世(かくりよ)に行った際に騒動に巻き込まれた芦屋は、モジャを傷つけられた直後に相手(妖怪)が震えるほどの威圧感を放つ。その際に、手から光のようなものが出たため妖怪に対して特別な力があるではないだろうか。
③物怪庵に依頼にきた妖怪「マンジロウ」の指輪を川の中で探すシーン。芦屋に出会う前に安倍は何度か川に入って探したようだが、なかなか見つけられず。しかし、芦屋は15分という驚異的な早さで指輪を発見する。本人も言っているが金属系の物を探すことが得意のようだ。

以上の3点から、芦屋は平安時代の陰陽師「蘆屋道満(あしやどうまん)」の子孫ではないかと推測する。③については、何故それが陰陽師に繋がるかというと、陰陽師は金属を使って霊を祓うこともあるためである。あくまでも考察だが、芦屋の特技(金属系の物を探すこと)は、ここに関係するであろう。つまり、本人は気づいていないが芦屋にも陰陽師としての力が備わっていると言える。弱そうな見た目にも関わらず、物怪庵の奉公人として認めてもらえたのは、このことが理由ではないだろうか。

初代主の死亡理由

初代主「アオイ」は何らかの理由で亡くなったことがわかるがその理由を伏線を回収しながら考察してみたい。
(伏線)
①学校に出た妖怪「ギギギの親分」のセリフ「ある妖怪の噂をしらないか?物怪庵の主をしている妖怪を」。このことからも分かるように、初代主「アオイ」は妖怪であった。
②あらすじにも記載したが、安倍は妖怪を奉公人にすることを避けてきた。それは、寄生樹に憑かれることを恐れたためである。なお、寄生樹は妖怪にしか憑かない。
③安倍は常に首から寄生樹を弱める薬を下げており、無いと不安になるような描写も見られる。

以上の3点から、初代主「アオイ」は寄生樹に憑かれて亡くなったのではないだろうか。ここから寄生樹に憑かれたことを前提に考察してみる。立法から安倍への「あれはお前が悪いんじゃない」というセリフがあるが、これは安倍が少なからずとも自分を責めているということであろう。つまり安倍は「アオイ」を助けるために寄生樹を弱らせる薬を飲ませたかったが、何らかの理由(きらしていた、なくしてしまった)で持っていなかったのではないだろうか。そのため、その一件がトラウマとなり現在も薬を切らすと不安になるではないだろうか。

登場人物

芦屋 花繪(あしやはなえ)

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安倍春齋(あべのはるいつき)と同じ学校に通っている高校1年生で物怪庵(もののけあん)の奉公人。実家は生花店「花芦」。妖怪の存在を信じていなかったがモジャ(妖怪)に憑りつかれてから妖怪が見えるようになった。妖怪絡みで困っている人をほっとけないため、結果的にトラブルを起こす。そのため、安倍からは「5歳児」と呼ばれている。初期の設定では主人公は安倍春齋で花繪はクールな性格の主人公の友達であった。

安倍 春齋(あべのはるいつき)

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物怪庵(もののけあん)二代目主で花繪(はなえ)のクラスメイト。妖怪祓いの依頼は、四畳半の茶室「物怪庵」で受けるが妖怪を祓うことは妖怪のためであり人間のためではないと考えている。常に不機嫌で口も態度も悪い安倍は、トラブルを持ち込む花繪に怒る描写が多い。しかし、本人は気づいていないが物怪庵に依頼に来た妖怪に「芦屋がきてから表情が柔らかくなった」と言われた。また、怒りながらではあるが芦屋を心配する場面もみられる。かたくなに妖怪を奉公人にすることを避けてきたが、立法の命令でモジャを雇うことになる。避けてきた理由は、常に首から下げている奇生樹(妖怪の体に憑き、動けなくして力を吸い成長する)の力を弱める薬からもわかるように、雇った妖怪が寄生されることを恐れたためである。

モジャ

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花繪(はなえ)に憑いていた妖怪。安倍からは「毛玉」と呼ばれている。何をされても花繪から離れなかったのは、孤独で自分が見える人間に出会えて嬉しかったため。祓われた後、隠世(かくりよ)で花繪と再会。再会後は常に花繪の肩や背中におり、花繪の妖怪が見えなくなる一件が起きたときは不安で巨大化してしまった。なお、立法から正式に採用されて物怪庵(もののけあん)の奉公人になる。

藤原 禅子(ふじわらぜんこ)

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花繪(はなえ)の同級生で実家は青流寺(せいりゅうじ)。花繪との出会いは妖怪からの依頼で花繪が青流寺を訪れたことがきっかけ。その依頼とは、弾子の父に憑いた「笑面(わらいめん)」を外して持ち帰ることであった。笑い面(人間には見えない)が憑いた人間は常に笑ってしまうのだが泣き顔を見ると外れる。そのため、安倍から花繪が適任だと託されるものの一向に泣けない花繪。結局、弾子が泣いたことにより無事外れることになる。禅子は、父が笑い続けること以外に悩んでいることがあった。それは実家である寺を継ぐことを父親に反対されたこと。「女だから継がせたくないの?もし自分が男だったら継がせてくれたの?」と思っていたが、花繪との会話によりそうではなかったことに気付いて涙したのであった。
この後、ヤヒコに噛まれたことによって妖怪が見えるようになる。ただし、痣が消えた後はヤヒコ以外の妖怪は半透明にしか見えない。

ヤヒコ

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少年や狐に姿を変えられる妖狐。8年前に物怪庵(もののけあん)の奉公人になったばかりの安倍と出会う。安倍とは出会った際に山で3日間遊んだ仲。初代主であるアオイのことも知っており、「二代目主が初代主を殺した」という噂の真相を知るために8年振りに安倍の前に現れる。安倍を試すために禅子を噛むという手荒な手段を行ったが誤解がとけて禅子に謝罪をすることに。その後、禅子からの頼みでお寺のお手伝いをすることになり禅子が引き取ることになった。

コウラ

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