目次

  1. あらすじ
  2. 『言の葉の庭』の登場人物
  3. 靴職人目指して勉強中の「秋月孝雄」
  4. ミステリアスな女性「雪野百香里」
  5. 恋愛を優先してしまう「孝雄の母親」
  6. 家を出る決意をする「孝雄の兄」
  7. プライドの高い高校の先輩である「相沢」
  8. 孝雄と雪野それぞれの葛藤と孤悲
  9. 夢と現実との狭間で悩む「孝雄」
  10. 自分自身と葛藤し救われようと模索している「雪野」
  11. 二人の心情を補佐してくれるもう一人の主人公「雨」
  12. 身近で見覚えのある景色と構図
  13. まるで実写のような環境光の使い方
  14. 聞き逃してほしくない名言
  15. 『言の葉の庭』まとめ

あらすじ

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少し大人びた雰囲気のある高校1年生の孝雄。靴職人になりたいという夢を早く実現させたいという思いで、雨が降る午前中は学校をさぼって、靴のデッサンをしに日本庭園の中にある東屋へ通っていた。
梅雨のある日、そこで朝から缶ビールを飲んでいるきれいな年上の女性に出会う。去り際に投げかけられた万葉集のある一篇に、孝雄が引き付けられる。どちらともなく雨の降る午前中に逢うようになって、孝雄は次第に謎めいたこの女性に惹かれ、靴を作ってあげたいと願う。
それぞれが抱える思いと現実との狭間で苦悩する姿を描いている。

『言の葉の庭』の登場人物

靴職人目指して勉強中の「秋月孝雄」

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高校1年生でありながら靴職人になるため、バイトをしながら靴製作の勉強に励んでいる。将来を見据えてしっかりとした夢に向けて勉強をしていることや、年の離れた兄や奔放な母親という家庭環境によって、今時の高校生とは違う大人びた雰囲気がある。15歳とは思えないシーンとして、夕食の支度や自分のお弁当も手作りであるところ、そして雪野の家でおいしそうなオムライスを作ってあげているシーンなどがある。

ミステリアスな女性「雪野百香里」

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職場である高校で起きた生徒との男女トラブルが元で、日本庭園の東屋へ通い続けている雪野。孝雄とは梅雨の時期のある日の朝、東屋で一人寂しくビールを飲んでいるときに出会う。毎日通勤していた電車に乗ろうとするが、どうしても一歩前に踏み出して乗車することができずにいる。前を向いて歩いている孝雄と出会い話を聞くことで、自分だけが救われようとする。

恋愛を優先してしまう「孝雄の母親」

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孝雄の父親とは離婚している。孝雄の兄が彼女と同棲をするために家を出ることを告げたことによって、自分自身も恋愛を優先し、一言置き手紙を残して孝雄の兄よりも先に家を出ていく。年齢よりも若く見られている。

家を出る決意をする「孝雄の兄」

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奔放な母親に振り回されていた兄だったが、明るく気さくな彼女ができて、一緒に暮らすために家を出ていくことを決意する。孝雄のことを気にかけながらもよき理解者である。

プライドの高い高校の先輩である「相沢」

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孝雄の通う高校の3年の先輩。プライドの高い女生徒で、以前に当時彼女と付き合っていた男子生徒と雪野とが関係があったかのように学校中に触れ回ったとされる。そのため、雪野が精神的に追い詰められ、学校へ通勤できなくなった。

孝雄と雪野それぞれの葛藤と孤悲

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夢と現実との狭間で悩む「孝雄」

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今までに描かれたことのないような、特徴的な題材を探して行く中で、靴職人に行きつきました。あまり馴染みのない職業ではありますが、当然東京にもたくさん靴職人がいて、映画制作にあたってプロの靴職人の方にも取材を重ねました。もうひとつには、人生に歩き疲れてしまった大人が年下の人に、また歩き出すのを助けてもらうという話にも繋がっているんです。

出典: WWW.ANIMATETIMES.COM

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靴職人を目指すために、ただひたすらに頑張っている孝雄。早く職人として一人前となって自立したいという思いがある。しかし、自力で靴作りの勉強はしているが、制作するための皮などの材料費や、靴づくりの知識を学ぶために専門学校へ行くにもお金がかかるため、高校が長期の休みに入るとバイト漬けの毎日を送る。高校へ通ってはいるが、こんなことをしている場合ではないという気持ちを抱えている。

自分自身と葛藤し救われようと模索している「雪野」

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勤務先の高校の男子生徒と関係があったという噂がきっかけで、仕事場へ足を踏み出すことができずにいる雪野。精神的にも参ってしまい、アルコールとチョコレートしか味が分からなくなる味覚障害を発症してしまう。
自分だけが救われたいがために、孝雄に自分が何者なのかを一切話さないままでいてしまう。孝雄という存在に救われながらも、まるで無限ループのように同じ場所に踏みとどまって抜け出せないでいる。