『MASTERキートン』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

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1988年から1994年にかけて「ビッグコミックオリジナル」に連載された、勝鹿北星・浦沢直樹による漫画およびアニメ作品である。イギリスの保険調査員として日々過ごしてる平賀=キートン・太一。彼には考古学者と元特殊部隊という2つの顔がある。考古学で培った知識、特殊部隊で鍛え上げた鋼の精神と肉体を駆使して世界を飛び回る。

あらすじ

ロイズの保険調査員(オプ、つまり探偵)である平賀=キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学者であると同時に、元SASのサバイバル教官でもある。
フォークランド紛争や、在英イラン大使館人質事件では下士官の隊員として活躍したとされる。
父は日本人の動物学者、母はイギリスの名門の娘。大学時代に日本人女性と学生結婚し、一女をもうけたが離婚している。
別れた妻は数学者として大学教員を務めている。本人は、考古学の研究に専念したいと思っているが職もままならない。
発掘費用のために調査員を続けるが、過去の経歴からいろいろな依頼が舞い込み、数々の危険な目にも遭ってしまう。
冷戦終結前後の社会情勢、考古学、そして太一をめぐる人々のドラマを描いた作品である。

出典: ja.wikipedia.org

『MASTERキートン』の主要人物

平賀=キートン・太一

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アニメ版

イギリスのロイズ保険組合の調査員をしながら考古学者として大学への就職活動をしている。日本の胡桃沢大学で非常勤講師として働いていたが、調査員としての仕事が多く講義が休講がちになる。そのため非常勤は長く続かなかった。本人の希望は一人前の考古学者として研究に従事したいが、大学での仕事に就けないため苦悩する。
考古学の専門は「西欧文明ドナウ起源論」の証明である。これは恩師ユーリー・スコット教授が提唱したものである。調査の合間にも時間を見つけて研究しているようだが、遅々として進まない。だが、物語の後半でユーリー・スコット教授とは別のアプローチで証明の糸口をつかむことになる。
ユーリー・スコット教授の元で学んでいるときに学生結婚をするが、家庭の両立が上手く行かず、レポートでD-を取ってしまう。そのときに教授から発破をかけられ、寝食を忘れ勉強に没頭する。そのこともあり、自分の専門以外にも歴史全般に造詣が深く、複数の言語を自在に操ることができる。
学生結婚をするが、後に離婚。別れた妻への未練を断ち切るために、大学を休学してイギリス陸軍に志願する。イギリスの特殊空挺部隊SASに所属して数々の戦果を上げる。その後はサバイバル教官の任務に従事するが、自分には向かないと感じ名誉除隊となる。しかし、上からの信頼が厚く政府から特命を受けることがしばしばある。
基本的にはどこに行くにも背広を着ている。そのため日本のサラリーマンと思われ、ほとんどの人が油断する。しかし、特殊部隊の経験と考古学の知識を使いこなし、どんな困難な状況からでも生還する。
世界中を飛び回り、グルメで大の甘党である。
物をすぐにポケットに入れる癖がある。
娘の百合子には頭が上がらない。

家族構成
父:太平(動物学者)
母:パトリシア(イギリス・コーンウォール地方も名門キートン家の息女)
娘:百合子
元妻:日本人女性の数学者
ペット:太助

平賀太平

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アニメ版

太一の父。元動物学者。
パトリシアと結婚し太一をもうけるが、その後離婚した。
自由奔放な性格で、好き勝手に暮らしている。しかし、その行動力と交渉力は太一に劣らない。それは元旧日本軍に在籍していたところからも伺える。日本軍では自分の専門でもある動物の研究していた。また、怒ると非常に怖いという元部下の証言もある。
昔から美しい女性には目がない。今なお衰えることを知らないその好色ぶりは太一や百合子も呆れている。
動物学者としての知識は多岐に渡る。その知識を競馬で悪用したりするお茶目なところもある。
大昔に横浜のボロいアポートに住んでいたことがあり、そこでの生活が彼の原点となっている。その周辺に住む人たちの人間関係が、自然界の弱肉強食を思い起こさせる。
太助というチャウチャウの血が混じったブサイクな雑種犬とその他数匹の動物を飼っている。

平賀百合子

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アニメ版

太一の娘。太平の孫。
初登場時は中学生だが、物語が進むに連れ成長する。高校3年生になったときは両親が在学したオックスフォード大学への進学を計画する。
父親と母親から良い面ばかりを受け継ぐ美少女。
母親譲りの気の強さとリアリズム、父親譲りの堅実さやロマンチックな面を併せ持つ。
しかし、一方で気の強さは度を超えると頑固となり、堅実さも消極的となってしまうところが玉にキズである。
母親は数学の大学教授で研究に没頭し、父親は世界を飛び回りあまり会えない。このような生活環境の中でも、自分を見失うことなく、グレずに、まっすぐ成長しているのはほとんど奇跡といってよいかもしれない。
父親のお人好し過ぎる所は「尊重すべき欠点」と見なしている。
「百合子(ゆりこ)」の名前は太一の恩師であるユーリー・スコット教授のユーリーから取っている。
平賀家では、一番のしっかり者である。

チャーリー・チャップマン

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アニメ版

イタリア系ハーフ。
太一の幼なじみであり、太一のことを「ハーフジャパニーズ」と呼ぶ。
子どものころは、お金持ちの子どもである太一のことはあまり好きではなかった。しかし、大人になり行動を共にすることで、お互いに信頼感が芽生え始めていく。
世間で注目を集める有名な探偵で、素早い事件解決をモットーとしている。
太一も調査員として探偵まがいのことをしているため、同業としてライバル視している。だが、推理ではいつも一歩先を行かれるため、そこが悩みのタネ。合同捜査するときは、何かにつけて口を挟んでくる太一に苛立っている。
こんな有名探偵でも苦手なものがあり、それは母親。大人になった今でも、母親には頭が上がらない。女性に惚れっぽく、母親より料理の上手い女性に出遭うと、恋に落ちてしまう。

ユーリー・スコット

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コミック版

著名な考古学者。
オックスフォード大学の教授。太一の師である。
太一が卒業論文を再提出する前に異端視されることを覚悟の上で「ドナウ文明起源説」を発表し、学会を追放された。
学会追放後も、独自で研究を続けていたが、遂に存命中に自らの学説を立証させることはできなかった。
その研究と志は、学ぶ喜びと学者としての薫陶を教えられた太一に引き継がれた。
温厚で人格者でもあり、多くの人から慕われていた。
戦時中ドイツ空軍によるロンドン空襲を受けたとき、学生たちを率いて救助活動を行った。その後、まだ講義の終了まで時間があるとして、瓦礫の中で講義を続行した。
肝の据わった人物で、当時の学生たちに“鉄の睾丸”の異名を贈られたという。

ダニエル・オコンネル

太一の勤める探偵事務所の共同経営者。
シャーロック・ホームズで有名なベイカーストリートに事務所を構える。
共同経営者と言っても、太一は現地調査、自身は仕事を取ってきたり、バックアップなどであり、現地調査にはほとんど参加しない。
太一が元特殊部隊であることを知っているため、難解な仕事や危険を伴う仕事も安請け合いしてしまい、太一に嫌がられることがある。しかし、太一との関係は悪くはなく、むしろ良好である。一方で、太一も研究に使う資料でお金が入用になり前借りをせがまれたり、借金を給料から天引きしたりと、お金に関しては自身も煙たがっている。
女性に弱く、よく振られる。
イギリス紳士であるため、ファッションには少しうるさい。

名言

人間は一生学び続けるべきです。人間には好奇心、知る喜びがある。

平賀=キートン・太一の言葉である。
学生結婚をした太一は、勉強と家庭の両立がうまくいかず、卒論で酷い点数をつけられてしまう。それを見かねたユーリー・スコット教授は、教官用の書庫の鍵を渡す。そこは古今東西の文献が所狭しと並んでおり、研究者にとっては宝の宝庫だった。好奇心が太一に寝食を忘れさせ、太一は勉強に没頭。改めて勉強の楽しさ、知る喜びを再確認し見事卒論も合格した。
自身の体験から出てきたものは、大変重みのある言葉となる。

さあ、諸君、授業を始めよう。あと15分はある!

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