目次

  1. 『かんなぎ』とは
  2. 自称「神」とそれに関わっていく人達
  3. ナギ
  4. 御厨仁
  5. 青葉つぐみ
  6. ざんげちゃん
  7. 涼城白亜
  8. 神らしくない神様
  9. この作品の魅力

『かんなぎ』とは

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美術部員で高校1年生の御厨仁は昔から霊感が強い少年でした。地区展へ出す作品として、切り倒された神木を元に手彫りの精霊像を作ります。その像を地面において少しだけ目を離すと、精霊像は砕け散り、中から少女が現れます。少女の名前はナギと言い「産土神」を自称します。彼女は自分をどのようにして顕現させたのか、その経緯を仁から聞きました。そして、仁の住む神薙町の神木が切り倒され、その神木が依り代になったことを知ります。ナギ曰く神木がなくなったことにより厄災を生むとされる「ケガレ」がこの町に発生し、人々に災いをもたらすというのです。ナギは「ケガレ」を退治することを決意しますが、神木が切り倒されてしまい「産土神」としての力を失っていました。そこで霊感の強い仁に協力を仰ぎ、仁とナギの共同生活が始まります。

自称「神」とそれに関わっていく人達

ナギ

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仁が神薙の木を材料にして彫った木像と神薙の土を依り代にして顕現した少女です。自分のことを「妾」、相手のことを「そち」と古めかしい口調で話し、性格は高圧的で傲岸な態度を示します。自らを「産土神」と称しますが、お菓子を食べながらテレビを見たり、親父ギャグを言っては自分でウケたりと神であるまじき言動が目立ちます。また、おいしん棒(うまい棒に似たもの)を潰してご飯にかけて食べたり、鯛などの高級で新鮮な神饌を要求するも、代わりのたい焼きを食べてその味に感動するなど、庶民的な感性を持っています。神薙町に現れる「ケガレ」を祓うことを使命としていますが、神性が弱いため直接触れることができず、霊感の強い仁に手伝ってもらっています。

御厨仁

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一人暮らしをしている高校1年生で、美術部に所属しています。低い身長と幼い容姿にコンプレックスを抱く純情な性格で、同じ部員で男らしい友人の響大鉄に憧憬の念を抱いています。霊が見える体質で、普通の人には見ることのできない「ケガレ」を見ることができたり、直接触ることができます。美術部員でありながら、美術のセンスは皆無で、部員からだめ出しを食らうことが多いようです。しかし、木の彫刻は上手で大鉄から譲られた神木の一部を使って、幼少期に出会ったナギそっくりの精霊のようなものを模した「樹の精霊像」を彫り、それを依り代として現れたナギと出会います。ご飯やパンなど大抵の料理にソースをかける変わった味覚を持っています。

青葉つぐみ

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仁の幼馴染です。親に仁の世話を任されていて、保護者として接してきたが、仁が他の女の子と関わるようになってから、仁を意識し始めます。ナギが彼に無断で学校に忍び込んだ際に、サイズの合わなくなった制服を譲って以降、ナギとも親交を持ちます。料理は勉強中で玉子焼きとおひたししか作れません。

ざんげちゃん

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川向こうに分社を立てるときに同じナギの木から株分けした存在で、ナギの妹にあたります。ナギのように偶像から顕現しいているわけではなく、涼城白亜という女の子の体を依り代としています。神薙町で「ざんげちゃん」として活動している地方アイドルで、信仰がそのまま神性となることを利用して人々の悩みを聞くことで、信奉者を集めて力を付けているようです。人前では明るく振る舞っていますが、実の性格は腹黒くてサディストで、姉にあたるナギとは仲は良くありません。人間の肉体を依り代としているため「ケガレ」直接祓うことができます。不器用で料理や裁縫を苦手としています。

涼城白亜

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ざんげに憑依されている少女です。真面目ですが人見知りする引っ込み思案な性格のようです。生まれつき霊が取り憑きやすい霊媒体質で悪霊を惹きつけやすく、その度に憑依されることに悩み苦しんでいました。自身の人生に絶望して首を吊って自殺しようとしたときナギの木が折れてざんげに憑依されます。それ以来、悪霊を寄せ付けない代わりにざんげをその身に宿し続けます。多重人格のように入れ替わることができるようで、不器用なざんげの代わりに料理や裁縫をしたり、自分の意思かざんげの力が弱まることで入れ替わることができます。さんげが憑依している状態でも行動を見ることができるため、ざんげが白亜のために仁に詰め寄るような大胆な行動に肝を冷やすことがあるようです。

神らしくない神様

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ナギは「ケガレ」が何かということは知っているものの「ケガレ」を放置したらどうなるかを知らないなど、神としての記憶をほとんど持ってないようで、仁と暮らしていくうちに自分が神として曖昧で無力な存在であることを痛感し、自身が何者か分からなくなって家出をしてしまいます。仁は、ナギが「ケガレ」について不自然なほどに知らなかったり、記憶が途切れ途切れだったり、人格が替わることに彼女の自我が脆弱であることに気づき、それを未熟な自分と重ね合わせて、二人で自分探しを始めることを決意します。

この作品の魅力

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