目次

  1. 『エヴァ』の基礎知識
  2. アスカ・ラングレーというキャラ
  3. 『新劇場版』のアスカに関する、ある疑惑
  4. 検証・眼帯とプラグスーツ
  5. 検証・トウジの怪我の程度と比較
  6. まとめ

『エヴァ』の基礎知識

【共通項】「セカンドインパクト」という災厄を経た2015年が舞台。人類は使徒と呼ばれる正体不明の「敵」と戦っていた。唯一使徒を殲滅できるのは「人造人間エヴァンゲリオン(以下エヴァ)」のみ。エヴァのパイロットは、母親のいない14歳の子供の中から選出される。エントリープラグというコックピットに乗った上で「シンクロ」、つまりある程度の一体化により操縦。「歩く」と念じるだけで歩行し、慣れれば銃撃戦などの訓練、戦闘も可能になる。エヴァを保有するのは特務機関ネルフ。その上にゼーレという組織が存在。作品全体に聖書や心理学を想起させる要素が多い。

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【『新劇場版』での新要素】セカンドインパクトの影響なのか、海が赤い。海洋生物は特殊な施設(入るだけでも二重三重の浄化措置をとらなくてはならない)で飼育されており、セカンドインパクト以降の世代にとっては「海は赤いもの」。エヴァの保有に関しても各国三体までという「バチカン条約」なるものが存在する。『序』『破』『Q』と公開されたが、『破』のラストで疑似サードインパクトが発生。『Q』では『破』から14年が経過しており、一部のネルフ職員がヴィレと呼ばれる組織に移動、ネルフと対立していた。また、エヴァのパイロットは「エヴァの呪縛」として、外見上年を取らない。

アスカ・ラングレーというキャラ

『新世紀エヴァンゲリオン』及び、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに登場。共通点として、以下の点が挙げられる。
・ドイツとの混血。
・天才美少女でエリート意識がある。事実聡明だが、精神的には年相応の面を見せる。
・弐号機パイロットとして登場し、その際使徒を殲滅。
・使徒の攻撃で精神汚染を受ける。
・ミサトの家にシンジと共に居候し、昼食の弁当はシンジに作ってもらっている。
・口癖のごとく「あんたバカぁ?」と言う。

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TV版終了から十数年が経過して制作された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でのアスカには、以下の「キャラクター」が与えられました。
・苗字が「惣流」から「式波」に変更。
・登場時から綾波レイをえこひいき、碇シンジを七光りと呼んで露骨なライバル意識を向ける(TV版では、上から目線ながら一応レイに対し「仲よくしよう」と挨拶をした)。
・初登場時、独力で使徒を殲滅。(TV版ではシンジとともに弐号機に搭乗。シンジや軍との協力もあっての殲滅と相成った)
・加治リョウジに対し、関心を抱いていない。むしろシンジの気を引くためか料理をする描写あり。
・弐号機に対する執着もあまりなく、あっさり参号機の起動実験を引き受けた。(TV版では「私の」と枕詞を着けるほど執着)

『新劇場版』のアスカに関する、ある疑惑

『新劇場版』は『序』『破』『Q』と公開。アスカは『破』にて登場。「ん?苗字変わった?」とここで多少の違和感を持った人も多いんじゃないでしょうか。そんなアスカさん、TV版ではシンジの友人だった鈴原トウジの役割(?)であったエヴァ参号機の起動実験のパイロットとして選出されます。当初は「ツンケンしたエリート」と言った感のあった彼女が、「ガキ」との交流の中異性を意識したり、友人を持ったりするように。それも悪くないと思ったり、起動実験前年長者(ミサト)に「声が聞きたい」と電話をするなどちょっと子供の面を覗かせた矢先、TV版同様に、参号機は細菌のような使徒に乗っ取られてしまうのでした。

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参号機起動実験の準備中。

「アスカが乗ってる」と攻撃をためらうシンジを見限ったように、「パイロットがいなくてもエヴァが起動する」ダミーシステムに切り替えられました。TV版同様、参号機は完膚なきまでに破壊。エントリープラグもまた噛み砕かれるのでした。で、精神汚染と肉体的損傷も大きかったであろうアスカはそのまま「サンプル扱い」に。物語は『Q』へと移行します。この時アスカは左目に眼帯をした状態で登場。普通に戦闘し、精神的にも成熟した模様。「元気になったんだねえ」と思っちゃうところですが、こんな説を見受けました。「『Q』に登場したアスカは、TV版のアスカなんじゃないか」。

検証・眼帯とプラグスーツ

TV版と書いてますが、このTV版、ストーリーの上では『Air/まごころを、君に』という二話構成の映画で完結してるんですね。その中で、アスカは弐号機に乗った状態で量産型のエヴァシリーズにより攻撃を受けます。電源(エヴァは基本紐付き)が切られた上、内臓電池も切れた動けない弐号機は見るも無残な姿に・・・。アスカ自身は内部にいるため無傷なはずなんですが、エヴァとパイロットはシンクロしているためエヴァの受けたダメージが痛みとして跳ね返ってきます。左目部分にロンギヌスの槍を刺されて、内臓をついばまれて・・・。つまり、「『Q』アスカのプラグスーツの破損箇所が、『Air』でアスカ(弐号機)が攻撃された部分と同じ」というご指摘です。

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ネルフとの戦闘で破損したとも考えられますが。

実際には怪我を負っていないにもかかわらず眼帯を着けていること、プラグスーツが「何だかつぎはぎ感がある弐号機パイロットのもの」である点もこの説に信憑性を持たせる一因になっているようです。それを裏付けるのが、「エヴァとパイロットはある種のイメージで肉体的にもシンクロする」という説。『Air』で左目を貫かれたので眼帯を着用、内臓をついばまれたエヴァ弐号機のイメージからプラグスーツもつぎはぎ、という説です。『まごころを、君に』ラストでも無傷のはずなのに包帯を巻かれてましたし、なるほどな、と納得しかけます。

検証・トウジの怪我の程度と比較

TV版で参号機はメタメタに破壊、エントリープラグも握りつぶされてシンジは「パイロット生存」の知らせを聞くまで「死んだもの」と思っていた様子。その後、一命をとりとめたトウジが一度だけ登場しますが、左足切断の絶対安静状態。当時の「謎本」では「外傷だけでなく、日常生活も危ぶまれるほどの身体的重傷を負ったのではないか」との考察が成されていました。

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アニメでのトウジ。

参号機の事件後のアスカの怪我がどの程度かは不明ですが、『破』ではエヴァに噛み砕かれて以降姿が出ていません。観ている側から隠すように拘束されていたし、怪我の程度がどの程度か分からない。「生きているだけ」の状態がずっと続くのだとしたら、『Q』でのあの活躍ぶりは?エヴァに乗って戦闘して、基地の内部を駆け回るほどの元気は?14年という年月によりあそこまで回復する程度の怪我なのか、或いは「TV版のアスカ」なのか。

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漫画版では死亡。アニメで死ななかったのは、プロデューサーの意向だそうです。

「エヴァとパイロットはある種のイメージで肉体的にもシンクロする」という説ですが、事実とすると内臓を食べられたことになります。そんな状態で生きてられるわけありませんよね?

まとめ

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『Air』より。