目次

  1. 【薄桜鬼】について
  2. 記事中の登場人物の紹介
  3. 【風間 千景】とはどんな人?
  4. 一見矛盾しているような性格?
  5. 愛刀「童子切安綱」
  6. 【十鬼の絆】と風間千景

【薄桜鬼】について

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「薄桜鬼 〜新選組奇譚〜」は、2008年9月18日にPS2にてアイディアファクトリー(オトメイト)から発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。新選組にまつわる歴史に基づき、作品オリジナル要素も組み込みつつ話が進んで行きます。PS2で発売後、PS3やスマートフォンアプリなどでも発売されています。オリジナル要素が強いため「奇譚」というサブタイトルがついています。また、同発売元から販売されている「十鬼の絆」とも関連が深い作品です。

ストーリーは幕末、文久三年から物語は始まります。主人公の雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘です。父親の綱道は京で仕事をしていて、江戸にいる千鶴と手紙のやり取りをしながら離れて生活をしていました。ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、道中の危険を避けるために男装をして京の町へ向かいます。そこで千鶴は偶然事件に巻き込まれ、そこで新選組と出会います。新選組もまた、自分の父親の行方を捜しているということで共に捜すことになります。共に生活している最中、父親の目的と自らの出自や、新選組の隠された秘密などを知っていきます。幕末の動乱の中、様々な出来事が起こりますが新選組と主人公は闘っていきます。

記事中の登場人物の紹介

【雪村 千鶴】
主人公です。素直で頑張り屋な性格ですが芯が通っており、時折周囲が驚くほど頑固な一面も見せます。
幼少の頃、人間に一族を滅ぼされた東国の雪村家純血の鬼でもあります。女鬼は数が少なく、尚且つ純血の鬼であるために、子孫繁栄のため風間たちに狙われるようになります。実の双子の兄である南雲薫が持つ大太刀(大通連)と対を成す家宝の小太刀(小通連)を、いつも肌身離さず持ち歩いていますが剣術は護身程度にしか使えません。

【土方 歳三】
新選組の副長です。自分にも他者にもとても厳しく「鬼の副長」と呼ばれています。ただ、風間のやり方に激怒するなど根は優しいようです。

【沖田 総司】
新選組の一番組組長で、新選組きっての天才的な剣士です。冗談か本気か分からない口調で普段は飄々としていて、千鶴に対してはやや意地悪な面も見せます。

【不知火 匡】
普段は銃を使っている鬼ですが、本来は蜘蛛糸という糸を扱います。長州藩に属しています。

【天霧 九寿】
風間や不知火と行動を共にする鬼で、風間と同じく薩摩藩に属しています。武器を持たずに素手で戦いますが、本人はあまり戦いを好まない性格です。

【南雲 薫】
主人公が町で出会う少女ですが、実際は男であり女装です。土佐藩に属しています。生き別れになった主人公の双子の兄であり、千鶴の小太刀「小通連」と対の太刀「大通連」を持っています。土佐の南雲家に養子として引き取られたため、名字が「雪村」ではありません。

【千姫】
主人公が町で助ける少女で、鈴鹿御前の直系にあたる血筋の鬼のお姫様です。なにかと千鶴を気にかけ、お姉さんのような存在でもあります。

【風間 千景】とはどんな人?

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担当声優は津田健次郎さん。製作スタッフからは「ちー様」と呼ばれています。 誕生日は発表がされていないので不明で、年齢も不詳です。
容姿は金髪赤目ですが、鬼としての本来の力を出すときは白髪金眼へと変わります。

薩摩藩に所属している剣士であり、なにかと新選組にちょっかいを出してきます。西の鬼の頭首でもあり、天霧や不知火と共に行動していることが多いです。
他のキャラクターと違い、刀は片手持ちです。その刀の腕前は天才的な剣士と言われる沖田総司を上回る程ですが、鬼としての能力が桁違いであることからと見られます。
ファンの間では主人公の千鶴を狙っていて、強引に嫁に迎えようとしていることから「婚活鬼」などと呼ばれることもあります。でも千鶴を攫おうとするのは新選組の目の前だけで、彼女が一人の時には特に何もしないのが彼のやり方です。あくまでも新選組の前から、堂々と攫っていくのが彼の目的のようです。

一見矛盾しているような性格?

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性格は気分屋で自信家ですが、とても義理堅いという一面があります。それは「鬼は一度交わした約束は守る」という鬼の掟を、忠実に守るという所からきています。
また、鬼や武士としての誇りを持っていて、それを持たないものや鬼の掟を破る者は躊躇わずに斬るなどとても冷酷な面も持っています。武士としての誇りを持たない新選組の若い武士、ルートによっては鬼の掟を犯した薫を容赦なく斬り捨てているところにそれは表れています。
土方に対して「薄桜鬼」と名前をつけるなど、誇りを持った人間に対してはきちんと認め敬意を表す潔さもあります。
スタッフは「彼は非常に誤解されやすい人ですが、それは素でもあり、彼自身がわざとやっていることでもある」と彼の性格についてフォローを入れています。

愛刀「童子切安綱」

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彼の使用している刀は「天下五剣」のひとつである童子切安綱(どうじぎりやすつな)です。作中では特に刀について掘り下げられていませんでしたが、紹介したいと思います。
この刀は実在する刀で、国宝に指定され東京国立博物館で見ることができます。
童子切安綱の名前の由来は、日本三大悪妖怪に数えられる酒呑童子の首を刎ねたことに由来しています。その威力は六つ積み上げた罪人の遺体を一刀で輪切りにし、さらにその台座に刃が食い込むという想像を絶するものです。そんな代物を彼が使っているので、その刀の威力は計り知れません。

この刀の伝承では鬼退治で有名な田村麻呂が初めに所有し、この太刀で妻である鈴鹿御前と剣合わせをしたのちに伊勢神宮に奉納されます。そして時が過ぎて伊勢神宮に参拝した源頼光が、夢想によって大神より賜ったと伝えられています。鈴鹿御前は千姫の先祖であり、千鶴と薫の所有する「大通連、小通連」を使っていました。どこまで作品と関わっているのかは不明ですが、薄桜鬼に登場する鬼同士でもなにか繋がりがありそうなのが想像できます。

【十鬼の絆】と風間千景

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まず、「十鬼の絆」について簡単に紹介します。
薄桜鬼と同じくアイディアファクトリー(オトメイト)より、2012年7月19日にPSPで発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。
主人公は鬼の一族の涼森家の頭領である涼森雪奈です。そして十家の鬼の頭領が属している十鬼衆の一員でもあり、その代表を務める八瀬姫の護衛をしています。
ある日、八瀬姫は十鬼衆を集めて「もし人間と関係を持っている者がいるなら、即刻、関わりを絶ちなさい」と告げます。
鬼と人とは相容れぬ関係であり、八瀬姫は未来を見ることが出来ます。そのため人と関わった末に起こる、良くない未来を見てしまったのではないかと雪奈は思います。その後、八瀬姫が何者かに襲われ、その犯人を捜すことになります。戦国時代をを舞台に、ストーリーが展開して行きます。

「薄桜鬼」に出てくる鬼の家系の苗字も、ほとんどここから引き継がれている様です。彼もまた例外ではなく、十鬼の絆に登場する「風間 千歳」という人物の血縁のようです。
この千歳の一族の里が、薩摩にあったことからも繋がりを感じられますね。千景の「薩摩に恩がある」という言葉は、この頃のことを考えると納得がいきます。
十鬼の絆のその後の話では、千歳の子どもの名前の候補に千景とあったようです。ただ鬼が長命であることは特に作中に出てきていないので、実際にはその子孫であると思われます。
十鬼の絆をまだやっていない方は、やってみるとたくさん繋がりを見つけることができて違った面白さがあるかも知れません。

作中では特殊な立ち位置である彼ですが、攻略対象のキャラクターなのでやはり設定がしっかりしています。
また、史実と絡めた作品なので掘り下げていくと新しい発見もあるかも知れません。
気になった方は彼に限らず、いろいろと調べてみてはいかがでしょうか?