目次

  1. 事の顛末は…

事の顛末は…

レズビアン専門デリヘルに申し込み、デリヘル嬢と対峙したものの、
性的経験がゼロの永田さんは易々とその気になることも出来ず、恐怖に慄いていました。

そもそも、永田さんがレズビアン専門風俗を利用することになったきっかけとは何だったのか…。
永田さんは抜毛症・自傷癖・うつ病・摂食障害を抱えたいわゆる『メンヘラ』であり、
そうなってしまった原因を自分なりに考えた所、母親の顔色を窺ってしまうあまりに本心をさらけ出すことができず、
恋人が居なくても寂しくない、性的なことに興味はないと思い込んでしまっていたのかもしれないと思いあたりました。
永田さんは母親の呪縛から逃れ、自分の欲望に正直に生きることを決意します。
そして、スマホサイトを閲覧しているとレズビアン風俗というものがあること、
お店の位置が近所にあることを知るのです。

レズビアン専用風俗のホームページを覗いてみる永田さん。若くて可愛い子たちのなかに、
年上に甘えたいと言う永田さんの好みに合致する年上のお姉様が!!
ラブホテルの凡その休憩代金、風俗の利用料を合わせても払える範囲内の金額であり、
今まで親からの抑圧で性的なことに興味をもってはいけない、
と自分を縛り付けていた永田さんは、風俗のホームページを検索することができたことにより、
まるで恋愛感情にも似たふわふわウキウキとした気持ちを味わい、
他人や親に伺いを立てるのではなく自分で考えて自分で行動できるということに、
喜びや充実感を感じることが出来たそうです。
今までずっと感じていた『苦しさ』から解放された永田さんは、
まだ見ぬ風俗嬢のために脱毛や除毛、エクササイズ等自分磨きを始めたのです。
大人になってやっと自分のために投資することの大切さに気付くことができた、
という永田さんに筆者はなんだか目頭が熱くなりました。

風俗に行こう!と決心し自分磨きを始めた永田さんは、
抜毛症のためにできてしまった禿げをどうにかなくしてから予約しようと思い、
有り余るエネルギーを仕事に昇華しようということになります。
若干前向きになった永田さんは仕事の連絡を積極的に行えるようになったり、
商業誌のネームが通ったりと幸運が次々に舞い込むようになり、
背中を押された永田さんは禿げがあっては相手をしてくれる人に申し訳ない、
という後ろめたい気持ちはありつつも意を決してレズビアン風俗への予約を入れたのです。

予約したお店からの確認メールを受け取った永田さんは、
楽しみだなぁと感じながらも他人に心を開くことなどできるのか、という不安に駆られます。
今までの人生では性的なものに興味を抱くという罪悪感を抱えていたため、
殺人や親に言い訳をするという夢まで見てしまったという永田さん。
やはり心のどこかで風俗を利用することに対する後ろめたさを感じていたようで…。
恋人や配偶者がいる場合には確かに罪悪感を憶えることはあるでしょうし、
大っぴらに「風俗行ってくるよ」なんて言えないですが成人していて独身であるのに後ろめたさを感じてしまう…
というのはやはり余程親や周りの大人からの抑圧や束縛が激しかったのでしょうか…。
甘えさせてもらい、承認されることできっと心が軽くなると思います。

そしていよいよ当日の朝。気が逸るあまりに早起きしてしまった永田さんですが、
今まで恋人がいたこともなかった為おしゃれに無頓着で、女受けするような可愛い洋服ではなく、
楽だからと着ているメンズライクな服と靴・ノーメイクで出かけます。
風俗嬢はその道のプロなので、美醜関係なくサービスしてくれるのではないかとも思いますが、
(注:経験がないので憶測です)いわば初デートのような状況でもっと可愛くすればよかったなー…
と後悔してしまう乙女のような心境であると想像すれば、とても微笑ましいですね。
早く家を出過ぎてしまったためにぶらぶらと時間をもてあまし、
待ち合わせ場所にてついに「永田さんですか?」と声を掛けられ…果たして、
今回永田さんを担当してくれる風俗嬢さんとは一体どのような人なのでしょう?

(ここからは実際のプレイ内容が入ってきますので、
18歳未満の方は上記の漫画の閲覧は控えるようお願いします。)

ボブヘアにパンツスタイルの可愛らしいお姉さんが待ち合わせ場所にやってきて、永田さんと共にラブホテルへ。
今時のブティックホテルではなく受付におばさんがいるような古めかしいラブホテルであることに、
永田さんはどこか申し訳なさを感じつつ部屋を決めます。

バスタブにお湯を溜める間性経験について聞かれますが、
何もかも初体験な永田さんは堂々と発言できずまだ何らかのハードルが越えられていないと感じます。
風俗嬢さんも緊張を解そうとしてくれているのでしょうからそこまで堅く考えることもないですし、
初体験ではぎこちないぐらいの方が初々しさがあってよいのでは、とも思います。
(筆者は風俗サービスを受けたことがないため詳しくは分かりませんが…。)

お風呂場に行くと身体を洗って貰ったり後ろから抱えられるようにしてお風呂に浸かったりして、
いよいよベッドイン。めくるめくプレイが始まるのですが、初っ端からどういう表情をしたらよいか、
目線をどうしていいかわからずぎこちなくなってしまう永田さんです。
なんだか読者側からすると微笑ましくもありますね。
実際に風俗のサービスを受けてみて初めは「自分の反応以外はエロ同人のようだ」という感想を持ったようです。

※引き続き、実際のサービスを受けた様子や感想について描かれています※
エロ同人のようなことをされながらもうまく反応が返せないこと、
性行為を楽しめないことに永田さんは申し訳なさを感じ始めてしまいました。
性的なモノに対して興味をもってはいけないとブレーキをかけていたうえ、
殆ど引きこもりのような状態で生活してきた人間が、
いきなりエロ同人のように嬌声をあげ、悶えるのはちょっとレベルが高すぎるのかもしれません。

永田さんは、すっかりされるがままに何も反応できない状況になってしまいました。
段々と風俗嬢のお姉さんが画面を隔てた向こうにいるような錯覚を起こすようになり、
ただただ早く終わらないか、と待っている状態に。
終了時間を告げるアラームが鳴り、再び入浴する永田さんと風俗嬢。
「幸せになって」と抱きしめてくれる彼女の腕に、
永田さんは何も返すことができないことに内心「ごめんね」と謝るばかりでした。

他人とのかかわりやふれあいをしてこなかった永田さんにとって、
風俗へ行ったことは自分のコミュ障ぶりを自覚することにつながったようです。
真に必要なのは他人とのコミュニケーションである、
と気づくことができたのは一歩前進したように思います。

コミュニケーション能力を高めるということは決して容易なこととは言えないですが、
少しずつ慣れて行き、他人とのふれあいの大切さを肌で感じることが出来たり、
恋愛を楽しむことができるようになればいいですね。

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pixiv掲載分に加筆を加えたコミックエッセイ本が出版されています。
WEBに載っている分はいつか消去されてしまうかもしれませんし、
似た境遇にある、という方は何か生き方のヒントが見つかるかもしれませんので是非お手に取ってみてください。