目次

  1. 1980/08号特集「ナルシシズム」
  2. 1987/04号特集「喫茶店」
  3. 2004/05号特集「鬱……」
  4. 2005/02号特集「ギャグまんが大行進」
  5. 2005/08号特集「オタクvsサブカル!」
  6. 2006/02号特集「ニート」
  7. 2008/12号特集「初音ミク」
  8. 2015/04号特集「2.5次元」

1980/08号特集「ナルシシズム」

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ユリイカのスタートなったのは1956年に伊達得夫さんが設立した「書肆ユリイカ」。
その後、1961年に伊達さんが亡くなると青土社の清水康雄さんによって1969年から改めて発刊され、現在まで長い歴史を刻んでいます。

かつては歴史的芸術家、文豪、思想などの色が強くこちらも表現における「自己愛」についてがテーマになっています。

大岡昇平さんから澁澤龍彦さんまで、ナルシシズムと親和性が高いという編集サイドの判断なのか否か、豪華なメンバーがナルシシズムを語ります。

1987/04号特集「喫茶店」

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思想家やアーティストと切っても切れない存在として、この号で特集されたのは「喫茶店」です。
ちなみに正式な特集タイトルは「喫茶店 滅びゆくメディア装置」。

ねじめ正一さんをはじめとした執筆陣が、「喫茶店今昔」など、思い思いの喫茶店文化へ思いを巡らせます。

2004/05号特集「鬱……」

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この頃になると、オルタナ編集者こと郡淳一郎さんに編集長がバトンタッチされ、路線が大きく変わり始めます。

「鬱…… 五月。何だ?この、ユーウツは!!」は、当然(?)発売も5月。
メランコリックは文学・芸術分野でもたびたび題材にされるテーマですが、カジュアルなタイトルは敷居を下げ読者層を広げる役割も果たしています。

2005/02号特集「ギャグまんが大行進」

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しりあがり寿さんによる「ギャグというエクスタシー」など、ギャグまんがを真面目に丁寧に読解していく特集号です。

ギャグはその性質上つい粗雑に扱われがちですが、ギャグ漫画だからこそ、丁寧に読み解いていかねば……と使命感に駆られてしまいます。

2005/08号特集「オタクvsサブカル!」

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「オタクvsサブカル! 1991→2005ポップカルチャー全史」……なかなか情報量の多いタイトルです。

オタクとサブカルをそう変わらない存在として認識している人もいるかもしれませんが、実際のところ別物である上、当事者同士は互いをむやみに意識し合うまさに「VS」な関係性。
10年以上に渡るポップカルチャーの歴史を追える、読み応えのある一冊です。

2006/02号特集「ニート」

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現代の若者のネガティブな問題に説教を垂れる現代的社会問題ドキュメントかと思うような特集ですが……「ニート 新しい文学はここから始まる」がテーマです。

絲山秋子さん・星野智幸さんによる「ニートが作家になるとき ただなるのではなく続けていくために必要なもの」、「ニートのための小説ガイド」「下流社会に立ち向かえ!ニートと読むニート本」など、思いのほかポジティブな内容に驚かされるかもしれません。

2008/12号特集「初音ミク」

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岡本靖幸さんや七尾旅人さんなどあらゆるアーティストが特集されているユリイカですが、2次元アーティスト初音ミクも、ひとりのアーティストとして特集されています。

「初音ミク ネットに舞い降りた天使」として、鈴木慶一さんや平沢進さんなども寄稿しています。
アーティストとして、アニメーションとして、キャラクター論として……特殊な立ち位置だからこそ、多角的な評論が展開されています。

2015/04号特集「2.5次元」

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アニメ・マンガなどいわゆる「2次元」に属するキャラクターたちを、3次元世界で生活する女優・俳優が演じる……こういうと仰々しく感じますが、アニメやマンガの人気作品が実写化され、テレビドラマ化したり映画化したりすることはめずらしいことではありません。

現在ではさらにミュージカル化・舞台化される作品も増え、実写化のハードルはさらに低くなり2次元と3次元のあいだ――「2.5次元」の世界が充実しはじめています。
新たな時代のカルチャーを考える上で「次元」にフォーカスした臨時増刊号です。