目次

  1. 宇多田ヒカルといえば
  2. 『traveling』
  3. きゃりーぱみゅぱみゅと比較してみる
  4. 違いその1・歌声と方向性
  5. 違いその2・映像
  6. 総括

宇多田ヒカルといえば

1998年『Automatic/time will tell』で衝撃のデビューを果たしました。弱冠15歳ながら作詞作曲も自身でこなしたまさに天才。その後もヒット曲を連発させましたが、PVは近未来的だったり、どこか大人の香りを漂わせつつも、「普通」といえば「普通」だったように思います。

サビ部分でのダンスが印象的なデビュー曲。作曲自体は10歳の頃からしていたそうな。

物語はあるものの、切なさを感じるPVです。

『traveling』

この曲のPVに度肝を抜かれた人もいたんじゃないでしょうか。急にカラフル!ポップ!アーティスティックな世界観のPVに変えてきました。衣装も歌詞もかわいいですが、それだけじゃないのがすごい所。

歌詞に「味」があるんですよね。

PVを見て、宇多田はこの曲が更に好きになったという。

出典: JA.WIKIPEDIA.ORG

宇多田さんは元々伸びやかで低めの声が特徴だと思うのですが、この曲のポップな雰囲気に全く違和感というものを与えてないんですね。むしろ編曲も相まってPVの幻想性が高まっている気がします。勿論PVありきの曲、というわけではないんですが、「PV込みで」聞きたい曲ではありますね。

『Traveling』の後にリリースされた一曲。ポップではありますが幻想的というほどでもない?

きゃりーぱみゅぱみゅと比較してみる

きゃりーぱみゅぱみゅさんのPVと何だか似ているところが無きにしも非ず?別に盗作だとかいうのではありませんし、どっちがいい、悪いと論じる気もありません。ただ、ある程度似た方向性のものは似た作風になるのかも、と思うのです。そこにはもちろん、それぞれの独自性、個性があります。

きゃりーさんの曲は歌詞がかわいい。そして気が付けば口ずさんでしまうという・・・。

違いその1・歌声と方向性

きゃりーさんの場合は歌声がまずかわいい。高音ボイス自体がトランスのような、エフェクトのような印象さえ与えます。共に耳に心地いいのは同じですが、声質の高低差が曲の方向性を決めている部分はあると思います。

違いその2・映像

きゃりーさんのPVはかわいさと狂気がうまく絡み合った独自の世界。宇多田さんの『Traveling』の時よりもCG技術は上がってますし、色調もより明るいもの。だからって『Traveling』が劣っているかと言えばさにあらず。極彩色にして遠慮なく派手なデザインの衣装を着けたエキストラ(バックダンサー?)の動きが、不気味なのにかわいい。どちらも非日常的なかわいさがあります。

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「客」のデザインが思い切ってます。

総括

このお二人、実は10歳差。デビューもほぼ10年差という点で、まず妙な興奮を覚えます。宇多田さんの場合、『Traveling』以後もポップで芸術性の高いPVは作られましたが、やはり第一弾は強く心に残るもの。きゃりーさんとの比較である程度分かったのは、一見似ていて、でもまるきり違う楽曲の世界。似ていたってちゃんと個性はあるということ。そんな楽曲の世界を増幅させ、戦略というものを改めて感じさせてくれるPVに感謝です。