目次

  1. あらすじ
  2. 地味過ぎるほどに地味な映画
  3. クライマックスの慟哭から衝撃のラストへ
  4. まとめ

あらすじ

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南イタリア、カリブリア州の田舎町で生まれ育った3兄弟。三男ルイジはドラッグのディーラーとして成功を収め、次男ロッコはその利益を元手に事業を展開していた。長男ルチャーノだけは争いを嫌い、ヤギを育てて平穏な生活を送っていたが、息子のレオが敵対するファミリーを軽い気持ちで威嚇してしまったことから、彼らは血を血で洗う抗争に巻き込まれていく。

出典: EIGA.COM

地味過ぎるほどに地味な映画

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かなり地味な映画。抗争を描いた作品ではありますが、中身はどちらかというとヒューマンドラマ寄り。派手な銃撃戦もあまりなく、終始静かな空気を漂わせたまま物語は進行していきます。ジャンルがドラマとなっていましたので、激しい展開にはならないだろうなと思っていましたが予想以上でした。何も起こらな過ぎて退屈を感じてしまいます。そして何より登場人物の関係性が分かり難い。あらすじは必読ですし、それぞれの立ち位置がきちんと把握できたのは始まってから30分ほど経ってのことでした。

ミステリー要素がなく、視聴者を惹きつけながら物語を引っ張るには物足りません。見所は当然クライマックスなのですがそこに至るまでが一苦労。欠伸を噛み殺しながら観るしかありません。シリアスな物語にしてももう少し視聴者を惹きつける魅せ方をしてほしいところ。退廃的な雰囲気や映像の古臭さは味がありましたので、あとはストーリーラインがなんとかなればと思いました。

クライマックスの慟哭から衝撃のラストへ

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息子が殺され、遺体を確認した後の慟哭は必見。間の取り方といい、床に頭を押し付ける様といい、悲哀が滲み出ていました。こういった1つ1つのシーンが良いのに、全体的に観ると微妙な感じになってしまうのはなんとも惜しいところ。しかし、息子とすれ違い続ける描写があったからこそ慟哭のシーンが活きるという側面もありますので一概にこれがダメこれが良いとは言えません。地味なシーンこそ、実は映画に必要なことだったりしますからね。

ラストはやっぱりこうなったか、と半ば予測はしていたもののやりきれなさに切なくなりました。息子を殺された父親が自暴自棄になって味方を銃で撃っていく。怒りの矛先が内側に向かったのは燻っていた火種があったからか。容赦なく味方を撃っていく様は冷酷かつ非情。中には自分の家族も含まれていることが内心を物語っています。鳴り響く銃声が彼の止まない慟哭に聞こえました。

まとめ

ひたすらに地味な作品で、しかしだからこそクライマックスが印象に残る映画でした。スリリングな映画を普段観ているので、こういった映画は単調でつまらないように感じてしまいますが、厳かに進む今作のような映画もまた魅力的です。普段ホラーやミステリー、アクション映画しか観ないという方、たまにはドラマ調の映画も観てみてはいかがでしょうか。