目次

  1. あらすじ
  2. 注目すべきは徐々に変化する親子の関係性
  3. どんでん返しの弱さと気持ちの悪い虫には要注意
  4. まとめ

あらすじ

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人里離れた田舎の一軒家で9歳の双子の兄弟(エリアス・シュヴァルツ、ルーカス・シュヴァルツ)が母親の帰りを待ちわびていたが、帰ってきた母親(ズザンネ・ヴースト)は整形手術を受けて頭部が包帯で覆われていた。明るく優しかった母は別人のように冷たくなっており、兄弟は本当に自分たちの母親なのかと疑念を募らせる。女の正体を確かめるべく、兄弟が包帯女を試そうとする行為は次第に過激になっていき……。

出典: MOVIES.YAHOO.CO.JP

注目すべきは徐々に変化する親子の関係性

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狂気に陥った母親が兄弟を恐怖のどん底に突き落とす。観賞前、おそらく大勢の方がこのようなストーリーを想像することでしょう。それは私も例外ではありませんでしたし、内容を見るにその認識は間違っていません。しかし合っているのは半分だけなのです。前半は母親が恐怖を演出する役柄となっていますが、物語が進みにつれてその役割は徐々に逆転し始め、中盤からは双子の兄弟が母親に恐怖を与え始めます。

伏線や母親の正体などに視線を向けがちですが最も注目すべきなのはその構造でしょう。不信感を爆発させた子供の狂気には思わずゾッとしてしまいます。物語の途中で立場が逆転するホラーというのもなかなかに新しい。ワンアイデアを最終盤まで引っ張らずにあえて中盤に種明かしし、そこからまた新たな展開を生み出すさまはミステリーのテンプレ構造を観ているようでした。

どんでん返しの弱さと気持ちの悪い虫には要注意

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この映画には虫が出てきます。大量に。おそらくゴキブリだと思うのですが、とにかく大きく、しかもそれが1つのビンの中で蠢いていたり、人の口の中に入ったりするシーンがあったりするので余計おぞましくなっています。ホラー云々というよりも虫が出てくるような演出が苦手な人は絶対に見ない方が良いでしょう。寝られなくなります。寝ている間にゴキブリが口に入ってくる様がそのままに描かれていますので。

作中には伏線が張られ、それが中盤と終盤、2箇所で回収されるのですが、正直その部分での驚きは小さい。普通に観ていれば序盤で気付くような設定が最後の最後で明かされますので肩透かし感は否めません。驚愕のラスト、というものを期待しているとかなりがっかりすると思います。しかしこの映画で着目すべきは先に示した通り特殊な構造。立場が逆転するその成り行きをこそぜひ観て欲しいと思います。

まとめ

良い意味で予想を裏切ってくれた、なかなか良い作品だったのですが虫の描写は生理的に受け付けませんでした。とにかく気持ちが悪く、もう1度観たいとは思いません。虫のせいで。虫が苦手だったり、あるいはテントウムシやダンゴムシが大量に重なっているような画が嫌いな人は避けた方が良いでしょう。何よりもそのシーンが一番怖かったですから。悪夢に見ます。それでも観たいという方はぜひに。