目次

  1. 『モンスターズ・ユニバーシティ』世界観
  2. 越えてはいけないライン・入ってはいけない場所
  3. 大人のライン
  4. 才能というラインを超えられなかったマイク
  5. 才能を咲かせるラインを越えようとしなかったサリー
  6. 大会でのライン・第一試合
  7. 大会でのライン・次第に・・・
  8. 越えてはいけないライン・越えたいライン
  9. 出入り口というライン
  10. ラインを越えるため

『モンスターズ・ユニバーシティ』世界観

もともとこの映画は『モンスターズ・インク』(以下『インク』)の続編で過去を描いたもの。『インク』でナイスコンビだったマイクとサリーがいかにして現在の形態になったを描いています。

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怖がらせ屋の仕事場、「絶叫フロア」です。

人間の世界と「ドア」で繋がるモンスターワールドが舞台。どういうわけか彼らが使う様々な「エネルギー」は人間の悲鳴が元になっており、エネルギー供給会社では眠っている子供を起こし、悲鳴を上げさせる行為が職業として成り立っています。この職業「怖がらせ屋」は劇中では花形、憧れの職業とされているようです。何せエネルギー確保という役に立っているし、「人間の子供や、彼らが触ったものは有毒」で、人間の世界は「危険」という認識。そんな中に、防護服もなしで臆せず入って行くんですから。物語は、幼いマイクが学校の遠足で「モンスターズ・インク」にやってくるところから始まります。

越えてはいけないライン・入ってはいけない場所

見学の際、マイクは案内係の職員から「ここから入ってはいけない」と注意されます。先の「子供は有毒」との認識により、遠足の子供が入っていいのは黄色と黒の「ライン」よりも手前側のみ。しかし、体が小さい上他の子の意地悪もあって、肝心の怖がらせ屋の仕事ぶりが見られないマイクは、運ばれてきたボンベと一緒に「ラインの内側」(入ってはいけない部分)へ。そのまま、怖がらせ屋フランク・マッケイ氏の後をついて、入ってはいけない「子供の部屋」へ足を踏み入れてしまいます。

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ドアの前にも「立ち入り禁止」のライン。その上に立ち、夢が目覚めた瞬間。

大人のライン

フランク氏は仕事に入る前遠足の子供たちに対し、「僕はここ(モンスターズ・ユニバーシティ)で勉強して怖がらせ屋になったんだ、いい学校だよ」なんて気さくに声をかけてくれました。マイクが無事帰還したからいいようなものの、彼の持つ怖がらせ屋への憧憬を煽ってしまったともいえます。もしもマイクに何かあったら、彼だけでなく気づかなかったスタッフ全員に類が及ぶため一応注意をしました。でもプロでも気づかないうちに侵入、仕事を終えるまで気づかれずにいた点は評価し、優しく帽子を授けるのでした・・・。更に煽っているようにも思えますが、叱るべき点と褒める(?)べき点、そして自分の責任等をちゃんとわきまえていて、後は先生に任せるという大人の対処にも思えます。

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やるじゃないか(さわやかボイス)

かくして少年マイクの夢が始まり、猛勉強の末フランク氏の母校、モンスターズ・ユニバーシティへ入学を果たすのでした。

才能というラインを超えられなかったマイク

この作品には多くの「サークル」が存在するが、それらすべて日本の大学における「サークル」とは次元を異にする。男子だけで構成された「フラタニティー」、女子だけで構成された「ソロリー」という呼称があり、マイクが属することとなる「ウーズマ・カッパ」(以下OK)及びエリート集団「ロアー・オメガ・ロアー」(以下ロアー)は「フラタニティー」にあたる。日本のサークルとの大きな違いは、アメリカのサークルにはカーストが存在し、メンバー同士を兄弟と呼んで家族同然に付き合う点が挙げられる。作中に存在する種々のサークルメンバーがユニフォームを着用しているのは、「そのサークルのメンバー」であることがステータスとなるため。劇中においてもクラブハウスなるものが登場し、成績優秀で力あるものだけが属することを許されたロアーは豪勢なクラブハウスを構えていた。一方のOKは「掃きだめ」といった連中をかき集めた印象で、住んでいる家も母親のものを間借りして住んでいるという体たらくだった。

出典: SIRABEE.COM

モンスターから見ても迫力のないマイクはロアーのメンバーどころか、他のサークルの目にも入っていませんでした。挙句学長からも「モンスターの価値は怖さ。あなたは怖くない」と、子どもに言い聞かせるように言われてしまい。「怖がらせ学部」を追放処分となったマイクは、怖がらせ学部の校舎とは目と鼻の先のボンベ学部に転部、魂の抜け殻状態に・・・。普通ならここであきらめるところですが、そこは主人公。更なる壁を越えようとします。

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「自分だって怖がらせ屋になれる!」と、学長に対し退学か転部の運命を託す「賭け」を申し出るのでした。大学の、そして大学の目玉でもある「怖がらせ大会」でも様々な「ライン」が示唆されていました。

才能を咲かせるラインを越えようとしなかったサリー

一方のサリーは。名門家計の出で、厳しい教授や、大学でもトップクラスのサークルであるロアーから期待をかけられるほどの才能を持った逸材。しかし才能は磨かないと意味がありません。彼はその気になれば自力で才能を開花させられたのにもかかわらず、それをしなかった。マイクがどんな時でも勉強を続ける描写の中、ラインを越えようとすらしない描写が多々描かれていました。結果、そりの合わないマイクとの小競り合いもあって転部です。

大会でのライン・第一試合

怖がらせ屋としての資質を競う一種の運動会的なこの行事ですが、人間の子供や、おもちゃと似た成分とされる猛毒ウニを使用したりとかなり実戦的。参加形態はサークルごと。マイクを小ばかにし、サリーを追放したロアーも当然参加していますし、退学もかかったこの大会。負けるわけにはいかないと気合が・・・入るのはいいんですが、第一回戦において、マイクもサリーもOKメンバーにはまったく見向きもせず、「俺が俺が」のスタンドプレー状態でした。

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このウニに触ると痛い上に腫れます。

スタートラインからゴールラインという、目に見えるラインの一直線しか見ていなかったわけです。お互いにいい印象を持っていなかったせいもあるんですが、「誰と戦ってるんだ」と言いたくなる醜態でした。

大会でのライン・次第に・・・

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OKのクラブハウスにて。「あいつらで大丈夫か?」「俺がいればね」的なやり取りが。ドアという壁というかラインを隔てての会話です。