サメ+脱獄=お色気? 映画「シャークプリズン」にサメがほとんど出てこない!?

サメ映画のニューフェイス。今度の標的は女囚で、無駄に色気のある女たちにサメが襲い掛かる……と思いきや、サメの姿がほとんど見えない。代わりにエロチックなサービスシーンが満載。サメの姿が見えないのは演出かそれとも予算不足か。映画「シャークプリズン」をご紹介致します。

あらすじ・ストーリー

サメパニックと女囚アクションを組み合わせた異色作。アーカンソー州女子刑務所を脱獄し、森の奥深くに逃げ込んだ女囚たち。ところが、そこで待ち受けていたのは地の底から現れた古代鮫の大群だった。女囚たちは次々と鮫の餌食になり…。

出典: www.amazon.co.jp

これはサメ映画じゃなくてお色気映画だったのか……?

白いタンクトップに短パンジーンズ。女囚のコスチュームってこんなんでしたっけ。登場人物はもれなく巨乳で、ペットボトルから滴る水を用いた謎のスローモーションお色気シーンがあります。完全にエロ映画です、サメ映画ではなく。B級映画にはこういったシーンがつきものではあるものの、それにしても露骨すぎます。焦点が明らかにサメではなく女体の方に向けられていますからね。

その証拠にサメの姿がほとんど見えません。存在は確認できますが、全体像が確認できるシーンはほぼ皆無。水か地中に潜りながら登場するシーンばかりで、もしかしたら予算が足りなかったのかもしれません。サメ映画と呼ぶにはおこがましく、84分の本編も30分くらいに縮小できるのではないかと思われるほど薄っぺらい。B級どころかC級の映画で、笑うに笑えないひどい出来でした。

無駄なシーンの数々と、続編作りたい欲丸出しのラス引き

無駄なシーンがとにかく多く、その点でもイライラしました。日常のシーンはキャラを立てる為に必要だとは思いますが、この映画は無駄なシーンばかりが延々と続き、それでいて全くキャラも立てられずになぜか登場人物が勝手に死んでいきます。誰かが死んでも「あれ、こいつどんなやつだっけ」と思うのが関の山。頑張って尺を伸ばそうという欲が丸見えで、そのせいでまた全体が薄っぺらくなってしまっています。

ラストの引きはとにかくひどかった。生き残った女とサメが「このままじゃ終わらせない」と言わんばかりにカメラに噛みつきます。余韻も何もあったものじゃありませんし、この出来で続編を誰が期待するのでしょうか。スローモーションやPOV方式を採用している部分もあるのですが、効果は皆無。この場面でその演出をする意味あるのかと考えてしまいました。どうせならとことんぶっ飛んでくれれば良かったのですが、どこまでも中途半端な作品でしたね。

まとめ

サメ映画の中でも随一のひどい作品。そもそもサメ映画自体にあまり期待はできず、観賞する時はB級映画だからという保険を心の中に用意しておくのですが、この映画はその保険でも賄えませんでした。サメ映画ってあまり失敗しない、というかしたくてもできないイメージがあったのですが、失敗する例もあるんですね。サメ映画を網羅することを信条に掲げている人以外には絶対にオススメしません。とりあえずアジア人が「しょうゆ」というあだ名という呼ばれていたことだけが記憶に残っている映画でした。

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