目次

  1. あらすじ
  2. きっと誰にでも起こり得る悲劇……ではありませんね
  3. まさに悲喜こもごもな結末たち
  4. まとめ

あらすじ

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飛行機の乗客たちは、不思議なことに全員に共通点があり……(『おかえし』)。
偶然にも自分が働く店を訪れた親の敵に遭遇した女性に、調理担当が料理に毒を入れることを提案する。さすがに毒はと戸惑うが……(『おもてなし』)。
ドライバーは走る車もほとんどない道路で、追い越しを邪魔するボロ車を抜き去るが……(『エンスト』)。

出典: MOVIES.YAHOO.CO.JP

きっと誰にでも起こり得る悲劇……ではありませんね

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まさかアルゼンチンの映画にこんなにも魅了されるとは。正直アルゼンチンのみならず、南米の映画は私自身ほとんど見たことがなく、見たことがあったとしても記憶には残らないほどの薄い印象でしかありませんでした。しかしこの作品は違います。アルゼンチンの歴代ナンバーワン映画というだけあって図抜けた面白さを誇っています。内容はとにかくブラックなコメディで、登場する人物たちは皆ひょんなきっかけから人生の横道に逸れていき、悲劇へとまっしぐらに落ちていきます。

日常に潜む恐怖を題材にしているかと思いきや、実はそうでもない。きっかけこそどこにでもあって、誰にでも降りかかりそうなものですが、その後の展開は悲劇を通り越してもはや悲劇にしか見えません。きっと偶然に偶然が重なって、さらに人の力ではどうしようもない奇跡のような力によって人々は結末へと運ばれていくのでしょう。予測できない結末の数々に、視聴者はほくそ笑むこと間違いなしです。人の不幸は蜜の味、ですからね。

まさに悲喜こもごもな結末たち

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この映画に結末には悲劇もあり、同様に喜劇もあります。しかし、後者に関して言えばそれはハッピーエンドではなく、むしろバッドエンドかもしれません。刑務所の中で盛大にバースデーパーティを行われるとして、あなたはそれを幸せと感じられますか。無理ですよね。でもそのような悲劇の中にある、ある意味ハッピーな側面を映し出す映画でもあるのですよ、この作品は。

個人的に好きなのは一番初めの作品。10分弱の物語ですが、坂道を石が転がっていくような展開はまさに短編小説を見ているよう。結末はここでは言えませんが、バッドエンドならぬデッドエンドでありながら爽快感はマックス。かつてこれほどまでにスタイリッシュな復讐劇は見たことがありません。一作品目で引き込まれたら、あとはもうこの映画の虜。気付けば最後の物語まで無我夢中になってしまいます。

まとめ

タイトルを見て思わず敬遠してしまっている方は損をしていますよ。この映画には物理的なスイッチは出てきません。ボタンを押したら誰かが死ぬ代わりにお金が手に入る、なんて設定でもありません。ここでいうスイッチは、知らぬ間に誰もが押してしまっているものなのです。きっかけ、とも言えるでしょう。人生はどこでどう繋がるか分からない。ああ、本当にそうだよなあと思える映画です。