2D格闘ゲームの胎動 スパルタンX

「スパルタンX」は、1984年にアイレムよりアーケードゲームとして稼動。1985年6月21日には任天堂がファミリーコンピュータ用ソフトとして移植、発売しました。

スパルタンXとは

「スパルタンX」(スパルタンエックス)は、1984年にアイレムよりアーケードゲームとして稼動。1985年6月21日には任天堂がファミリーコンピュータ用ソフトとして移植、発売しました。ディレクターは宮本茂で、アイレムは自社のファミコン参入第一弾として発売する予定でしたが、彼の意向で任天堂より発売することとなりました。

ゲームの元ネタである映画「スパルタンX」(原題:快餐車、英題:Wheels on Meals)は、1984年に公開された香港のアクション映画です。サモ・ハン・キンポー監督作品。ジャッキー・チェン主演。
スペイン・バルセロナを舞台に、謎の集団に誘拐されたヒロインを救い出すというストーリーですが、主人公の名前が「トーマス」、ヒロインが「シルヴィア」である以外は、共通点は全くありません。これは映画の内容を知らずに先行してゲームを作ったためともいわれています。

ディレクター 西山隆志

本作のゲームデザイナーである西山隆志は、後にストリートファイター(カプコン)のディレクターを務めており、本作は後に隆盛を極める2D格闘ゲームの元祖であるともいえます。

ファミコンロッキーの検証動画

「月刊コロコロコミック」(小学館)にて連載されていたマンガ「ファミコンロッキー」(あさいもとゆき著)に、タイトルの「X」はアルファベットの「24番目」という暗号で、ゲームを24周クリアすると、「真のミスターX」として囚われのヒロインであるシルビアがラスボスとして襲いかかってくるという話が描かれました。しかし実際に24周できる人は少なかったので、真偽のほどは定かではなかったのでしたが、以下に検証動画があります。

あまり知られていない続編 スパルタンX2

1991年9月27日に、アイレムよりファミリーコンピュータ用ソフトが発売されています。主人公の捜査官ジョニー・トーマスが、敵の麻薬シンジケートに立ち向かうストーリーですが、オリジナル作品に関する版権表記が一切なく、正統な続編かどうかについては判明していないのだとか。

その他プレイ動画

スタッフ

エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
プロデューサー:宮本茂
ディレクター:宮本茂
ゲーム・デザイナー:宮本茂
プログラマー:中郷俊彦
ミュージック・コンポーズ:近藤浩治
オリジナル・ゲーム・デザイン:西山隆志

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