東映・八手三郎ロボットアニメの9作品

今年、2016年は「超電磁ロボ コン・バトラーV」の放送開始40周年にあたる。コン・バトラーは、東映テレビ事業部が共同ペンネームの八手三郎の名義で企画し、日本サンライズが制作したアニメだ。コン・バトラーのヒットを受けて、ポピーの超合金の展開と同時に、放送局などを変えながら9本のアニメ作品が作られた。最近ではスパロボなどでもおなじみの、これらの作品を紹介したい。

超電磁ロボ コン・バトラーV

1976年4月12日より、テレビ朝日系列で放映されたアニメ。
監督は長浜忠夫。
同時代のロボットアニメとしては「UFOロボ グレンダイザー」「マグネロボ ガ・キーン」がある。
玩具で実際に変形できる合体ロボットというコンセプトでデザインされ、玩具も大ヒットした。

キャラクター原案は村野守美、成田マキホ、キャラクターデザインは安彦良和。
主人公「葵 豹馬」は、三ツ矢雄二が演じた。
ヒロインの南原ちずるは、人気の高いキャラクターだ。

超電磁マシーン ボルテスV

1977年6月4日より、テレビ朝日系列で放映されたアニメ。
監督は長浜忠夫。
同時代のロボットアニメとしては「無敵超人ザンボット3」「惑星ロボ ダンガードA」がある。
フィリピンでも放映され、爆発的な人気となった。

キャラクター原案は聖悠紀、キャラクターデザインは佐々門信芳、金山明博。
主人公「剛 健一」は、白石幸長が演じた。
聖悠紀は「超人ロック」で知られる漫画家。

闘将ダイモス

1978年4月1日より、テレビ朝日系列で放映されたアニメ。
監督は長浜忠夫。
同時代のロボットアニメとしては「無敵鋼人ダイターン3」「宇宙魔神ダイケンゴー」がある。
人気が芳しくなかったか打ち切りとなり、テレビ朝日での枠は終了となる。
後番組は、戦隊シリーズの原型となる特撮作品「バトルフィーバーJ」。
「コン・バトラー」「ボルテス」「ダイモス」は「長浜三部作」としばしば呼ばれる。

キャラクター原案は聖悠紀、キャラクターデザインは金山明博。
主人公「竜崎 一矢」は、神谷明が演じた。

未来ロボ ダルタニアス

1979年3月5日より、テレビ東京系列で放映されたアニメ。
監督は佐々木勝利。
同時代のロボットアニメとしては「機動戦士ガンダム」「闘士ゴーディアン」がある。
放送局をテレビ東京(当時は「東京12チャンネル」)に移して放映される。
日本サンライズの制作協力はこの作品まで。

キャラクター原案は聖悠紀、キャラクターデザインは金山明博。
主人公「楯 剣人」は、古川登志夫が演じた。

宇宙大帝ゴッドシグマ

1980年3月19日より、テレビ東京系列で放映されたアニメ。
監督は神田武幸、田口勝彦。
同時代のロボットアニメとしては「伝説巨神イデオン」「宇宙戦士バルディオス」がある。
ロボット三体の合体という、大胆なデザインだ。

キャラクター原案は新谷かおる、キャラクターデザインは宇田川一彦。
主人公「壇 闘志也」は、富山敬が演じた。
新谷かおるは「エリア88」などで知られる漫画家。

百獣王ゴライオン

1981年3月4日より、テレビ東京系列で放映されたアニメ。
監督は田口勝彦。
同時代のロボットアニメとしては「太陽の牙ダグラム」「六神合体ゴッドマーズ」がある。
日本ではさほど有名ではないが、アメリカでは「ボルトロン」というタイトルで放映され、根強い人気がある。

キャラクターデザインは中村一夫。
主人公「黄金 旭」は、井上和彦が演じた。
物語の初期に、主要メンバー殉職して入れ替わるという異色のストーリー。

機甲艦隊ダイラガーXV

1982年3月3日より、テレビ東京系列で放映されたアニメ。
監督は森下孝三。
同時代のロボットアニメとしては「戦闘メカ ザブングル」「超時空要塞マクロス」がある。
メカ15体の合体という、空前絶後の作品。

キャラクターデザインは清山滋崇。
主人公「安芸 マナブ」は、古川登志夫が演じた。
キャラクターも3チームに別れて15人という大所帯。

光速電神アルベガス

1983年3月30日より、テレビ東京系列で放映されたアニメ。
監督は森下孝三。
同時代のロボットアニメとしては「聖戦士ダンバイン」「装甲騎兵ボトムズ」がある。
ロボット3体が順列の組み合わせで、「三体合体六変化」する。

キャラクターデザインは、カナメプロダクションの影山楙倫。
主人公「円条寺 大作」は、古川登志夫が演じた。

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