galileo galilei(ガリレオ・ガリレイ)稚内の空気からでないと日本では生まれない音?

2016年を持って一旦「終了」してしまうというガリレオ・ガリレイ。2008年の10代限定のフェス「閃光ライオット」でグランプリ獲得から、2010年メジャーデビュー。そこから一気に自由に自分たちの好きな音楽をバンドで追求して最高の曲に辿り着いての休止宣言。非常に残念ですが、galileo galileiも復活を待ちながらおさらいしておきましょう!

メンバー

尾崎和樹/オザキカズキ(Drum, Percussion, Piano & Programming)
1993年5月11日生まれ 北海道 稚内市出身

尾崎雄貴/オザキユウキ(Song Writer, Vocal, Guitar, Bass, Keyboard & Programming)
1991年5月27日生まれ 北海道 稚内市出身

佐孝仁司/サコウヒトシ(Bass, Keyboard)
1991年6月19日生まれ 北海道 稚内市出身

出典: www.galileogalilei.jp

Voの尾崎雄貴とDrの尾崎和樹は実の兄弟です。
作詞はボーカルの尾崎雄貴が手がけ、作曲は同じく尾崎雄貴がつくるか、バンドメンバー全員でつくり上げるかのどちらかのようですね。

経歴

2008年8月の「閃光ライオット(第1回)」*でグランプリを獲得。
2010年、ミニアルバム「ハマナスの花」でメジャーデビュー。
デビュー曲でもある「ハマナスの花」が、au by KDDI「LISMO」のCMソングに起用されました。
2011年2月、1stアルバム「パレード」をリリース。
2012年1月、2ndアルバム「PORTAL」をリリース。
2012年10月、ミニアルバム「Baby, It's Cold Outside」をリリース。
2013年10月、3rdフルアルバム「ALARMS」をリリース。
2014年10月、ミニアルバム「See More Glass」リリース。
この2枚はプロデュースに、POP ETCのクリストファー・チューを迎えています。
2016年1月、「See and The Darkness」リリース。
同1月に4月までのライブツアーをもって、バンドを「終了」すると発表しました。

*「閃光ライオット」とは、au主催の10代のアーティストのみによる「ティーンネイジロックフェス」。(この同じ回でねごとが審査員特別賞を受賞しています。)

楽曲の空気感が完全に海外インディーを凌駕するレベル

一作目のパレードでは「ハマナスの花」がKDDIのCMソングに起用、「僕から君へ」が進研ゼミCMソングに起用と、メジャーデビュー直後のパワープッシュで、オリコン5位。と順調な滑り出しでした。その曲調はくるりやアジカンなどの00年代の日本のギターロックの印象で王道っぽさがありました。

しかし2ndの「PORTAL」以降、メンバーが吸収する邦楽含め洋楽も新しい音楽のフォーマット影響されながら、良曲を排出していきます。その直後にだした「Baby, It's Cold Outside」では、もろに海外インディーバンドのCDジャケットと見紛わんばかりのアートワーク。

音楽性が急激に進化していく中、迷いながらも好きな音楽を取り込みながら邁進する姿は非常に印象がよかったのですが、2016年のライブツアーをもって一旦活動を終了するとのことで、非常に残念です。

ナタリーで終了についての思いの丈を語ったインタビューは、音楽に向けた真摯な姿がみられこれまた相当に好印象です。

natalie.mu

シンラネットでのPOP ETCとの対談も二人の信頼関係が見えて良いですね。

www.cinra.net

「ハナマスの花」の入っている1枚めのアルバム「パレード」だけが曲調が全く違います。

インタビューで彼らは自分たちのパブリックイメージが「学校から飛び出したスクールボーイ」のままで有るとも述べていました。
デビュー直後はもちろんそのようなイメージと自分の違和感はなかったと思われますが、これだけの曲を作ってきて新しい音楽も追求してきているのに、ある意味「子供」を想起させるスクールボーイとのイメージのギャップに苦労していたことでしょう。

これだけ色々なジャンルの音が作れることは分かったのでコンセプチュアルな別名や変名プロジェクトを作る方向なども見えてきて期待できます。

galileo galilei(ガリレオ・ガリレイ)の楽曲リンク5選

これからの彼らの活躍を期待しつつ、最後に必聴の5曲をリストアップします。

『ウェンズデイ』(2016年1月27日リリース)

最新曲のウェンズディだけは、透明な世界観が素晴らしいので、まず是非聴いてみてください。

最新作の「Sea and The Darkness」収録曲「ウェンズデイ」のPVでは、ベル・アンド・セバスチャン真っ青の完成された鬱々しいポップを仕上げてきました。もうマジで最高ですね。

シリアルキラーの事を歌った歌。とのことで題材もこのアンニュイなPVにぴったり。

『ハマナスの花』(2010年2月24日リリース)

多分これは全く覚醒していない才能のほんの一部だけ使ったら出来上がった曲なのではないでしょうか…。

『さよならフロンティア』(2011年9月7日リリース)

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@nanajin4

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