目次

  1. シャーロック・ホームズの兄 マイクロフト・ホームズ(MYCROFT HOLMES)
  2. レストレード警部(INSPECTOR LESTRADE)
  3. 宿敵 ジェームス・モリアーティ(JAMES MORIARTY)
  4. シャーロック・ホームズの永遠の「あの女」アイリーン・アドラー(IRENE ADLER)
  5. 後にジョン・ワトソンの妻になる メアリー・モースタン(MARY MORSTAN)
  6. 221Bの大家さん ハドソン夫人(MRS.HUDSON)
  7. 221Bの室内

シャーロック・ホームズの兄 マイクロフト・ホームズ(MYCROFT HOLMES)

Mycroft holmes

シドニー・パジェットの挿絵によるマイクロフト。やせ形の弟とは対照的に、ややでっぷりとした体躯。しかし弟同様、物事の奥底まで見透かすような鋭い灰色の瞳の持ち主です。シャーロックからは「イギリス政府そのもの」と形容される程の頭脳の持ち主で、行動力は弟には及ばぬものの、知的レベル(推理力も含め)は弟以上とも言われています。

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グラナダ版のマイクロフト。堂々たる体格とイギリス紳士らしい佇まいは原作で描写されている通り。
演じているのはチャールズ・グレイ(CHARLES GRAY)。映画「007」シリーズにも出演していた、イギリスの実力派俳優です。

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BBC版のマイクロフト。
ご覧の通り、挿絵よりかなりスマートですが、制作陣は1970年代の映画「シャーロック・ホームズの冒険」でクリストファー・リーが演じた「やせ形の」マイクロフトをイメージの土台にしたということです。
演じているのはマーク・ゲイティス(MARK GATISS)。本作では製作総指揮と脚本も手がける切れ者です。
原作の「マイクロフト=政府そのもの」というニュアンスが現代風にうまく翻案され、スパイ組織のリーダー的な色合いが強くなっています。
作品内では、シャーロックと仲が悪そうに見えるシーンが多いのですが、実は彼なりに弟のことを気にかけていることが次第にわかってきます。

レストレード警部(INSPECTOR LESTRADE)

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スコットランドヤードの警部、レストレード(画像左側)。原作ではファーストネームは不明です。
ヴィクトリア時代はまだ科学捜査が始まったばかりで、事件捜査の方法も今から見ればお粗末さが目立っていました。
そんな中、ホームズが「優秀な警官」と一定の評価をしていたのがレストレードです。

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グラナダ版のレストレード警部。演じているのはコリン・ジェボンズ(COLLIN JEAVONS)です。
イギリスでは有名なバイプレイヤーで、いろいろなドラマや映画に出演しています。
ドラマ中では、時にホームズと対立しながらも、鮮やかに難事件を解決したホームズに心からの賛辞を贈ったこともあり、それを聞いたホームズがためらいながら「・・ありがとう」と言う素敵なシーンがありました。

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BBC版のレストレード警部。演じているのはルパート・グレイブス(RUPERT GRAVES)です。
こんなかっこいいレストレードは多分史上初でしょう。
「シャーロック」の中では、「変人」シャーロックに振り回されながらも、困った時には素直に助けを仰ぐ、グレッグ・レストレード警部をとてもチャーミングに演じています。

宿敵 ジェームス・モリアーティ(JAMES MORIARTY)

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ホームズの「宿敵」であるモリアーティ教授。原作ではこのようにかなり年配男性の姿で、まるでは虫類のように、顔がゆらゆらと左右に揺れる、という不気味な描写がされています。
ロンドン中の「悪事」の中心に、まるで蜘蛛のように居座り、自分自身は何一つ手を汚さず、悪事を働くという、「悪の化身」のような人物に原作者コナン・ドイルはモリアーティを位置付けました。

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グラナダ版のモリアーティ。原作通り、かなりの年配、そしてまるで挿絵から抜け出してきたような容姿です。演じているのはエリック・ポーター(ERIC PORTER)。イギリスの舞台俳優で、重厚な演技に定評がありました。
如何にも「悪の化身」らしいオーラがあって、適役です。

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BBC版のモリアーティ。こちらは教授という設定ではなく、年配でもありませんが、シャーロックと対峙した時には、原作にある通り「ゆらゆらと顔が左右に揺れる」場面もあって、そういう所でしっかりと原作のカラーを出しているのに感心させられました。
演じているのはアンドリュー・スコット(ANDREW SCOTT)。一見ベビーフェイスのとてもキュートな青年に見えますが、腹の中は真っ黒、というか全く見通せない底知れぬ謎を秘めたキャラクターのモリアーティになっています。

シャーロック・ホームズの永遠の「あの女」アイリーン・アドラー(IRENE ADLER)

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画像は、まんまとホームズを出し抜いたアイリーンが男装をしてわざわざホームズのそばまで行き「おやすみなさい、シャーロック・ホームズさん」と声をかける場面。
それまで女性を軽んじて見ていたホームズの考えを変えさせ、彼に終生「あの女(THE WOMAN)」と呼ばせた女性として、ホームズ譚では欠かす事のできない存在です。

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グラナダ版のアイリーンとホームズ。(※こういうシーンはドラマ内では出てきません)
アイリーンを演じたのはゲイル・ハニカット(GAYLE HUNNICUTT)。アメリカ出身の女優です。
ホームズの心を動かす程ですから、アイリーンはやはり相当の知力と美貌の持ち主であるはず。
そういう観点からすると、彼女の知的な美しさはアイリーン役としてふさわしかったと思います。
原作通り、オペラ歌手という役柄でした。

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BBC版のシャーロックとアイリーン。正に美男美女のカップルですね。
現代版ホームズストーリーの中でのアイリーンはなんと「SMの女王様」!男性の「夢や妄想」をそのまま形にしたような、美しい女性です。同時にシャーロックに匹敵するぐらいの切れる頭脳を持っているという設定で、初めてシャーロックを出迎えるシーンでの彼女の「戦闘服」が凄すぎる・・・!
演じるのはララ・パルバー(LALA PULVER)。イギリスの女優です。

※この後の記事については、パジェットの挿絵が見つからなかったので、画像はグラナダTV、BBCそれぞれのもの2点になります。

後にジョン・ワトソンの妻になる メアリー・モースタン(MARY MORSTAN)

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原作では「4つの署名(THE SIGN OF FOUR)」という事件で、捜査依頼のためホームズを訪れ、事件が終わる頃にワトソンと恋仲になり、その後結婚するメアリー・モースタン。
グラナダ版では二人が何となくお互いに淡い気持ちを寄せているのかな、とにおわせる程度で終わっていました。演じていたのはジェニー・シーグローブ(JENNY SEAGROVE)。

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BBC版のメアリー。演じているアマンダ・アビントン(AMANDA ABBINGTON )は実生活でもジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンのパートナーです。
聡明で心優しい女性、という立ち位置で登場してきますが、実は彼女にはとんでもない秘密が・・・。
原作のメアリーにはなかったキャラづけがされています。

221Bの大家さん ハドソン夫人(MRS.HUDSON)

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ホームズとワトソンが住むベーカー街221Bの前に二人と一緒に立つハドソン夫人。
いつも部屋を散らかしっぱなしにしているホームズに小言を言ったり、ベーカーストリート遊撃隊(浮浪児達による探偵団)が押し掛けた時にはヒステリーを起こして倒れかけたり、と何かと気苦労が絶えない様子だけれど、実は心からこの二人のことを愛しているんですね。
演じたのはイギリスの女優ロザリー・ウィリアムズ(ROSALIE WILLIAMS)。

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BBC版のハドソン夫人。やっぱりあれこれ口やかましいオバさんだけど、未だに現役で恋愛したりもするところは如何にも現代的。また、シャーロックとジョンを「恋人同士」だとずっと信じて疑わなかったところも21世紀ならでは、と思わせられます。演じているのはウーナ・スタッブス(UNA STUBBS)

221Bの室内