目次

  1. 『暴れん坊少納言』とは
  2. ライバル、紫式部
  3. 今作清少納言のモデル?『虫めづる姫君』(『堤中納言物語』)

『暴れん坊少納言』とは

『枕草子』の清少納言が主人公・・・なんですが、平安貴族らしくないんです、この人。正確には、「平安貴族女性ってこんな感じじゃないか」というイメージをいい意味で逸脱しており、感性が現代人に近い人物として描かれているようです。ちなみに名前は清原諾子(きよはらの・なぎこ)

Dsc03197

虫が大好きな「姫様」の話、別の作品にあったような。

子供のうちならいざ知らず、結婚するような年で虫を取ってみたり。

Dsc04660

「方角が悪いから何だってーのよ」「いつもと違うことしてりゃいいんでしょ」と占いも(大して)意に介しません。自分に忠実なんですね。タイムスリップしてもうまくやっていけそう、というか、むしろ現代の方が性に合ってたり?いや、ともすると現代の「悪い部分」をブログにするなりして、それが書籍化されて印税がっぽり大儲け?なんて考えが浮かんでしまいました。

20100926202017

清少納言は今で言うブロガー、とどこかで聞いたような気もします。「今のこの気持ちも書いとこう」なんてシーンもありました。良くも悪くも素直で、感受性が鋭い。そして、自由。

Dsc08657 20091223031407

かと思えば、化け物の絵に「怪異があった!」なんて怯えたり。ちょっとかわいいですね、そこの所。怖がりというか、やや興奮気味に話すところ、まさしくその豊かな感性をあらわしているかと。

Img 7806

ツンデレな一面も!作中では『枕草子』本編で語られる言葉も引用されており、国語の勉強にはよいかと。ただ紫式部と面識があったり、一部脚色もされていますが、十分楽しめる一冊ではないでしょうか。

ライバル、紫式部

Img 7808

こちらが紫式部。清少納言と違って優等生型と言った感じ。でも、『源氏物語』執筆のため、他者の「デート現場」を観察(ストーキング)したりもします。画像における「怪異」うんぬんですが、エッセイと捜索は違う、ということなんでしょうね。かのアシモフも言っていたそうです。「宇宙人なんかいないだろうけど、小説には書くよ」と。他の人物もいろいろと脚色されています。金髪縦ロールが似合いそうな風体だったり。

今作清少納言のモデル?『虫めづる姫君』(『堤中納言物語』)

K1535766698

先ほど述べた、「虫好きの姫さん」のお話です。平安貴族女性は家の中、それも御簾の中にいるのが普通で、外に出るなんてことはとんでもないことだったのです。理由は「男性に見られる」から。顔を見られるということは「はしたない」こととされていたようです。しかし、姫さんはそんなことは気にもせず、「何も恥ずかしくない」の一点張り。そして、「マロ眉毛」と称される形にせず、お歯黒もせず、現代人に近い感覚の主といった人物なのです。しかし、美人。ともすると、諾子は彼女をモデルにしたのかもしれませんね。