米ヒップホップシーンを沸かせている Kendrick Lamer とは

今、最もアメリカのヒップホップシーンを沸かせているのは、間違いなくこの男である。2015年にリリースした彼にとっては3枚目のアルバムとなる『To Pimp a Butterfly』は他方面から高い評価を受け、一躍、時代を象徴するラッパーとして名を馳せる事になりました。ウェストコースト(西海岸)の新王者とも称される彼の魅力をご紹介したいと思います。

Profile

ケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar) は、米国のラッパーである。ウェストコースト・西海岸のラッパーである。2015年にリリースした3rdアルバムが軒並み好評価を得ており、今最もシーンで勢いのあるラッパーの一人とも言える。何よりも楽曲のクオリティが高く、特筆すべきはサンプリングの妙といった所だろうか。様々な時代の楽曲をサンプリングしており、そのセンスの良さをとっても、ここ数年で久々にシーンに現れた大物ラッパーと言っても過言ではないであろう。尚、ソロ以外にヒップホップグループ"ブラック・ヒッピー"のメンバーとしても活動している。

代表曲

Kendrick Lamar「Wesley's Theory」
TV番組での映像でメドレーになるが、1曲目にパフォーマンスをしているのが「Wesley's Theory」である。3rdアルバム『To Pimp a Butterfly』のリードトラックである。この曲では、P-Funkの創始者である、George Clintonとの共演を果たしている。1曲目からこのチョイスのセンスの良さに度肝を抜かれたリスナーは数少ないであろう。かくいう私もそうである。

Kendrick Lamar「i 」
The Isley Brothersの代表曲「That Lady」(1964年)をサンプリングした一曲。
その為に、The Isley Brothersを訪ね、メンバーであるRonald Isleyに楽曲の使用許可を直訴したという逸話もあります。

Kendrick Lamar「King Kunta」
まさにトラックのクオリティの高さが非常にわかる一曲です。何と言っても、ネタ使いが素晴らしく、Mausbergが2000年にリリースした「Get Nekkid」、Michael Jacksonが1988年にリリースした「Smooth Criminal」、James Brownが1974年にリリースした「The Payback」、Ahmadが1994年にリリースした「We Want the Funk」の4曲をサンプリングしている。

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