「谷中レトロカメラ店の謎日和」作者・柊サナカ先生に突撃インタビュー!(後編)

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「谷中レトロカメラ店の謎日和」の作者・柊サナカ先生の事をもっと知りたい!そんな気持ちで敢行した突撃インタビュー!先生はご多忙中にも関わらず快くお答え下さいました。インタビューの最後には先生から読者の皆様へのメッセージも!「谷中レトロカメラ店の謎日和」を読んだ方も、これから読む方も、ぜひ先生のメッセージをご覧下さい☆

(4)写真やカメラには詳しいのですか?

もともとカメラは好きでフィルム、デジタルともによく撮っていましたが、趣味のお散歩写真、と言う感じで、専門的な知識もあまりなかったです。暗室にも入ったことがありますが、数回ですし、そこまで詳しいわけではありません。写真を見ることは好きだったので、恵比寿の写真美術館(現在休館中)の友の会に入って、新しい展示があるたびに見に行っていました。報道写真展と、写真新世紀は毎年の楽しみでした。

書く上で困ったのが、クラシックカメラについての知識です。クラシックカメラについては、正直に言ってほとんど知りませんでした。書き始める前に、カメラを題材とする小説や漫画を読んだり、レビューを見たりしたのですが、カメラファンのカメラに対する間違いの指摘のなんと辛辣なこと。これはめったなことは書けないなと震え上がりました。それだけみなさん、カメラに対しての愛があるんだなあと。

とりあえずやったことは、図書館に行って、「クラシックカメラ」とタグの付くものを検索し、とりあえず該当した本を片っ端から全部読むことから始めました。そこから参考文献をあたって、芋づる式に資料を探しました。興味のあった分野なので、資料を読むのは苦ではなかったです。

できた原稿を、専門家の方にも見ていただきたいな、とずっと思っていたのですが、まずは自分でできるところまで調べて、やりきってから見ていただかないと、半端な状態では専門家の方にも失礼にあたるだろうと思って、とことん調べました。

日本カメラ博物館の学芸員の方に見ていただけることになって、本当にありがたかったです。自分で調べたものでも、やはり専門家の方から見るとおかしいシーンというのがあって、今宮が「ああ、それはこのカメラですね」と何気なく棚から出したのが、日本でほとんど現存しない博物館級のカメラで、今宮写真機店って一体どんな店なんだ、となったり、暗室作業に関しても記憶があやふやで、専門家から見たらおかしい所があったりと、気になる部分はたくさん付箋を貼って教えてくださいました。

www.jcii-cameramuseum.jp

(5)来夏や今宮などの登場人物のモデルはありますか?

人物としてのモデルは特にいないです。今宮は、私の中のカメラ好きな男の人のイメージを膨らませてつくりました。

私はキャラクターを、過剰なほうへ過剰なほうへ転がすのは大好きで、わりにすらすら書けます。(デビュー作の主人公、勉強は大の苦手な地下格闘技場の覇者で、安全靴の似合う美女、とか、物理的にも心理的にも痛みを感じず、軟体を生かしてトリッキーな動きで襲ってくる美女、とかそういうのはいくらでも……)

でもレトロカメラは日常系、最初に書いたものは、やっぱり過剰すぎていろいろ引き算しました。今宮も、第一稿はもうちょっと、オタクというよりはもう奇人よりで、来夏もキャラが今から思えばてんこ盛りに濃かったです。担当編集にキャラの過剰さを指摘され、何度も改稿しました。あと、団子屋のおばあさんが下品すぎ、とあってマイルドに書き直したりしました。

(6)読者の方々にメッセージをお願いします。

ありがたいことに、「読みました」と、読者の方の愛機と拙著が並んだ写真を撮ってツイッターで感想をあげてくださったり、その他にも感想をいただいたり、「谷中レトロカメラ店の謎日和」は本当に読者の方に支えていただいた本だと思います。おかげさまではじめて重版することもできて嬉しい限りです。読んでくださったみなさまありがとうございます。

続編が出るかどうかは、売れ行きや、読者の方の反応次第ということもあり、まだはっきりとはわかりませんが、より面白いものを出せるように日々頑張っていきたいと思います。もしも無事出るなら、いろいろ出したいカメラもありますし、もう少し……二人に関してもいろいろ話を進めたいです。

まとめ

「谷中レトロカメラ店の謎日和」の巻末には参考文献として13冊の書籍が紹介されていましたが、もしかしたら柊サナカ先生はもっとたくさんの資料を読んでいたのかもしれませんね。
日本カメラ博物館の学芸員さんの協力も得るなど、先生の作品へのこだわりと熱意を感じます。もしかしたら、日本カメラ博物館に行ったら隣でカメラを眺めているのが続編の資料探しをしている柊サナカ先生だった!なんて事もあるかもしれません☆

カメラを題材に7つの謎解きの物語が展開する「谷中レトロカメラ店の謎日和」。1つ1つの章が40ページ前後で完結するので気軽に読めますし、7つの章を全て読み終わった時の満足感はとても優しくて気持ちが良いです。まだ読んでいないという方は、是非「谷中レトロカメラ店の謎日和」をどうぞ!

最後に、突然のインタビューの依頼に快くお答え下さった柊サナカ先生!本当にありがとうございました!これから益々のご活躍を心より応援しております!

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