年末は爆笑で締めくくろう! 「月刊少女野崎くん」第7巻が発売されましたよ!

武骨な男子高校生の野崎くん(少女漫画家)と、ごく普通の女子高生、佐倉千代(リボン)が織り成すラブコメディマンガ、それが「月刊少女野崎くん」です。予想の斜め上を行くギャグと、著者が少女漫画も描いているということで、随所に見られる甘酸っぱい描写が特徴。とはいえ少女漫画を苦手とする私でもサクサク読めちゃう野崎くん、どうぞご堪能ください。

登場人物・キャラクターをざっとご紹介

初見の人の為にメインキャラクターをざっとご紹介します。といっても画像を観て頂ければ一目瞭然なのですが。

野崎梅太郎:身長が高く、武骨な体格ながら雑誌に連載を持つ少女漫画家。
佐倉千代:ヒロイン。野崎が好き。とりあえずリボン。
御子柴実琴:イケメンオタク。極度の照れ屋で、野崎の書く漫画のヒロインモデルとなっている。
鹿島遊:演劇部所属の王子様(女)。
堀政行:演劇部部長。背が低い。脚フェチ。鹿島(の顔だけ)が大好き。
瀬尾結月:ガサツな性格だが、声楽部のローレライの異名を取るほど歌が上手い。
若松博隆:バスケ部所属。作中随一、あるいは唯一の常識人。

少女漫画のような設定、絵柄ながら、中身はかなり少年誌寄り。というか、著者の椿いずみが今現在も連載している少女漫画「俺様ティーチャー」もかなりギャグ成分が強いので、あるいは元々こういった路線を得意としているのかもしれません。ガンガンオンラインで定期的に掲載されているのですが、月刊誌でも全然いけると思うんですけどね。いつかやってくれることを願っています。

ヒロインの変態度がさらにアップ

ヒロインである佐倉千代が、片想い相手である野崎がかじったリンゴ飴をどうするかというシーン。当初から奇行に走る性質を持っていた佐倉ですが、また一皮剥けた感がありますね。もう一度言いますが、彼女はヒロインです。決してストーカーなんかではありません。恋は盲目を地で行く佐倉、行きつく先は地獄か変態道か。あれ、ろくな道がないな。まあそれも含めて魅力なんですけどね。

見て、この幸せな顔!

掛け声を言っている彼は、佐倉の想い人である野崎くんの弟である真由くんです。なぜこんな状況になっているかという、ダイエットを志す佐倉(と御子柴)は柔道部の真由くんに助言を仰ぐのですが、普通に走るだけの方法にギブアップ寸前。そんな中、真由くんが「やる気の出る言葉とか掛け声にしたら」という提案をして、このシーンに至るわけです。佐倉の野崎くんへの愛が伝わるシーンですね。全くキュンとしませんが。

しかし見てくださいこの幸せそうな顔を。まさにヒロイン。弟に愛の言葉をささやかせる、鬼畜ヒロインなのです。恋心が迷走して最近ではネジがぶっ飛んだ奇行を見せるヒロインに、御子柴も赤面。ちなみに御子柴は重度の恥ずかしがり屋だったりします。イケメンだからといって優遇はしない、さすがです。

傍若無人の瀬尾についに弱点が……っ!?

これまで暴虐の限りを尽くしてきた「声だけはキレイな」瀬尾ですが、今巻でついにその弱点が発見されます。画像を見ていただければわかるのですが、どうやら恋愛に関する言動が苦手な模様。ちなみに作中では、恋愛関係で友達にはやし立てられる男子小学生にたとえられていますが、まさにその通り。照れ隠しに遠ざかっているだけなのです。しかし、7巻にして新事実が発覚するとは、これで暴挙の被害者である若松も武器を手にしたことになります。

それにしても歩き方がザカザカザカって、女子の歩く音じゃねえ。でも瀬尾ならあり得る。雑だから。なぜなら、雑だから。現実にいたらこういう人嫌だなあと思うものの、マンガだから許せるそのキャラクター。いいですよね。

まとめ

4コママンガの常として、ネタのマンネリ化があると思うのですが、このマンガに関してはそれは一切心配無用ですね。むしろ巻を増すごとにギャグの切れ味が増していっている気がします。恋愛模様も、カメの歩みの如しではありますが、なんとなく進んでいるような進んでいないような、むしろ後退しているような気もしますが、それはそれで面白いのでありです。

少女漫画が苦手だという人も気軽に読むことが出来ます。現に私も読めてますからね。また、併せて同著者が描く「俺様ティーチャー」もご拝読ください。タイトルこそ少女漫画にありがちな感じですが、中身はほぼ少年漫画です。少女漫画の甘ったるい感じが苦手な私も普通に読めましたので、ぜひそちらもどうぞ。

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