目次

  1. 日常ミステリ×非日常設定
  2. 九月の恋と出会うまで
  3. ハートブレイク・レストラン
  4. モーリスのいた夏
  5. わたしのリミット
  6. いかがでしたか?

日常ミステリ×非日常設定

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ベースは日常ミステリであることが多い松尾由美作品。
トリックや謎自体は現実に即したものばかりで、そこにファンタジー要素やSF要素はありません。
ただ完全なる「日常もの」なのかと問われると、それはちょっと違います。
主人公と一緒に謎解きをするのは、可愛い幽霊のおばあさんだったり、どこから来たのかわからない少女だったり、椅子だったりするのです。

九月の恋と出会うまで

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『九月の恋と出会うまで』は、主人公が暮らすアパートの部屋の「ある部分」から、突然声が聞こえてくるようになります。
ただし幽霊やお化けの類ではありません。「ある部分」から聞こえてくる声は「とある時代」に実在する人間の声なのです。
突然におかしな通信システムのようなものを得てしまった主人公の、すこし不思議なミステリ的恋愛小説です。

ハートブレイク・レストラン

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『ハートブレイク・レストラン』の名探偵は、なんと幽霊のおばあさんです。
とあるファミリーレストランに住み着いている(?)このおばあさん幽霊が、とにかく可愛らしいです。
さりげなくファミリーレストランの椅子にちょこんと腰かけている様子は、普通の人から見えないということを除けば、可愛いおばあさんそのもの。
タイトルの通り「心を休める」ように読みたい作品です。

モーリスのいた夏

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『モーリスのいた夏』は、「モーリス」という名前の謎の生き物が登場するファンタジー風味のミステリ作品です。
ほかの松尾由美作品に見られる謎解きとは少し毛色が違うかもしれませんが、優雅な別荘地の描写や少女たちの成長物語など、楽しめる要素が非常にたくさんの作品に仕上がっているように思えます。もともとヤングアダルト向けに書かれた小説ですが、大人も楽しめます。

わたしのリミット

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主人公の父親が置手紙を残して突然いなくなり、その入れ違いに「どこか遠いところ」から主人公の元へやってきた少女。
『わたしのリミット』は、高校生の主人公と不思議な少女の一か月だけの交流を描いた日常ミステリ作品です。
少女の正体に関しては、比較的早い段階で気づく方も多いと思います。それでもラストには胸がぎゅっとしめつけられるような、切ない気持ちを味わうことができます。

いかがでしたか?

すこし切なくて、とても優しくあたたかい。
そんな松尾由美作品に、あなたも触れてみませんか?