目次

  1. あらすじ
  2. ちょっと異彩な屋敷もの
  3. スタンダードゆえに、小さくまとまってしまった印象
  4. まとめ

あらすじ

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一人息子を亡くしたアニーとポールは、新しい生活を始めるため田舎町の一軒家に移り住んだ。ある時、アニーが一人で家にいると、地下室から物音が聞こえ、人の気配が。亡くなった息子の霊だと信じたアニーは、友人の霊媒師メイと夫のジェイコブを自宅に招き、降霊を依頼。メイは危険だと判断して断るが、ジェイコブはメイがいない間に一人で降霊を始めてしまう。そして降霊はすぐに成功。しかし、ジェイコブに乗り移ったのはアニーの息子ではない邪悪な何かだった…。その時、なぜか大勢の町の住人も、アニーたちを殺そうと家に押しかけてくる。状況を理解できぬまま、豹変したジェイコブと町の人々から逃げ回るアニーとポール。すると突然、怯える2人の目の前で、男の一人が家の壁に吸い込まれてしまう!
「グゴッ! グゲゲゲェェ! ! 」
すると堰を切ったように、家中のいたるところから、次々と悲鳴と謎の轟音が鳴り響きはじめるのだった…。

出典: WWW.AMAZON.CO.JP

ちょっと異彩な屋敷もの

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私の屋敷ものホラーのイメージとしては、幽霊の類はあまり姿を見せず、ジワジワと外堀を埋められていくようなものです。しかし、この作品の印象はちょっと、というかかなりそのイメージとは離れていて、どちらかというとスプラッタな要素も含んでいます。そもそも私の認識違いなのかもしれませんが、良い意味でも悪い意味でも「分かりやすい」ホラーという感想を抱きましたね。徐々に恐怖を溶かすというよりも、インパクトを重視している作品です。

クライマックスに街の住人を大勢巻き込んだ大量虐殺が家の中で行われるのですが、そもそもなぜ人々はそこにきた、という感じです。その家が恐怖の対象となっていることは明示されていましたし、わざわざ近づきますかね。まあワラワラと現れた嫌味な人たちが、ジュワジュワと焼き殺されていく様を見るのはなかなかに壮観でしたが。不謹慎ではありますが、ホラー作品においてそれは切っても切り離せない要素です。ご容赦を。

スタンダードゆえに、小さくまとまってしまった印象

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ホラーとしてはスタンダードというか、家の中に悪霊がいて、そいつらが色々悪さをします、という筋書きで事足りてしまう内容です。ホラーはある意味その単純さを楽しむ作品でもあるのですが、単純さも表面をなぞったものと、ちょっとした工夫を施すだけで結構迫力が違ってくるんですよね。今作は「黒い人」の不気味さや、血飛沫の描写などはなかなかだったのではないでしょうか。まさかスプラッタ的な要素が出て来るとは思いませんでしたが。B級映画にはもはやお決まりなんでしょうか。

それでもってラストがいまいち謎。亡くなった息子の名を地下に呼び掛けると、返事がします。結局幽霊としてそこにいたよってことなんですかね。そのラストはいらなかったかな、という印象。変に「良かったね」感を煽っているようで、白けてしまいました。もしかしたら別の意図もあったのかもしれませんが、私にはそれは読み取れませんでした。分かりやすい構図が特徴だったので、無理やりハッピーエンドっぽくしなくても、と思ったりしました。

まとめ

屋敷ものにはやはり少なからずゴシックを求めてしまいますね。人里離れた洋館、そこで起こった富豪の悲劇、そして人形のように顔立ちの整った少女の霊が、的な。雰囲気というか、色調が全体的に明るすぎました。もっと全体にどんよりとした空気が漂っていれば、もっと見ごたえあったかな。それでもまあB級映画にしては、という感じなんですけどね。

ホラーが好きな方はおそらく、なんとなく観たことがあるようなという印象を持つと思います。ホラーは広がりの限界が来やすいジャンルですからね。それは仕方ありません。機械があれば、どうぞご観賞ください。