目次

  1. 『神のちから』
  2. 『のっとられた源さん』
  3. 『バカでも優しい』
  4. 『送られてきた人』
  5. 『永遠なる人生』
  6. 『西山がいる』
  7. 『コジコジ』

『神のちから』

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左側の版を持っていました。表紙カバーはリバーシブルです。

オムニバス作品です。登場人物は「一般的」な「ごく普通」の人々。しかし世界観が普通じゃありません。というか、どこかずれているのです。一部の作品は『世にも奇妙な物語』での映像化も行けるのではないかと思うほどに。

『のっとられた源さん』

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「ホラーまんが」と題されるだけあって怖いです。作中での今後が気になります。インコを見る目が変わります。

『バカでも優しい』

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頭は悪いけれど底抜けに「優しい」少年の物語。母親は「性格悪いが、頭はいい」兄の方が自慢だそうです。気になるのは「バカ」とされる少年。時々「白色レグホン」だのその場に関係ないようなことを呟いているのですが、何なんでしょうか。怒られている最中でも、何かに取りつかれたかのように、ボソッと。「バカでも優しい」・・・「深く考えるな」ということなんでしょうか。

『送られてきた人』

「ヤマモト」なる人物が香川家に送られてくるのですが、切手が貼ってあったり、床の間に飾ったりと完全に「もの」扱い。送り主の上司が言うには「一年中楽しめる」ものらしいのですが、しゃべらずにただ座っているだけの「ヤマモト」。鑑賞物なんでしょうか。誰も疑問に思わず、億単位の額を提示して「譲ってほしい」などというコレクターまで・・・初期の『世にも奇妙な物語』を彷彿とさせます。一見ほのぼのしているからいい、んでしょうか・・・?

『永遠なる人生』

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ある事情で画像のようなことになってしまった(いわゆる「無限ループ」)男性の話です。いろんな方法を試しても、駄目なんでしょう。最後のコマのセリフがせめてもの抵抗に思えますが、その程度しかできない人間の無力さ。

『西山がいる』

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「西山」という部下が増えている。そして、いなくなった人々がいる。そのことに気づいているのは主人公、「前野」だけ。しかし人間の適応力とは恐ろしいもので、「西山に頼むと仕事が早く片付く」なんて思ったりする前野さん。しかし、そうも言っていられない事態に・・・何者なんだ、西山さん・・・。

『コジコジ』

舞台は「メルヘンの国」。なんてかわいらしい・・・。

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彼らは「キャラクター」として人間界に打って出るため学校に通っています。シビア・・・。

甘かった!さくらももこ作品は、「ただかわいい」だけなんてことはないのです。深いというか、結構容赦のない言動、濃いキャラで満ち満ちた作品、それがコジコジ。

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何でしょう、軽く憐れまれているような・・・。

ハレハレ君など、一部のキャラクターは『神のちから』にも登場します。『ちびまる子ちゃん』と同時期にアニメ化されており、当時は「さくらももこってすごい」と感嘆していました。同時期に二つもアニメ化など、そうそうありませんからね。シビアな世界観をかわいい絵柄で和らげてもなお残る、奇妙なもの。中毒性すらあるシニカルさ。一時期の『さくらももこ』作品でした。