『アサシン クリード』の元ネタ、”暗殺教団”の伝説
『アサシン クリード』に登場するアサシン教団。 そのモデルであり、過去に実在したとされる”暗殺教団”の伝説を紹介します。
アサシン・クリードに登場する”アサシン教団”
(ASSASSIN'S CREED)は、「ユービーアイソフトモントリオール・スタジオ」が開発した「潜入アクションゲーム」
出典: ja.wikipedia.org
人混みに紛れて監視の目をくぐり抜けながら、アサシン教団(十字軍時代に活躍した暗殺者集団)の一員アルタイルとして任務を遂行する。
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アサシン教団は個人が自由に選択する権利を何よりも尊び、他人を支配しようとする暴政と常に戦ってきました。その戦いの手段として、彼らは人々の中に溶け込み、決して目立つことなく彼らの敵を倒す暗殺者=アサシンとなったのです。
暗殺をテーマにしたゲーム、『アサシン・クリード』。
アサシンを先祖に持つ主人公は、遺伝子を解析する機械を通し、『自分の先祖(歴史の裏で暗躍したアサシン)の生涯を追体験する』事になります。 そこで主人公の先祖が所属していた暗殺集団、それが”アサシン教団”です。
実在するとされていた”暗殺教団”
暗殺教団(あんさつきょうだん、英語:Assassin, Hashishi, Hashshash、アラビア語 :الحشاشون)は、イスラム教・シーア派の分派イスマーイール派(特にその一派ニザール派のシリアでの活動)に対する幻想的イメージに彩られた中世ヨーロッパ史料および東洋学、文学での呼称。
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中世から近世のヨーロッパでは「イスラム教には『暗殺教団』と呼ばれる狂信的一派があり、敵対勢力や十字軍の首脳を大量に暗殺した」という伝説が信じられていた。
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ゲーム内に出てくるアサシン教団は、実際に存在するとされていた集団です。
中世ヨーロッパに伝わる伝説で、暗殺を専門とする集団がイスラム教の一派に存在すると伝えられていました。 ゲーム内と同じように敵対勢力や十字軍の要人を暗殺しているという伝説が残っています。
”アサシン”という言葉の語源でもある
イスラム教において山の翁と呼ばれる暗殺集団は暗殺者に大麻(ハシシ)を服用させ、暗殺を実行させたといわれており、そのことからハシシを吸う者、アサシンという名前が出来上がったといわれている。
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正体はイスラム教一派に対する噂
さて、この暗殺教団の正体はイスラム教シーア派のイスマイル派系ニザール派とされている。
フィダーイ(自己犠牲を辞さない者、決死隊)は変装して公衆の場でターゲットに近づき、短剣(しばしば毒が塗られている)を用いて速やかに暗殺を実行した後は逃走を図るが、囲まれれば切り死にするまで戦い、生きて捕らえられることはなかった。
中世の都市伝説・噂
当時のイスマーイール派、特にニザール派はその急進性から厳格なスンナ派からは蛇蝎の如く嫌われており、イスラームの顔をした裏切り者、果てはユダヤ教徒の魔術師とまでいわれていたのである。
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史料の博捜によって、「Ḥashīshī」が「下等な麻薬中毒野郎・暴徒」というような罵倒語であったであろうことが明らかになった。
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この暗殺教団の真偽について、現在では単なる都市伝説だと判明しています。
イスラム教にはいくつかの派閥がありますが、その中のニザール派という一派はスンナ派から敵対視されており、相当な罵られ方をしていたとされます。 当然「裏では殺人行為に手を染めている」という噂が立てられてもおかしくありません。
そもそも暗殺教団の名前とされる”ハシーシ”も、当時は罵倒語として使われていた単語です。 仮にも教団の一派なのに罵倒語を名前に使うとは思えません。
現在ではイスラム教・ニザール派とは別物と判明している
暗殺教団の実態は近代になるまで明らかではなく、様々な伝説が伝えられ、フィクションの世界でも多く言及され、十字軍的正義の騎士に対する悪の狂信的暗殺者のイメージが根強く残ったようである。
一方で暗殺教団伝説と混淆しがちであったイスマーイール派研究、なかでもニザール派研究は1955年、ホジソンのアラムート期ニザール派通史が出版されるにいたって、伝説からは離れ学術的研究が行われることになった。
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