心地良い轟音と変拍子の世界へ People In The Box入門曲4選

2003年に結成された日本のロックバンド『People In The Box』。幻想的な詞世界や独特の曲の数々で確固たる個性を確立し、多くの人を魅了し続けています。キャッチーさとクセの強さが同居する彼らの音楽、聴き始めるときのおすすめ曲を紹介していきます。

People In The Box

People In The Box(ピープルインザボックス)は、日本の男性3人組ポスト・ロックバンド。2003年に福岡県北九州市にて結成。日本クラウン所属。

2003年、福岡で結成。
インディーズ時代は、残響レコードよりミニアルバム2枚、フルアルバム1枚をリリース。
2009年にクラウンレコードよりミニアルバム「Ghost Apple」をリリースし、メジャーデビュー。
クラウンレコードとの契約以降も、一部のCDやライブDVDを残響レコードからリリースしている。
現在のメンバーは波多野裕文、福井健太、山口大吾の3人。

出典: ja.wikipedia.org

3人編成の3ピースロックバンドです。ジャンルとしてはポストロックに分類されることが多いでしょう。作詞・作曲はギターボーカルの波多野裕文さん(写真中央)が務め、その世界観をベース・ドラムのリズム隊2人が支え、作り上げています。歌のメロディはキャッチーながら変拍子を多用したり予想外の展開を見せる曲は、ひねくれた個性を発揮しながらも多くの人に親しまれています。

ちなみに波多野さんは、シンガーソングライターのYUIとして活動していた現『FLOWER FLOWER』のボーカリスト・yuiさんと一時期交際していたことで話題になりました。

ストックホルム(2010年発売『Family Record』収録)

前述したようにクセが強い曲が多いのがこのバンドの特徴ですが、この『ストックホルム』はその中ではキャッチーで分かりやすい曲に分類されると思われます。

明るい曲調ですが、不思議な世界観を構成する歌詞はよく読むとなんだか不気味ささえ感じられます。

She Hates December(2007年発売『Rabbit Hole』収録)

People In The Boxの初期の代表曲として知られています。この曲も彼らの作品の中では分かりやすい曲でしょう。静かに始まるイントロからサビで一気に盛り上げる構成は様々な曲でよく見られる王道の展開です。

しかし楽器隊の複雑な絡みや変拍子など、彼ららしい個性も十分に見られる曲でもあります。

聖者たち(2014年発売『聖者たち』収録)

昨年発売されたシングル『聖者たち』は、アニメ『東京喰種 トーキョーグール』のエンディングテーマとして有名になりました。攻撃的なイントロ、地を這うようにうねるベース、終始淡々と静かに歌われるメロディなど印象に残る要素の多い、彼ららしいキラーチューンです。

PVは同時に発売されたアルバム『Wall,Window』のリード曲『翻訳機』と連作になっています。

旧市街(2010年発売『Family Record』収録)

最後に、彼らの個性が強く出たクセのある曲も紹介します。

先ほどの『ストックホルム』と同じアルバムに収録された『旧市街』です。語りで始まるメロディ性の薄いボーカルメロディや無機質さを感じさせるギターやベースの音、フレーズ。まるで錆びれたコンクリート造りの廃墟のような景色が頭に浮かびます。

キャッチーさを見せる一方で、このような独特な曲をもリード曲として据えることもあるのがPeople In The Boxです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

受け入れやすいキャッチーな曲。クセが強く人を選ぶ曲。彼らの音楽の両方の側面を垣間見ることができたのではないかと思います。気に入った方は、是非彼らの作品を手に取ってみてください。これらの複雑な曲を再現してみせるライブに足を運んでみるのも面白いのではないかと思います。

keeper
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@keeper

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