機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズとは、2015年10月から2016年3月に第1期(第1話~第25話)、2016年10月から2017年4月に第2期(第26話~第50話)が放送されたアニメ作品。生き抜くために、戦いを繰り広げる少年たちの姿を描いている。

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『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』とは、1年戦争当時、東南アジアのジャングル地帯でジオン軍の開発する新兵器を巡る攻防と、それに関わる若き連邦士官とジオン軍女兵士との関係を描いた外伝作品。 ビデオ11作と完結編で構成されており、1996年から1999年にかけて発売された。陸戦が主体で、リアルな戦場を描いた作品であるとともに、戦時下の兵士の苦悩を描いている。ガンダムシリーズには珍しく、特別なガンダムが活躍する話ではない。

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『ガンダム Gのレコンギスタ』とは富野由悠季氏による日本のアニメーション作品。 技術の頂点を極めた人々が戦争の末に人類を滅亡しかけた宇宙世紀の1000年以上後を舞台にしている。命からがら生き延びた人々は新しい時代を「リギルド・センチュリー(R・C)」と名付け、さらには同じ轍を踏まぬよう技術に制限をかけ再び繁栄を初めていた。 明るく純粋無垢な主人公ベルリ・ゼナム、少し世話の焼けるお嬢様アイーダ・スルガンの二人の成り行きで始まった世界の仕組みを知る旅の物語である。

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機動戦士ガンダムは日本サンライズによって制作された矢立肇・富野喜幸(現:富野由悠季)原作のロボットアニメである。ガンダム以前のロボットアニメとは違い、重厚な人間関係や緻密なロボット設計で新たなロボットアニメとしてジャンルを築いた。ロボットアニメでありながら、戦争という環境に置かれた主人公アムロ・レイの成長を主軸に描かれているこの作品には数多くの名言が残されている。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphansのレビュー・評価・感想

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
6

ファンの間でも評価の分かれる作品

鉄血のオルフェンズは、アナザーガンダムヒストリーという枠組みに入る、機動戦士ガンダムの派生作品です。
大筋としては、火星移民の孤児である主人公たちが、地球生まれが特権階級として君臨する世界で自分たちの居場所を求めて戦うというストーリーです。この話の中では、物語の300年前に厄災戦という人間対機械の戦いがあり、その戦いを勝利に導いたのがガンダムと呼ばれるモビルスーツだという設定になっています。
人間模様なども大変に作り込まれた作品であったのですが、何故評価が定まらないかというと、結末の救われなさに尽きると思います。製作陣によると日本のとある抗争をストーリーの参考にしたとのことで、凄惨な描写は決して少なくありません。それはまだしも、終わり方とそこに至る過程であまりにも主人公サイドのキャラクターが悲惨な形で途中退場させられたので、ファンですらその扱いに怒る、失望するという始末でした。
最終回付近で描かれたシーンはネットミームになっているものもあり、私は好きな作品であるため、大変複雑な気分です。ただ、骨太のストーリーや細部まで作り込まれた設定、シナリオは間違いなく一見の価値あり。ぜひ、多くの人に観てほしい作品です。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
8

一期は最高。二期は最悪。総合すると、他の作品では味わえない「痛み」の作品。

平成ガンダムシリーズのひとつです。ハッキリ言って、全体の完成度では「ダブルオー」に大きく劣ると思います。でも、感情を強く揺さぶられたのは本作です。時代を反映しつつ、新しい切り口でガンダムを描いた秀作だと思います。
■一期
一期はとにかく最高でした。底辺から成り上がっていく、少年兵たちの戦いが描かれるのですが、彼らのおかれた状況の絶望さがひしひしと伝わってきて、見ている側も毎週ハラハラしました。主人公の三日月とオルガのふたりが、最初から強固な絆で結ばれているのも面白いポイントでした。MSの操縦では大人顔負けだが文字が読めない、統率力と地頭は凄いが大人の常識を知らないなど、彼らの持っている能力と、欠けているものとの対比があまりに鮮やかで、いい意味で歯がゆい気持ちになりながらも、全力で応援しました。
■二期
二期は一転、なにもかも上手くいかなくなります。敵方はなぜか、ラッキーが続き、此方側は一世一代の賭けにことごとく失敗する……。こんな描写が続くのに、どうやって楽しめばいいのか分かりません。最初私は、三日月たちの境遇はあまりに過酷だったので「楽しむ」余地がなくなるのもまた一つのリアリティかと思いながら観ていました。けれど、制作陣の言葉によると、鉄華団の彼らに感情移入して観るのは彼らの想定外だったようにも思います。本当だとしたら残念です。三日月や、特にオルガは性格的にも好きになれるキャラクターだったのに、こんな形で酷く追い詰められ、虚しく散っていく。それでも私は、彼らの人生は無駄ではなかったと思い、最後まで見届けました。

一期で主人公側に感情移入しすぎると、二期では猛烈な痛みを味わうことになる、かなり異色なアニメです。けれど、観て損をしたとは決して思いません。孤児たちの生きざまをその目に焼き付け、これからも生きていこうと思います。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
7

賛否が大きく分かれる作品

大人達に虐げられてきた少年少女達が戦いに身を投じて成り上がっていく物語です。
逆境の中で戦う少年少女達と世間知らずのお嬢様の成長、巨大な組織との戦いが、任侠もののテイストで描かれています。
仲間の為ならどんな犠牲も厭わないガンダムパイロット「三日月・オーガス」を始め、三日月が圧倒的な信頼を寄せる少年達のリーダー「オルガ・イツカ」他、キャラクターも魅力的です。
シーズン2まであり、シーズン1は「少年少女達が成り上がっていく物語」として評価の高い作品という事でいいと思いますが、賛否が大きく分かれるのはシーズン2だと思います。
シーズン2で描かれるのは、逆境の中で育ち、戦い続けて成り上がった少年少女達の崩壊に向かう様子です。
やる事なすこと裏目に出る、あっさり命を落とす主人公側に対し、ご都合主義的な幸運に守られている敵側。
大人達の策略、圧倒的な数の暴力に為す術なく命を落としていくという、ほぼ救いのない物語になっています。
「酷い物語」という声も多い作品ですが、決して「つまらない作品」ではないと思います。
救いのない戦いの果てに、未来に微かな希望を残して終わる結末、と言えなくもないです。
評価を目にして視聴を躊躇っている方にも是非視聴していただき、少年少女達の戦いの結末をその目で見ていただきたいです。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
7

質が良い作品

世界観、物語、デザインも含めたキャラクター、音楽など全体的に方向性が明確で質も高いです。逆境の中であがく子どもと若者のひたむきさ、がむしゃらさをひたすら前向きに描き、見ていてとても気持ちがいいです。
良くも悪くも王道のストーリーで予想できる展開もあるのですが、盛り上げ方が上手で最後まで飽きずに見られました。
いくつかガンダム作品は見ていますが、その中でも万人向けになっている印象。主人公側が軍人ではなく傭兵団であるため、ストーリー展開もキャラ描写も軍人主人公のガンダム作品に比べ自由度が高いのではないかと思います。
伊藤悠さんのキャラクター原案が凄く良いですね。(伊藤悠さんの漫画「シュトヘル」が非常に良い作品なのでオススメw)
キャラデザのブラッシュアップも上手で、線が少なめで動きが映えて素晴らしいです。顔まわりも体格も特徴がはっきりしていてアニメーターさんも描き分けやすく、視聴者も見分けがつきやすかったのではないでしょうか。
アクションもとても魅力的でしたし、表情の豊かさと仕草の大きさでキャラクターの感情や熱量を存分に表現していたと思います。音楽も良かったですね。ラテン系フラメンコ系の情熱的なBGMが作品の方向性と雰囲気に良く合っていて、良い意味で耳に残りました。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
8

異彩を放つガンダム。

無人機動兵器モビルアーマーの暴走によって引き起こされた『厄祭戦』が終結して約300年後の物語。大戦を終結へ導いた英雄アグニカ・カイエルと、彼の下に集った7つの名家セブンスターズが設立した治安維持組織ギャラルホルンの監視によって、地球圏は4つの経済圏へ分割され統治されていた。しかし長い平和はギャラルホルンの堕落・腐敗を招き、民衆間で貧困や差別が蔓延してゆく。それは生活難から過酷な労働に就く孤児たちや、人身売買される『ヒューマンデブリ』を生み出す事になってしまう...。

上記のような背景もあって、本作は多くのガンダムシリーズの中でも異彩を放つ作品となっている。
主人公の三日月・オーガスは民間警備会社CGSに所属していたが、ある出来事をきっかけに厄祭戦時代のモビルスーツ『ガンダム・バルバトス』に乗り、大きな戦いの渦へと身を投じていく。
目的の為に躊躇無く人を殺す主人公、ビーム兵器を使わないモビルスーツ戦などこれまでのガンダムとは一線を引く。
本作はこれまでのガンダムシリーズとは独立したものなので、「興味はあるけど、他のガンダムを見た事が無い。」という人も安心して見る事が出来る。
社会に虐げられた少年達の目指す”目的地”を、彼らと共に目指してほしい。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
10

止まるんじゃねぇぞ

最終章では、指名手配までされて、見つかったら即射殺状態のオルガイツカ。
しかし、それでも防弾などの対策もせず、組織の服を着て町を歩くオルガの勇敢さを思い知りました。
しかし、不幸にも黒い塗りの高級車が止まってしまう。
団員をかばい、すべての銃弾を負ったオルガに対し、
組織の一員、三日月から言い渡されたこととは...「謝ったら許さない」
死亡シーン
Ride on:「なんか静かですね。街の中にはギャラルホルンもいないし本部とはえらい違いだ。」
オルガ:「ああ。火星の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな。」
Ride on:「まっそんなのもう関係ないですけどね!」
オルガ:「上機嫌だな。」
Ride on:「そりゃそうですよ!みんな助かるし、タカキも頑張ってたし、俺も頑張らないと!」
オルガ:「ああ。(そうだ。俺たちが今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった。これからも俺たちが立ち止まらないかぎり道は続く)」
チャド:「ぐわっ!」
Ride on:「団長?何やってんだよ?団長!」
オルガ:「ぐっ!うおぉ~~!」
暗殺者:「うおっ!あっ!」
オルガ:「はぁはぁはぁ…。なんだよ、結構当たんじゃねぇか。ふっ…。」
Ride on:「だ…団長…。あっ…あぁ…。」
オルガ:「なんて声出してやがる…Ride on!!。」
Ride on:「だって…だって…。」
オルガ:「俺は鉄華団団長オルガ・イツカだぞ。こんくれぇなんてこたぁねぇ。」
Ride on:「そんな…俺なんかのために…。」
オルガ:「団員を守んのは俺の仕事だ。」
Ride on:「でも!」
オルガ:「いいから行くぞ。皆が待ってんだ。それに…。(ミカ、やっと分かったんだ。俺たちにはたどりつく場所なんていらねぇ。ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇかぎり、道は続く)」
~回想~
三日月:「謝ったら許さない。」
オルガ:「ああ分かってる。」

オルガ:「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。」
三日月:「オルガ?」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
4

やっぱりロボット関係のアニメをやっちゃダメだよ...

従来のガンダムとは違い、ビームによる攻撃なし、すべて実弾と肉弾戦での戦闘ということで、とても楽しみに見ていました。物語初期には数々の鬼畜名言が出る等、個人的にかなり期待に満ちた出だしでしたが、終わってみればガンダムの広大な世界の中で、ひたすら狭い世界での内輪揉めに終始した内容でした。
敵の黒幕も途中まで有能でミステリアス感をかもし出していたのに、最終的には別キャラクターのような無能になって...非常に残念な思いをしました。
これは脚本家の影響によるものが大きいように思います。過去に『トラどら!』、『あの花』や『ここさけ』など、青春ストーリー物のアニメではかなりの実力を有した方ですが、ロボットが出てくるアニメのストーリーとなると、アクエリオンEVOLのように駄作メーカーとなります。さすがにアクエリオンの時よりは少し工夫したのか、オルフェンズの方がまだましでしたが...。
一般的に適正がピーキーな人はその専門分野では著しい成果を出せますが、その他の分野ではかなり劣る傾向かと思います。脚本家だけに言えたことではないですが、今後も楽しくアニメを見るためにも、ご自身の適正を踏まえて発注側も受注側も仕事を進めて欲しいものだと深く感じた作品でした。

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