目次

  1. あらすじ
  2. SFホラーというよりも、ホラーにSF要素混ぜてみましたって感じの作品
  3. 物理的にベタベタ、物語的にもベタベタ
  4. まとめ

あらすじ

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休暇を過ごすため郊外の別荘へやって来た大学生ら5人組は、途中出会った警官から付近で不審な出来事が何度も起こっていることを聞く。その夜、炎に包まれた物体が上空から落下してくるのを目撃した彼らが現場を訪ねてみると、謎の飛行物体が墜落した近くには人間ではない足跡が残されていた。恐怖のあまり別荘に引き返した彼らは、異様な気配を感じ……。

出典: MOVIES.YAHOO.CO.JP

SFホラーというよりも、ホラーにSF要素混ぜてみましたって感じの作品

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ホラー作品として見れば雰囲気はかなり出ていますね。元々ホラー映画を撮っていたコンビですのでこの辺りはさすがです。見せ方を心得ていますね。しかしSFが混じっているかといえば、微妙。宇宙人とUFOは出てきますが、それが出てきさえすればSFと名乗っていいのか、と思ってしまいます。宇宙人が出てくる必然性がないというか、仮に宇宙人が幽霊の類になったとしてもストーリー的には何の問題もありません。

ホラーが物語の4分の3を占め、残りはUFO内部の展開と、ベタすぎるアメリカ陰謀論です。唯一笑ったのが、主人公一行の内1人が警察に連行されるのですが、警察官が宇宙人だのUFOだのの話を聞いて、「監獄に入れば宇宙人でなく、大男にケツ掘られるぞ」と吐き捨てる場面があるんです。後の展開で、警察に連行された男性がUFO内部にて宇宙人にまんまとやられてしまいました。まさかの伏線でしたね。正直あれは、笑いました。気持ち悪かったですけど。

物理的にベタベタ、物語的にもベタベタ

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見てください、この典型的なグレイタイプの宇宙人を。ちょっとスタイリッシュにはなっていますが、やはりこれが宇宙人のステレオタイプなんでしょうね。未知との遭遇を謳うくらいだったらもっとオリジナリティを出してほしかったです。それこそ人型の宇宙人でなく、もっと気色の悪い形状でも良いわけで。加えて、UFOの形も円盤です。ここまで世間のイメージに忠実だと観る側としても今までと同じような感じだなと思ってしまいます。記号的な意味ではわかりやすいんですけどね。

最初から最後までベタな展開が続きます。男女グループのバカな女がとりあえず死に、状況説明係のおじさんが死に、そして残りは逃げ惑い、やっぱり死にます。恋愛要素を混ぜたのは個人的にはいただけませんでした。その部分に焦点が当たり過ぎていたイメージです。ラストシーンではスローモーションを使って、死にゆく女性に、これまた死にゆく男性が結婚指輪をはめるシーンが演出されていました。正直いりません。感動もくそもありませんでしたし。その後の非情な展開への落差を描写する狙いもあったのでしょうが、それならすっぱりいったほうがより残酷なシーンに仕上がったと思うんですよね。

ラストはやっぱりベタに、アメリカ政府による隠ぺいが行われます。ここまで基本に忠実だといっそ清々しいですね。宇宙人映画のお手本と言って良いかもしれません。ある程度のクオリティは保証できますが、オリジナリティは皆無です。

まとめ

まあこんなものかなという印象が終始拭えませんでした。どこかで驚異のツイストを見せてくれるという希望は儚くも散り、最後は訳の分からない歌で締め。その歌のテンポがまた明るいこと。なんだか気の抜ける感じでした。「グレイブ・エンカウンター」シリーズは割と好きだったので、この作品の出来にはちょっと残念です。素直にホラーで終わっとけば、まだもっと面白かったかもしれません。

SF愛好者の方はちょっと物足りないかもしれませんが、初心者の方にはちょうど良いかもしれません。TSUTAYAで絶賛レンタル中ですので、興味のある方はぜひ観賞してみてください。