古今東西、マッドサイエンティスト特集

残念な天才…それはマッドサイエンティスト。いえ、「天才科学者」と呼ばれる人は、皆当時は変人扱いを受けてきました。周りがつていけないほどに、才能が大きすぎただけなんです…しかし、創作の世界では「マッドサイエンティスト」と呼ばれる面々が登場します。大部分が人格ぶっ壊れていますが、「天才なら仕方ない」…のか?

自分まで改造!「ドクター・ゲロ」(『ドラゴンボール』)

『ドラゴンボール』から、ドクター・ゲロ。自分まで改造し、人間ベースに人造人間をも作り上げる天才科学者ですが、その人造人間に殺されてしまいました。作中で頭脳、メカニックの面において悟空たちを手助けするブルマ親子にさえ「凄い」「もったいない」と言わしめる、才能だけならピカイチの科学者です。悟空が憎かったのか何なのか知りませんが、見た目老人なのに暴走しすぎです。ホント、もったいない…。

鼻血が似合う執事的マッドサイエンティスト「ドクター高松」(『南国少年・パプワ君』)

グンマも結構…いや彼ほどじゃないか。

シンタローと、彼の持ち出した秘石を取り戻すべく使わされた刺客の一人です。元はシンタローのいとこであるグンマ博士が来たのですが、のちに助っ人として連れてこられたのが彼です。幼少のころから面倒を見てきたようで、グンマを溺愛しています。バイオホウセンカ(やたら巨大な分、飛び出してくる種もでかい。当たると痛いのでうかつに動けない)など、「ヤヴァイ生物兵器」を作るスペシャリストのようですが、超人たるパプワには適いませんでした。鼻血は作者、柴田亜美先生お得意の「愛情表現」です。キモいんだかかっこいいんだか、よく分からないオッサンです。

左がグンマ博士。

5000年前の兵器を復元、量産したマッドなワンコ!「コス博士」(『ドラえもん のび太の大魔境』)

『ドラえもん』にもマッドサイエンティストはいました。周りと切り離されたアフリカの奥地にてひそかに進化した犬型の人種。5000年前に封印された「古代兵器」、その名も「火を吐く車」だの「空飛ぶ船」だのを研究、そして復元した犬です。世界征服というベタな野望に手を貸すのですが、むしろ「学者として」功を上げたいという気持ちの方が強かったのやもしれません。おまけにその船に乗って戦闘の指揮までこなします。

「古代兵器」の設計図を見て大興奮するさまがまさしく「マッドサイエンティスト」、研究の徒といった感じです。旧作はともかく、リメイク版では絶対主のダブランダー(脇の犬)に心から忠誠誓ってないと思います。犬なのに。

イケメンだけどマッド「フランケン・シュタイン」(『ソウルイーター』)

ヒロインにして主人公のマカ=アルバーンの父、スピリット=アルバーンのかつての相棒です。彼に色々と人体実験を施した模様です。イケメンだし、戦闘もいけるんですが、普段が結構「マッドサイエンティスト」です。マカのことをある種憎んでいるような描写がありましたからね。「実験材料とられた」的な意味合いの言葉で。脅しなんでしょうけど、怖いです。イケメンな分余計怖いです。

宇宙から来た侵略者「クルル曹長」(『ケロロ軍曹』)

一時は少佐にまで上り詰めた男。隊長でない理由は諸説あり。

地球侵略にやってきたケロン星のケロロ小隊の一員。参謀役であり、発明の天才です。性格はかなりひん曲がってます。自他ともに認める「嫌な奴」ですが、ケロロを励ましたり、こっそりと「ある気配り」をしたりもします。アニメ版の声は子安武人さん。普段はねちっこい話し方ですが、決める時などは美声に変わります。階級ではケロロより上ですが、隊長でないのはやっぱり性格か、それとも技術屋だからか…?

ある意味将来が楽しみ?「トロロ新兵」(『ケロロ軍曹』)

入隊経緯からして怖いです。

「ケロロ小隊じゃらちがあかん!」と思ったのか送り込まれてきた「ガルル小隊」。いずれも精鋭ばかりの中、参謀役がこちらのトロロ新兵。よく見たら、しっぽがついてます。つまり、まだオタマジャクシ(子供)。それなのに超余裕でハッキング仕掛けるわ、味方側の武器を無効化するわ…経験豊富なクルル曹長の前に敗れ去りましたが、彼に本気を出させるあたり末恐ろしい子です。かわいいんですけど、十分マッドサイエンティストです。伸び代がある分一番怖いかも。

正義の側にもマッドサイエンティストはいるんです!「コワルスキー」(『ザ・ペンギンズ』)

科学大好きっ子。

動物園と町の安全を見守る「ペンギンズ」の頭脳参謀。文武両道なのにぬぐえない「残念な科学者」感は何なんでしょうか。正義の側なのにたまに邪悪な高笑いを上げるせいなのか、発明品がよく爆発したり失敗が多いせいなのか、パニクってる様がかわいいからなのか…キメる時はキメてくれますけどね。

えどまち
えどまち
@edono78

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