目次

  1. J・J・グランヴィルについて
  2. スミレ
  3. バラの年代記
  4. マツムシソウとキンセンカ
  5. マーガレット―牧草地の小さな預言者
  6. 椿の後悔
  7. ワスレナグサ
  8. 野バラ
  9. 参考文献

J・J・グランヴィルについて

フランスの南東、ナンシー生まれ。筆名の「グランヴィル」は役者をやっていた祖父母の芸名から名づけた。絵についての教えは画家の父から学んだ。21歳のときパリに行き「Les Tribulations de la petite proprieté」と題したリトグラフ集を出版。その後「Les Métamorphoses du jour」(1828-1829年)で名声を確立する。これは胴体が人間で首から上が動物で描かれている風刺画の作品集であった。後年、体制に対する風刺画からより幻想的な作風に変化し、花を擬人化した作品集「花の幻想」(フルール・アニメ)、より幻想的な「別世界」などの作品集が残っている。

出典: JA.WIKIPEDIA.ORG

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緻密で繊細な描写と鋭い風刺で知られているアーティストです。彼の作品は主に、上に在るような動物の擬人化の絵で知られています。

スミレ

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「小さな花になりたい」と願ったマルセル。彼女の無垢さに心打たれた花の妖精たちは、その姿をスミレに変えました。

けれども気まぐれを起こして再び人間に戻ったマルセルは豪奢を尽くした姿になります。しかしすぐその贅沢生活の喧噪ぶりに嫌気がさしたマルセルは、再び花の姿に戻りたいと切に願うようになります。
ただひとつ、「悔い」の心を持った彼女は再びスミレに戻ることが出来ました…

バラの年代記

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古くローマ時代から、花として女性として頂点に君臨し続けるバラの花。

彼女の虚栄を許さない花の妖精は、「老女になって死になさい」と彼女を罰します。
花の妖精は老けこんで死んだバラの花を、葬儀の鐘が響くまで許そうとはしませんでした…

マツムシソウとキンセンカ

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いつも自身の身の上を嘆くばかりのキンセンカ。

彼女に幼い子供二人を連れる未亡人のマツムシソウが言葉をかけました。
「人嫌いでは良くないわ。もしあなたが幸福になりたいなら、心を一人の恋人に託してごらんなさい」と…

マーガレット―牧草地の小さな預言者

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ある夜の明け方、乙女アンナはマーガレットの花をむしりながらこう尋ねました。
「彼は私を愛しているの?」

マーガレットの花はこう答えます。
「男たちは花びらをむしるように”愛してる?” ”愛してない?”と2つの質問の答えを知りたがります。そうしてすっかりむしった後、あなたを打ち捨ててゆくでしょう」

椿の後悔

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見目麗しくも香りの無い椿。彼女は人として生を受けた時、残酷にも愛を知らない女性になってしまいました。香りの無い花は生きられるけれど、愛の無い女性はどうやって生きる?

恋人を自殺に追いやってしまった椿。彼女は本来の花の姿の戻り、亡くした恋人のことを思い続けた後、彼の墓には忽然と一本の椿の木が生え、花を咲かせたのだと言います。

ワスレナグサ

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愛する人への女性からのメッセージ。
「もし別の愛があなたに近づいたら、この花はそっとささやくでしょう。『私を忘れないで!』と…」

野バラ

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人の世界にやってきた野バラは彼女の願いがかなって女流作家になります。