Profile

大垣美穂子さん。1973年富山県生まれ。愛知県立芸術大学芸術学部油画学科卒業後、ドイツに留学。ドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーで学ぶ。その後ドイツや日本で個展を開き好評を得ている。

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立体制作はドイツで本格的にスタートしました。いわゆる平面出身作家独特のイメージ先攻で物造りに入るタイプなので、後々、立体としては実行不可能なテクニックが必要になってきたりして、いまだになにかと問題が多いです。
重力に逆らって地から天へ立ち上がってくる感じを受けながら制作しています。そのためか、作業が終わると家から出られなくなるくらい消耗してしまいます。そうなったら立体作業を一旦休止して、ペーパーワークを始めます。家の中で作れるものが中心ですね。主にドローイングですが、小さなオブジェも作ります。今回は和紙と膠で作った人物像を展示しています。

出典: DEP-ART-URE.JP

立体制作はドイツで本格的にスタートしました。いわゆる平面出身作家独特のイメージ先攻で物造りに入るタイプなので、後々、立体としては実行不可能なテクニックが必要になってきたりして、いまだになにかと問題が多いです。
重力に逆らって地から天へ立ち上がってくる感じを受けながら制作しています。そのためか、作業が終わると家から出られなくなるくらい消耗してしまいます。そうなったら立体作業を一旦休止して、ペーパーワークを始めます。家の中で作れるものが中心ですね。主にドローイングですが、小さなオブジェも作ります。今回は和紙と膠で作った人物像を展示しています。

出典: DEP-ART-URE.JP

人間をダイレクトにモチーフとして扱うのは、いろいろな意味で難しいと思っていたので敬遠していたのですが、アーティスト活動をしているうちに、人間を扱う必要性を感じるようになって、まずは形体からだと思い、最初に自分をモデルにして、裸になってポーズをとりながら制作しました。制作中、次第に、人体の構造にドラマティックな魅力を感じるようになったのですが、自分をモデルにしたせいか、制作中に感じた面白さは完成したものからは感じませんでした。そんな中、一時帰国の時に、実家の富山で温泉に行った際に、おばあちゃんたちの裸体を見る機会があって、これだ!と思いました。歳月を重ねた人の身体構造にゾクゾクしました。人体自体に歴史を感じたんですね。

人が行為としてどんな痕跡を残すかという考え方がありますが、身体だけでも十分に痕跡があり、作品になり得る。面白いと思いました。そこで温泉につかりながらおばあちゃんの裸をちらちら盗み見し、家に戻ってスケッチをして、ドイツに戻ってから立体にしました。それを星にしたらコンセプトに筋が通って作りやすくなり、おじいちゃんも作りました。

出典: DEP-ART-URE.JP

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立体をやっていて特に身体に染み込んだのは、マテリアルの強さと信頼性です。出来上がる作品は必ず自分のイメージ以上のモノを出してくるので、作品に引っ張り上げられるようにその温度に自分を委ねます。私はあえて大体の輪郭だけ与え、後は作品の強さにひっぱられて行く感じで作品は出来上がってきます。作品が私に指示を出してくるというか、作品と対話しながら空間ができあがっていく感じを大切にしていこうと思っています。今回は原始のイメージで空間をインスタレーションしてみました。もともと玄室を作ろうと考えていたので、終わりの始まりの場所、再生するための装置、宇宙の一角的なイメージはあります。

出典: DEP-ART-URE.JP

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ドイツでは、ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルク、そしてデュッセルドルフ・ケルン・ボンのあるNRW州など、地域やコミュニティーによって作品のテイストが違います。各地域それぞれに長い長い芸術の歴史があって、その地域の大学の教授陣が後進を育てて、何かこう、地域性がありました。その状況と比較すると日本は関東と関西のふたつだけの印象があって、混み合っている感があります。日本は国公立だけでなく私立の美術系大学が多いので、アーティストの卵が毎年どんどん生まれていて、でも発表するスペースは限られていてまるで席の取り合いのように感じます。

出典: DEP-ART-URE.JP

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