目次

  1. 自由な作風が注目されたニキ・ド・サンファル
  2. モデルからアーティストへ
  3. 「あんなおばあちゃんを持てて幸せだった」

自由な作風が注目されたニキ・ド・サンファル

ニキ・ド・サンファルさんは1930年パリ生まれの画家であり、彫刻家です。彼女
は美術の教育を一切受けていませんが、その作品は多くの色彩を使った物が多く、
型にはまらず自由に作った作品は一目で強いインパクトを与えます。1965年の
「ナナ」シリーズが彼女の存在を世界各地に知らしめた代表作となりました。

54505

これもカラフルで、迫力がある作品ですね。


これまでの美術史上でニキさんほど斬新な手法を用いたアーティストはいるでし
ょうか。1961年に発表した「射撃絵画」は、多くの人達に衝撃を与え、彼女をア
ーティストとして広めるきっかけとなりました。絵具を詰めた缶や袋をキャンバ
スなどに接着した所をめがけて銃を発砲して作った物ですが、それまでの手法で
は出来ないメッセージ性の高い作品です。その制作過程がTVで放映された当時
は、世界中の戦地で射撃を連想させるという事で賛否両論を呼びましたが、高い
評価を受けたそうです。

123366

1960年に大きな反響を生んだ作品「赤い魔女」

モデルからアーティストへ

ニキさんは1930年パリでフランス人の父とアメリカ人の母の間に5人兄弟の
二番目の子どもとして生まれました。父の銀行の倒産により1933年に渡米をした後は
転校を繰り返し、在学中18歳でモデル活動を始めたニキさんは、「LIFE」や「VOGUE」の
表紙を飾るまでになりました。この時から彼女の独創的な道が始まっていたことが
うかがえます。

彼女の初期作品は1952年パリに戻った後の作家達との交流や、旅行先の南欧で見た美術館や
建築物に影響を受けて作った物が多く、代表となるナナ・シリーズを彷彿とさせる作品に
なっています。


Pi color 02

原色使いの大胆な作品からニキさんのエネルギーを感じます。

「あんなおばあちゃんを持てて幸せだった」

作品ばかりでなく人間的魅力を持ち合わせていた彼女のエピソードは、孫である
ブルームさんがNHKのテレビ番組で受けたインタビューの内容から知ることがで
きます。ニキさんは10代の頃ブルームさんのアイドル的な存在で、美容室に行く
時は彼女の写真を見せて「この髪型にして」と頼んだほど。「あんなおばあちゃんを
持てて幸せだった」と話したそうです。ニキさんのパートナーのティンゲリーさん
はニキの作品を酷くけなした後、窓から投げ捨てたりする一方、「ニキは史上最高の
アーティスト」と書いた紙をヘリコプターで撒いた事があったそうです。
http://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/200/229791.htmlより

82816

これは彼女の平面の作品ですが、立体作品同様印象に残ります。

アートを通じて社会への問題提起をする彼女の生き様は多くの人達の共感を呼び
ました。ナナ・シリーズなど女性の多様な生き方や男女の関係、宗教をテーマにし
た作品、タロットカードをモチーフとした「タロット・ガーデン」などの作品は
彼女が自分自身と向き合った時代を経たからこそ、生まれたといっても良いのでは
ないでしょうか。

◆ニキ・ド・サンファル展

○会期
2015年9月18日(金) ─ 12月14日(月)

○休館日
毎週火曜日
ただし9月22日(火) および11月3日(火)は開館
11月4日(水)は休館

○開館時間
午前10時~午後6時
金曜日は午後8時まで

※入場は閉館の30分前まで

○会場
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 http://www.nact.jp/

○アクセス
電車

東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7出口から徒歩約4分
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a出口から徒歩約5分

○お問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)

○主催
国立新美術館、フランス国立美術館連合グラン・パレ(Rmn-GP)、ニキ芸術財団、
NHK、NHKプロモーション後援、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本協賛
日本写真印刷

○特別協力
Yoko増田静江コレクション

出典: WWW.NIKI2015.JP