目次

  1. 初めに
  2. 『二人の王子さま』
  3. 『怪物になった王子さま』
  4. 『告げ口の好きな少女』
  5. 『虐げられた王子さま』
  6. 『醜い王子さまと美しいお姫さま』
  7. 終わりに

初めに

大概の話に「仙女」といういわゆる魔女的な存在が登場します。以下、簡単に粗筋の紹介をします。

『二人の王子さま』

「20歳までうんと不幸な目に遭う」と仙女に告げられた「ファタール」と、「20歳まで幸福な人生を送る」運命を与えられた「フォルチュネ」。この双子の王子がどんな人生を送るのか?答えは読めばわかります。ちなみにファタールは「不幸な子供」、フォルチュネは「幸福な子供」という意味です。そのまんますぎます。仙女、ネーミングセンスないです。

『怪物になった王子さま』

「私の息子の友達になって下さい」父王の助けたウサギは仙女でした。「お礼がしたい」という仙女に、王は先の言葉を言うのです。そして、仙女は王子の「友達」となり、ある贈り物をするのでした。「やりすぎだろ!」と言いたくなるようなチョイ役貴族の女性が地味に最高です。

『告げ口の好きな少女』

美貌、才能、その他もろもろ、人のうらやむものすべてを与えられた貴族の娘。しかし、仙女たちの女王は、他の仙女が彼女に「もっと価値あるもの」を与えなかったことに怒り、口を利けなくしてしまいます。母親は嘆き悲しみ、娘を猫かわいがりします。そして、なまじ才知を与えられた娘には、虚栄心も備わっていました。そんな彼女は、悪い方向へと成長を遂げていくのです・・・。「自分の才能を示したい」という気持ち、ものすごくわかります。いろいろな意味で、痛いほど。

『虐げられた王子さま』

ドケチを絵に描いたような王が、さらにケチで金持ちの娘と結婚。生まれた息子は二人。兄には立派な教育係がつけられたものの、弟の方は・・・仙女の所業が中々に痛快です。

『醜い王子さまと美しいお姫さま』

「悪い仙女」と「いい仙女」が出てきますが、「悪い仙女」の方が少しだけ力が強いという設定。ある王家にとんでもなく醜い王子が生まれますが、「いい仙女」は王子に知性を送ります。そんな彼でも「美しい姫」に恋してしまうあたりは「やっぱりね」という感じですが、「誓ってもいいです。ボクの記憶と聴力がなくならない限り、彼女と結婚しません」という台詞が何か笑えます。ブサメンインテリ王子の明日はどっちだ!?

終わりに

ほぼタイトルでネタバレしているようなものですが、教訓ものなのに大して鼻につかず、何だか爽やかな印象を与えます。口調が芝居がかってはいるものの、そこはご愛嬌。そもそも、教訓とは子供のためだけのものではないのですから。