目次

  1. あらすじ
  2. ミステリーとSFが融合しない映画
  3. 評点:54点/100点
  4. まとめ

あらすじ

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物語は精神分析医のエレーヌ・バティスエリはジョギング中に橋の上から死体を発見し、警察に通報する場面から始まる。死体は鼓膜が破れていて、かつて、世間を騒がせた連続殺人鬼「鼓膜破り」の被害者に酷似していた。現場に駆けつけた警部リシャール・ケンプは、20年前にも「鼓膜破り」の事件を追っていて、その最中に相棒を殺されるという苦い経験を持っていた。その後、リシャールは、証人であるエレーヌと親しい仲になっていくがある夜、死体を発見した橋の上から河へと何者かに突き落とされてしまう。河から上がったリシャールは街の様子に違和感を感じ、やがて自分が20年前の、1989年にタイムスリップしてしまったことを知る。

ミステリーとSFが融合しない映画

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話の筋としては「鼓膜破り」という殺人鬼を追うという分かりやすいサスペンスミステリーです。SFの要素はタイムスリップをしたこと以外ほとんど入ってきません。おそらくSFとミステリーを上手く絡めたストーリー展開を期待した視聴者は軽く失望感を味わってしまうでしょう。私もその中の一人でした。

この物語の焦点と考えたのは大きく分けて2つ。「過去に戻る理由」、そして「鼓膜破りの正体」です。

1つ目の過去に戻る理由は、一応かつて解決できなかった事件の再捜査という観点でなんとか納得はできます。ただいかんせん要素が弱すぎました。過去へ固執する描写が足りなかったせいもあり、ストーリーを無理やり深めようとしてタイムスリップさせたという感じを受けましたね。いわゆる後付けです。過去へ飛ばした意図はなんとなく分かりますが、絶対必要な要素だったかと思えば、正直微妙です。

そしてもう一つの焦点、鼓膜破りの正体ですが、結局見知らぬおっさんでした。私としては主要登場人物の誰かだろうなとワクワクしていたので拍子抜けでした。そこはもっと捻ってしかるべき部分でしょう! と叫びたくなりましたね。タイムスリップを活かすどころか完全に殺してしまいましたね。フランス映画なので恋愛要素に突っ走りすぎちゃったようです。ミステリー部分もちゃんとしてほしかったなあ。

評点:54点/100点

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これはSFでもミステリーでもなく、恋愛映画と見るべきものでしたね。ラストシーンが称賛されているようですが、同じようなラストシーンをこれ以外に3作品ほど知っているので感動はなかったです。映画「バタフライエフェクト」風のラストといえば、分かっていただけるかと思います。もしくは「シュタインズ・ゲート」か「秒速5センチメートル」ですね。そしてまた出会う。ってな感じです。

タイムパラドックスの問題も見事に放り投げてましたし、そもそも現代で「鼓膜破り」事件を起こしたのは結局20年前と同じ犯人だったのかい、とツッコみたくなります。色々消化不良です。観て後悔とまではいきませんでしたが、もっとやりようが……というもやもやとした想いは残りましたね。しかしおそらくそんな想いもこの一言で木っ端みじんに吹き飛ばされるんだろうなあと思います。フランス映画ですから。

まとめ

ネットの論評を見るとこの映画が怖いくらいに絶賛されていて思わず首を傾げてしまいます。そんな見どころあっただろうかと思い返してみても、特段賛辞を送るべき点はなかったように思います。しかし、彼らと私の着眼点を考えてみるにあたって、その謎がなんとなく解けました。彼らは俳優の演技とフランス映画というのを念頭に置いて観ていたのに対し、私はストーリーを重視して観ていました。それだけでこんな評価が違うものかとも同時に思ってしまいますが、こればっかりは主観なのでいくらいってもしょうがないですよね。

この映画を観賞しようという方は、恋愛要素が大部分に関わってくるということを承知の上でご観賞ください。私は恋愛系があまり得意でないのでこういった評価になってしまったのかもしれません。一度観て頂いて、感想を頂けるとありがたいですね。客観的な意見というものは大事ですから。それでは素敵な映画ライフを送ってください。