ガンプラブームの変わり種アイテム

1980年代の小中学生の間で吹き荒れた「ガンプラブーム」。もちろん、最大の人気は主人公メカのガンダムであるが、それ以外にも様々なアイテムが展開された。そんな中でも、今では見かけないアイテム群を紹介してみたい。

ガンプラブームとは

機動戦士ガンダムの最初のプラモデルが発売されたのは、1980年7月。発売当時には、目立った人気は無かった。しかし、1980年10月の劇場版の製作が発表がされた後、1981年2月ごろから爆発的な「ガンプラブーム」が起きる。
市場では慢性的な品不足が発生し、スーパーに殺到した子供が事故を起こしたり、抱き合わせ販売が起きるなどの問題も発生した。

戦艦

ガンダム以前のヒット作の影響もあってか、ホワイトベースやムサイといった艦艇のアイテムも、初期のガンダムブームでは展開された。
しかし、子供達の興味の中心はモビルスーツだった。
1/1200のシャア専用ムサイは、初期のアイテムで、1981年2月に発売された。

武器セット

1981年4月にリリースされた、1/144のモデル。
現在だったら、プラモデル本体につくことの多い、バズーカなどの武器の追加キット。
熱で曲げる、ガンダムの手を削るといった、ある程度の工作ができることが前提のアイテム。

情景模型

1981年7月からリリースされた、1/72のモデル。
定価は700円。
固定ポーズのモビルスーツ3体と、プラスチック製のジオラマのベースと、背景の書割がついている。
「ランバ・ラル特攻」「ジャブローに散る」「テキサスの攻防」「宇宙要塞ア・バオア・クー」の4種が発売された。

メカニックモデル

1981年11月からリリースされた、1/72のモデル。
ガンダムの定価は2700円。
ホビージャパンの作例などで、モデラーによって作られたテーマのカットモデル(工業製品等を切断し、内部構造が見えるようにしたもの)であるが、それが商品化されたもの。
装甲板をつければ、可動はしないが普通のガンプラになる。
「ガンダム」「ザク」の2種が発売された。

リアルタイプ

1982年2月からリリースされた1/100のモデル。
ガンダムの定価は700円。
当時はあまり人気の無かった、1/100シリーズの成型色違いに、マーキング用のデカールが付属したもの。
大河原邦男のリアルタイプのイラスト風のパッケージアートとなっている。
「ザク」「ドム」「ガンダム」「ガンキャノン」「ゲルググ」「ジム」「旧型ザク」の7種が発売された。

キャラコレ

1981年6月からリリースされた1/20のフィギュア。
アニメのキャラクターフィギュアの創成期のアイテムなので、現在の基準からすると、いささか野暮ったいが、当時は珍しい商品だった。
もちろん未塗装のモデルで、サイズも小さく綺麗塗るのは難しい。
「アムロ」「シャア」「マチルダ」「セイラ」「カイ」「フラウ」「ガルマ」「イセリナ」「ブライト」「ララァ」の10種が発売された。

nakano_makoto
nakano_makoto
@nakano_makoto

目次 - Contents