目次

  1. 神霊狩/GHOST HOUND
  2. serial experiments lain
  3. サクラ大戦
  4. キノの旅

神霊狩/GHOST HOUND

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士郎正宗が1987年に設計を完了したGHOST HOUNDを原案とした作品であるが、彼自身はこの企画には関わっていない。
精神医療や、脳科学、シャーマニズムなどを題材としたProduction I.Gらしい衒学的な作風であると同時に、大人や子供の隔てなく細やかな人物描写が展開される作品である。 作中の特徴としては、未知の世界への跳躍と挑戦といった肯定的な面と、逆に未知の世界や特異な現象に惑わされ、 壊されていく日常など二つの相反する要素を取り扱っている。
遥か古来より、この世界“現世”は、別の世界“幽世”と重なり合っていた。
日本の原風景の面影を残す地方の小さな町・水天町。この町に住む中学生、 古森太郎と大神信は、それぞれ消し去ることのできない過去を持っていた。町の誰もが忘れられないでいる、11年前に起きた一つの事件。ある日東京から引っ越してきた転校生、中嶋匡幸は2人の過去に触れようとする。3人の出会いによって、各々に背負ってきた過去が絡み合っていく。そして、太郎の持つ力がもうひとりの少女との出会いを導いていく。
O.B.E.、“体外離脱体験”とも呼ばれる“魂抜け”を行えるようになった少年たちは、“幽世”を彷徨うことで不可思議な現象へと誘われ、常識を超えたものへと触れてゆく。死者の目撃。神霊の知覚。“想像”したものの発現。
だが彼らは“幽世”と11年前の事件には関係があるのではないかと気づいてゆく。

serial experiments lain

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『存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな繋がれている。記憶とはただの記録にすぎない。』という世界観のもとで繰り広げられる、14歳の少女・玲音(lain)をめぐる物語。リアルワールドとコンピュータネットワーク・ワイヤード(Wired = 繋がれたもの)に遍在する「lain」という存在について。
ゲーム版とアニメ版では、登場人物もストーリーも"lain"という存在を除いて大きく異なる。
雑誌連載されたグラフィック+テキストは、キャラクター原案の安倍吉俊による画集『an omnipresence in wired』(オムニプレゼンス=遍在)に未掲載分を含めた完全版が収録されている。長らく絶版だったが、ワニマガジン社より『yoshitoshi ABe lain illustrations』として描き下ろし分を追加して再版された。脚本の小中千昭によるアニメ版シナリオ集『scenario experiments lain the series』(シナリオエクスペリメンツ・レイン)なども出版されており、パイオニアLDCからは、『Serial experiments lain BOOTLEG』と題したデスクトップアクセサリー集も発売された。
当初、主人公レインの英語表記は未決定で「lain」と「rain」が検討された。安倍吉俊によるスケッチ等では試験的に2種類描かれたが、結局1997年3月頃に「lain」に決定された[1]。
高度に発展したネットワーク社会 - 現実と区別のつかない仮想空間といったよくある物語と逆に、本作は「仮想世界(ワイヤード)と区別のつかない曖昧な現実(リアルワールド)」に注目する。各登場人物が語る「真実」も、それが事実の保証はない。主人公玲音の世界は、身近な人間や友人に関する内容で占められており、作品そのものが玲音自身の主観の影響下にある構造である。こうした客観の不在性は、ネットワーク、コミュニケーションといったものの性質をリアルに描出しており、視聴者もまたlainという作品、岩倉玲音と繋がった『ネットワーク』にコネクトしていくことを強いられる。
放送当時はアニメーション制作にデジタル環境が導入されはじめた時期である。3Dモデリングによる無機的な表現が目立つ一方で、脚本の小中千昭が撮影・Macintoshで編集した手触りのある画面が使われたり、時には実写がそのまま利用されたりと、あらゆる情報媒体が混在している。小中によると、放送に堪えられるクオリティの内容をパソコン上で作れるようになった始まりが1998年当時であり、そこに最先端の機械好きが集まって自分でやれることを全てやったのがlainである[2]。本作の独特なカラーと雰囲気はそうしたハッカー的な色彩の強い環境から生まれている。

サクラ大戦

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『サクラ大戦』(サクラたいせん)は、セガの同名のテレビゲームを原作としたテレビアニメ作品。2000年4月8日から同年9月23日までTBS・MBSほかで放送された。全25話。
尚、映像ソフト(VHS/DVD)は『サクラ大戦TV』(サクラたいせんティービー)というタイトルで販売されており、便宜上一般的にはこちらの名で呼ばれる。
ゲーム版『サクラ大戦』のストーリーを元に、アニメ独自の脚本や演出を加え再構成した作品。真宮寺さくらの帝国華撃団への加入から始まり、葵叉丹率いる黒之巣会との戦いまでを描いている。本作のストーリーの中心はさくらを中心とした帝国華撃団の結束であり、ゲームでの大きな要素でもある大神一郎とヒロインとの恋愛は描かれていないのが特徴。
また、川崎ヒロユキが引き連れたライターは1クール目で全員降板し[1]、2クール目以降はライター陣が大幅に入れ替わるなど、混乱した状況下での制作であったことが伺える。

キノの旅

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第6回電撃小説大賞に応募され、最終選考に残る。電撃小説大賞は長編と短編を一括募集する賞だが、本作は応募時点で連作短編の形を取っていた。受賞からは漏れたものの、2000年3月に『電撃hp』Vol.6に全編が掲載され、その後、文庫本化。シリーズ累計で770万部を超える[1]電撃文庫の大ヒットシリーズのひとつである。
2001年12月にはラジオドラマ化、2003年4月よりテレビアニメとして全13話が放送され、後にDVD化。2005年には映画化もされた。本編には書かれていない別ストーリーを書いた絵本(ビジュアルノベル)も存在する。また、2003年からゲーム(PlayStation 2)も発売されており、2009年には電撃文庫のキャラクターが多数登場するニンテンドーDS用ゲーム『電撃学園RPG Cross of Venus』にも参加している。
短編連作の形式がとられており、「-the Beautiful World-」という副題の付いた作品が2012年10月時点において、第16巻まで発売されている。『このライトノベルがすごい!』2006年度第2位。
2006年7月、時雨沢恵一自身によるパロディ本『学園キノ』が発売された(詳細は後述)。
角川つばさ文庫から、『キノの旅』に新たに短編の書きおろしを収録した『角川つばさ文庫版 キノの旅』が2011年7月より刊行。小中学生が読みやすいように配慮されており、1巻巻末にはキノとエルメスが対話している新規のあとがきが収録された。
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。キノとエルメス以外にも、「師匠と相棒」「シズと陸」が主人公となる話があり、稀にこの3者以外が主人公の話もある(具体的なことは#各話一覧や下記参照)。基本的にはキノら旅人が、毎話、独特の制度や技術、価値観を持つ国家や国民と関わるというストーリーで、そこに寓話の要素を持つ。本作はライトノベルにおける「寓話的異世界物語のさきがけ」であると評するものもいる